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カポーティの未完の問題作でもあり、遺作です。「冷血」後のカポーティを考えるうえで、読んでおいてもいいかなと思い、読みました。主人公は作家志望の男娼で、作品の売り込みの中で数々の有名人やセレブと知り合っていく、というのが大筋です。中でも物議をかもしたのが、実在人物のスキャンダルを暴露したことで、上流階級の人々を大いに怒らせて公私とも破滅した、といういわくつきの小説です。しかもそのうちの一人がそれが原因?かどうかはわからないのですが、小説の発表後、自殺してしまったという。。。ここで唐突に思い出したのは「冷血」に登場する死刑囚、ペリー・スミスでした。カポーティはスミスに共感を寄せていたそうですが、その根拠がよくわからなかった。それがちょっとだけわかった気がしました。スミスが「冷血」の中で「やらかした」ことと、カポーティが「叶えられた祈り」の中で「やらかした」ことは同種のような気がします。カポーティはそれをスミスの中に感じ取っていたのではないだろうか。それが分かっただけでも、これを読んだ価値がありました。ところで本の内容ですが、いかんせん未完の作品なので、評価をするのは難しいです。有名人のスキャンダル話が多めなのでバカバカしい箇所も多いです。下ネタ?も多いし。「いつまでこの馬鹿話が続くんやろーもう読むのやめよっかなー」と思い始めたところで違う展開があり、また読み始めてしまうという(笑)この辺の読者を引き込む力はやっぱりすごいですね。そしてセレブと同じくらいに、底辺の人間もたくさん出てきます。そもそも主人公が男娼ですからね。底辺の人間の生態も何気に描写されています。意識的にセレブ達と対照的に描いているのでしょうか。そんな風に風通しのよくない小説世界なのですが、それでもきらりと光る箇所はあって、それが主人公が作家のコレットに会い、教えを乞うシーンです。コレットは実在の作家で、主人公が彼女をとても尊敬しているのがよくわかりました。シニカルで野心的な主人公が、この時だけはとても純粋に見えました。それと、美しい女性、ケイト・マクロードに出会うエピソードですね。いつも人をくったような主人公が、ケイト・マクロードには思慕を寄せていきます。二人の関係が発展するのかな?と思わせるところでこのエピソードは終わります。カポーティが生きていたら、この続きを書いていたんじゃないかなあと思うと、とても残念です。続きが読みたかった。ところで新潮文庫の表紙、ホッパーの「ナイトホークス」ですね。この絵はとても好きなのですが、この小説に合うかどうかはよくわかりません。ホッパーのほかの絵の方がよかったんじゃないかなあ。
2026.08.01
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いい年してオタグッズ作ってしまいました。楽しかった(わは)。缶ミラーというグッズです。PIXIVファクトリーです。ほぼ自分の思い通りの色が出たのでびっくりしました。今はこんなに再現力が高いんだなあ。しかも1個からできるし。小さな楽しみを見つけてしまった(^^)(^^)(^^)一応ここで売ってます。kadurasui - BOOTHなんでこんなことを始めたかというと、自分は絵を描いたらすぐしまい込むか、SNSに載せてすぐ忘れてしまうんですね。つまり、描いたあとは自分の絵をあまり楽しんでいなかったので、もうちょっと自分の生活圏に自分の絵が目に入るような生活をしようと思い立ったのです。もちろんアナログで描いた絵は額に入れて飾ってるんですが、壁に飾るのは限界がありますよね(笑)。グッズなら小さいものも多いのであまり限界がない。これはいい!と思い立った次第です。また時々作るかもしれないので出来たらアップしますよ。今回のはお試しということで、かなり出来がいいので大満足でした。
2026.07.23
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カポーティの問題作ですね。カンザス州の田舎で農場主一家が惨殺された事件を題材とし、作者の綿密な取材をもとにした、ノンフィクション・ノベルの金字塔と呼ばれている傑作です。大昔、挑戦したのですがあえなく挫折。ン十年ぶりに再挑戦しました。不思議と今回はするする読めました。新訳のおかげかもしれないし、文字組やフォントなどの改正のおかげかもしれませんが、大変読みやすかったです。新装版の表紙もいいですね。「冷血」の世界を余すことなく表現しています。物語としては事件の舞台となったカンザス州のホルカム村の説明から、犠牲となった農場主一家の人物像、事件発生から犯人逮捕、犯人の心理、裁判、絞首刑に至るまでを丁寧に描写しています。