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2025.03.29
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はい、お疲れさまでした。後半50ページで「私」はそれなりの結論を出していたのがこの小説を読み解くカギになると思いました。
一見すると訳の分からない小説に見え、文章の裏を読みたくなるのですが、むしろ書いてあることを素直に受け取るのがよいと思います。

「私」は最後、「自分は胎児である」と結論付けています。では、どの胎児なの?ということになりますが、やはり呉一郎の子孫のうちの誰か、とするのが一番すっきりするんじゃないかと。

治療場の惨劇の後、呉一郎は死にかけるが一命をとりとめそうなことが示唆されているし、モヨ子も若林教授によって世間的には死人になってしまったが精神病院にてひそかに生きているので、この二人の将来の子が一番可能性が高く感じました。

なので「私」の肉体は胎児ではありますが「ドグラ・マグラ」という小説の外、未来にいるんですね。で、彼が罹っている「離魂病」によって魂が抜け、「ドグラ・マグラ」という小説に関わってる・・・・
という風に考えるのが一番腹落ちしました。

ほかに気になる部分はあって、例えば作中に出てくる「ドグラ・マグラ」という冊子の役割は何なのだろうとか。話の流れからするとこの冊子を書いたのは多分呉一郎なのだろうけど、正木教授の死後に書いたらしく、その内容は私たちが今読んでいる「ドグラ・マグラ」とほぼ一緒であることが、若林教授によって説明されています。でも「私」はその冊子を読みませんでした。その後、この冊子に関する記述は一切ありません。
「ドグラ・マグラ」という小説の中にさらに「ドグラ・マグラ」があるという入れ子構造になっているのですね。
私が描いた図解は時間軸をメインに書きましたが、入れ子構造の方をメインに図解するとまた何か面白いことがわかるかもしれません。


こういう小説を書いてくださった夢野久作さんには感謝したいです。読めた自分は幸せ者です。





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Last updated  2025.03.29 10:54:34
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