膨大な情報量なのですが、説明の章と、小説的な章をリズミカルに組み合わせて、事件の一番の核心「なぜ犯人はこんなことをしたのか」に向かって進んでいく構成力には圧倒的されました。カポーティのリリカルな文体が余計に悲壮感を感じさせます。多分意図的だと思うのですが、犯人のうちの一人、ペリー・スミスに重点を置いているので、ペリーの登場する章は小説的です。この部分は非常にカポーティらしさが出ていて、思い入れを感じます。私が特に印象的だったのは、犯行後、もう一人の犯人のディックと一緒に各地を転々としていた時、砂漠の真ん中のハイウェイを二人で歩きながら歌っているシーンです。「グローリー、グローリー、ハレルヤ!」と。言葉の裏の焦燥感がすごくて、胸が痛みました。長編だし(約600ページ)、情報量もすごいのですが、決して難解な小説ではありません。当時のアメリカ社会について知らない読者でもわかるように書かれています。この小説のテーマでもある「なぜ犯人はこんなことをしたのか」に対する答えのようなものも書かれているし(その理由を理解できるかはともかく)、物語のピリオドとして刑の執行まで書かれているので、読後の達成感はあると思います。もしご興味があれば読まれることをお勧めします。楽天ブックス: 冷血 - トルーマン・カポーティ - 9784102095065 : 本ところでこの小説にはインタビュアー(カポーティ自身)は登場しません。出てこないなあ・・・・と思っていたら、一番最後のインタビューでちらっと「ジャーナリスト」の存在をほのめかす場面が出てきました。こういうカポーティらしい茶目っ気が、本筋とは関係ない所々で出てきます。こういうのを見ると、ああ、やっぱり「ティファニーで朝食を」の作者なんだなあと思ってしまいました。
2026.07.11
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最近読んだ本のことばっかり描いてますが、実は絵も描いてます。こちらはリサイクルショップで買った赤いポットとレモンです。買った時から赤いポットにはレモンを合わせて描きたいと思ってたんです。透明水彩で描いてますが、紙がラングトンプレステージという、しっかり発色する紙なので色味のはっきりした絵になりました。レモンはサクッと描けたのですが、赤いポットは難しいですね。赤いポットだけ何度か塗り重ねしてます。
2026.07.04
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大昔に読んでいたのですが、再読しました。有名作ですね。というよりもこの小説を映画化したものが有名なんですよね。そっちは見ていないのですが。表紙もその映画を意識した?ものになっています。物語は作家志望の若い男性の視点で語られています。自由奔放なヒロインをはじめ、なかなか癖のある登場人物たちが多く、彼らの言動はどこからどこまでが本当で、どこからがホラ話?なのかわからないのです。虚構感はあるのですが絶望感はありません。おしゃれでリリカル、しかもユーモアのセンスもあり、ふふっと笑えるシーンもあったりしますが、やっぱりヒロインンの名セリフ「たとえティファニーで朝食をとれるようになっても、自分らしさは失いたくない」。素晴らしいです。しびれます。これだけでも十分この作品の価値はあります。ちなみにもちろんティファニーは宝石店で、食堂はありません。この小説の中で、ティファニーはアメリカの夢を象徴しているようです。映画はラブコメ調に作られてるみたいです。そういう解釈もアリだとは思います。私自身はこの作品がすごく好きなのですが、私が持ってるものはいささか翻訳が古いのですよね。村上春樹訳があるらしいので、そっちを読んでみてもいい気がしました。村上春樹の世界観とはばっちり合う気がします。
2026.06.27
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オカルト系の本で紹介されているのを見てからずっと気になってたんですが、邦訳があることを最近知っったので、読んでみました。表紙のイラストも素敵です。創元推理文庫、久しぶりに買いました。エドガー・アラン・ポー以来だわ。女学校の生徒たちと先生がハンギングロックと呼ばれている岩山の近くにピクニックに出かけていき、そのうちの数名が行方不明になるという話です。その事件をきっかけに、関係者達の運命がどんどんと狂わされていきます。警察とかも出てくるので一見ミステリーのような趣向に見えますが、小説の端々に不可解な表現が織り込まれていて、こういうところがいまだに「この小説は本当にあったことか否か」と議論されている所以なのだと思います。少女たちは宇宙人にさらわれたとかそんな話まで出てきているらしいので。いや、これは小説でしょう(笑)登場人物のうちの一人が「ハンギングロックでは時々行方不明者が出る」と言ってましたので、たぶんそういった事故は本当にあった出来事で、そこから作者はイメージを広げていったんだと思います。印象的な人物はたくさん出てきますが、私は特にアルバートとセアラの兄妹の運命の明暗が分かれたのには胸が詰まる思いがしました。物語の後半、最後の悲劇に向かって物語が加速していく描写はスピード感もあり、一気に読ませます。複雑に絡み合った人間模様もこの小説の醍醐味ですが作者が一番描きたかったのは、やっぱり「ハンギングロックの神秘性」だと思います。「触れてはいけないもの」に触れてしまったから少女たちは行方不明に、その関係者達にもその神秘の力が及んだのでしょうか。よい影響力と、悪い影響力、そのどちらにも。。。ハンギングロックをよく見、観察している人でないと、これは描けないだろうなという表現があちこちに出てきていました。ハンギングロックで不思議な雲を見たという証言がありましたが、もしかしたら地元の人にしかわからないような自然現象なのかもしれません。不可解な表現があるとはいえ、小説自体は難解なものではありません。物語を追うだけでも楽しめるので、ミステリー好きの人や、ヴィクトリア期の上流階級の話が好きな人にもお勧めできます。映画も好評価を受けているようですがそちらは見てないです。ですがこの本が原作なら、さぞ面白い映画だったことでしょう。
2026.06.20
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実家から借りてきたものです。短編集で、気楽に読めそうだったので読んでみました。講談師の方が書かれた本のようで、読むための怪談というよりは、基本は舞台で聞かせる系統の話だと思います。体験談がメインなので、きれいにまとまっているとは言えない話も多く、すっきりしないと思う人も多そうです。好みはわかれるかと思いました。ですが、シュールで意味不明な感じが逆にリアリティを感じさせました。というのは、私自身もここに載っていたような不思議な体験に似たことを体験したことがあるからです。巷で怪談と言われる系統の、死んだ人が幽霊になって出てくるとか、そんなドラマティックなものではなく、本当に陳腐なチープな経験なのですがね(笑)案外こんな体験をみんなしているものなのだなあと思いました。最後に2編、講談がのっていました。これにはちょっと「なんじゃこりゃ」と思わずつぶやいてしまいました。怪談のはずだけど笑いも誘うような感覚ですね。実家には、このての今はやりの怪談集がたくさんあったので(怖い間取り、事故物件系など)暇なときにまた読んでみようと思います。
2026.06.14
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アクセサリーを作っている間は他所のアクセサリーはほとんど買ってなかったんだけど、やめた途端に欲しくなってしまって、買ってしまいました。御覧のようにケイト・スペードです。年を取るとボリュームのあるアクセサリーが欲しくなると言いますが、私もまったくその通りです。今まで見たことないような巨大な淡水真珠のピアスと、アフリカマイマイのようなボリュームリングです。「年を取ったら本物のジュエリーを」という意見には私は賛同しかねる立場です。普段ならイミテーションで十分だと思っています。遊び心のあるアクセサリーを上手につけられたらいいですね。で、このアフリカマイマイリングですが、なかなか重いわ(汗)本当に年を取ったら付けられないかもしれません。せめて還暦までは根性で付けようと思ってます。貝モチーフは夏限定に思いがちですが、冬のコートにも負けないボリュームなので冬につけるのもアリかなと思ってます。一応販売ページ貼っておきます。ワンサイズで、結構小さめですよ。kate spade new york|【公式】ビーチサイド カクテル リング | Rakuten Fashion(楽天ファッション/旧楽天ブランドアベニュー)PK2401サイズが心配な人はケイトスペードが入ってるアウトレットにいけば、運が良ければ品物があるかもしれません。割引率はそれぞれ違うのでよく確認してね。
2026.05.27
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フランス語の戯曲集です。翻訳アプリで頑張って読みましたよ。作者のマリー・ルドネは好きな作家ですが、小説しか読んだことがなかったので、戯曲を読んでみることにしました。やっぱり戯曲は戯曲ならではの特徴がありますね。基本人物のセリフだけで成り立っているので、物語の展開が早い。この人の小説はよく言えば独特のリズムがあり、悪く言えば癖があるのですが、それが戯曲の方では緩和されていたように思います。なかなかの人間ドラマで、読みごたえがありました。どちらの戯曲もラストがすっきりしています。戯曲には「狂言回し」という役柄が配置されていることが多いです。観客と物語とをつなぐ役柄ですね。一般的に物語の本筋にはかかわらないことが多いのです。それが「パンドールサーカス」では脚本家という役柄なのですが、それがいつの間にか物語の本筋に巻き込まれていて、最終的に物語にとって大変重要な役をこなす、という役柄になってしまいました。とてもいい構成の戯曲でした。70ページくらいの短い戯曲なのですが、一つの世界や宇宙を見ているようで、大長編を読破したような充実感があります。まあ、マリー・ルドネの小説はどれも世界観がすごいんですけどね。「ガンボ砦」にも脚本家が登場しますが、こちらは本当にただの「狂言回し」でした。事件に遭遇した時に「今起きた出来事は我々には関係ない」と言い切っていたのにはちょっと笑ってしまいました。遠回しに「自分は狂言回しである」と言っているようなものですね。戯曲ならではの面白さです。
2026.04.27
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先月、大阪の自然史博物館でやっていたものです。一般向けなので面白かったのですが、細かいところは結構難しかったです。ようするにゲノム解析でこれまでと違うことが分かった、とかいう話ですね。例えばハヤブサ系はタカ系と近いと思われていたのが、実はインコ系に近かった、とかいう話です。この本の内容すべて頭に入ったら賢くなれそうやけど多分無理(笑)私の場合、むしろ絵を描くための資料として活躍しそう。鳥のはく製写真がいっぱい載ってるんですよ。
2026.04.12
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意外にも!?小泉八雲、読んでなかったんですよね。子供の時に、子供向けの「怪談」を読んだだけで。なのでちゃんと読もうと思い、探しました。いろんな出版社から出ていますが、表紙の絵が目茶美しい!新潮社のを買いました。短編集ですが、内容は伝説やエッセイ、怪奇譚もあれば、心中事件などのスキャンダル系?!もあり、それらが八雲の審美眼を通して語られています。いや、想像以上に素晴らしかったですよ。怪奇小説集といえば、「今昔物語」「雨月物語」「遠野物語」などが有名ですが、それらとはまた趣が違います。それぞれに選者の生きた時代やセンス、美意識が反映していて、素晴らしいのですが、八雲のは外国人ならではの一歩外から見た冷静な視点が「おお!」と思わせます。そういう視点が現代人の自分の心にも響きます。(「骨董」の収録作「常識」や、「怪談」の収録作「かけひき」など)個人的に自分が好きな話は「日本雑記」の収録作で、中国の仙人の話をほうふつとさせる「果心居士のはなし」です。最終章が素晴らしく、映像が頭に浮かびました。アニメや映画にしたいラストです。「怪談」の収録である「葬られた秘密」も好きです。亡くなった奥さんが生前に自分が使っていた箪笥の前に夜な夜な現れる‥‥という話です。派手なたたりや怨念めいたものはないのですが、案外こういう他人から見たら些細な?気持ちで幽霊というのは出てくるのでないだろうかと妙に納得させられました。若いときにこれを読んでも良さがわからなかったと思う。ほかにもいい話がたくさんありました。朝ドラで注目されたことだし、機会があれば読んでみられることをお勧めします。
2026.03.29
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有名作です。大昔にEテレのティーン向けのドラマを見て、原作を読んでみたいなあと思っていたのだが、それっきり忘れてて20年以上が経ってしまいました。やっと読みました。不思議なゲームが受け継がれているある高校に、津村沙世子という謎めいた一人の転校生がやってきて、そこからさまざまな事件が起こる、という、少年・少女漫画に近い設定の小説です。青春ホラーってかんじですか。発表された当初はずいぶん酷評されたそうです。伏線の回収がされていないなど構成的に未熟な部分があったとか。たしかに、少女の幻みたいなものが要所要所に出てきて、それの説明が全くされていません。サヨコは誰なのか、という謎を追うミステリーとして読めばいいのか、サヨコという少女の呪いをめぐるホラーとして読めばいいのかよくわからないと思った人も多いと思います。でも、「答えは何なのか」ということを考えるうえのヒントのようなものは随所に隠れていて、たぶんこうなんだろうな、と私なりの納得はできました。こういった「読者に考えさせる」系の、解釈の自由度の高い小説は結構好きなので、私は結構楽しめました。多分2,3回読むとさらに新しい発見があるんじゃないかなあ。多分作者さんはミステリーだのホラーだのよりも、いつの世代の高校生たちにも共通する根底に流れる楽観性とか鬱屈性とか自己顕示欲を描きたかったんじゃないかと思います。それを一番感じました。あ、それとタイトルの「六番目の小夜子」ですが、小説中に登場する学園祭で上映する予定の脚本も、「六番目の小夜子」なんですね。これ以外に「小夜子」は登場しないのです。それ以外のサヨコはすべて「サヨコ」か「沙世子」なのです。はたしてこの「小夜子」は誰を指しているかというと、このゲームを初めた子を指してるのだろうなと思いました。最初にも描きましたが漫画調なので文体などはとても読みやすく、テンポもいいので比較的誰にでもお勧めできます。
2026.03.15
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去年、「ドグラ・マグラ」と一緒に母親にもらった本です。ものすごいタイトルですが、短編集ですね。夢野久作は短編の名手として有名ですが、この「人間腸詰」もうまい話でした。ラストの余韻の不気味さが何とも言えない味を出してます。ですが私はこれよりも収録作の「戦場」が印象に残りました。夢野久作は当時の「探偵小説」という分野に数えられる作家です。探偵小説といえば、江戸川乱歩とか、横溝正史ですね。事件が起こって、それを解決するというスタイルですが、奇想天外、グロテスクなモチーフも結構あり、むしろロマンとか妄想系というか、どこか現実味がない面白さがあるのが特徴です。(と、私は思ってます。)この「人間腸詰」の中にも探偵小説スタイルの短編がいくつかありました。ですが「戦場」は、それらの作品とは一線を画す趣があります。一次大戦中のドイツ軍の軍医が主人公で、前線で経験した恐ろしい出来事を描いてます。一見すると反戦小説のようにも見えます。そのようにとらえてもよいと思います。一言でいうと戦争という異常事態の中で経験する人間の恐ろしさを描いているように思いました。それはとても身に迫ってくる恐ろしさです。短編ですが、ひやひやしながら読んでました。最近世界のあちこちで戦争が起こっていますし、改めて戦争が意味するものを考えてみる機会として、読んでみられてもいいんじゃないでしょうか。もちろんヒトコワ話としてとらえてもいいと思いますよ。探偵小説ファン以外にもお勧めできます。
2026.03.05
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2月は滅茶苦茶忙しかったです。28日しかないのにとても長く感じました。まず前半は仕事場の片付けに追われ、地金くずの売却や、彫金工具の売却に奔走しておりました。去年から貴金属の査定ばっかりしてもらってますよ。ついでに家の粗大ごみも軽トラで捨てに行きました。すっきりしたのでそれはよかったです。実は2年ほど前から自宅の天井裏にハクビシンが潜り込み、最近特に大暴れがひどかったので(!)動物対策の工事をしてもらいました。お金がめっちゃ飛んだ~(泣)1月にクローゼットを開けたら、ハンガーをかけているポールの上を歩いているハクビシンと目が合ったんですよ。こんなことってある?人生、なかなかこんな場面に合うことってないですよね。しかも大金をかけたのに、最近また戻ってきやがりました。うちの家を狩場にしてるんですね。ネズミが逃げ惑う声とか、まともに聞いてしまった。次は檻を仕掛けるとか、何か対策を立てねばと思ってます。2週間ほど前に同居の義母がデイサービス先で意識を失って入院してました。もう退院しましたが、3月に再入院しなければいけないので、それが済むまで落ち着きませんね。。。写真はあまり内容とは関係ありません。私が作ったゴージャスネックレスです。これは売却せず、手元に置いておきました。もっと年を取ったらこういうジャラジャラ系が似合うかもしれないので。あは。
2026.03.01
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有名作ですね。映画もアニメも見たことがなく、あらすじも知らなかったのでこちらの角川から出ている抄訳版という物を読んでみました。たしか昔は「ノートルダムの○○男」と言ってましたよね。大昔、コミックにもなっていたと思うのですが、パラパラっとその漫画を見て、絵がとても怖く、オカルトとか、江戸川乱歩系とか、そういう物だと勝手に思っていた記憶があります。実際読んでみてどうだったかというと、全然そんなことはなく(笑)、運命に翻弄され、主人物が3人とも報われない恋心を抱き、最後にはすべてが破滅に向かう悲しい話でした。そのうちの一人、鐘撞男のカジモドは障碍者ですが、同情すべき気の毒な人というよりも、自分の人生を懸命に生き、愛した人に尽くした人という印象です。登場人物の中で一番生き生きしていると感じました。カジモドとは「白衣の主日」という意味らしく、白をイメージさせるのは無垢で穢れのない魂の持ち主です。もう一人白を連想させる人物がいて、それがヒロインのエスメラルダです。彼女は後半、白い服をずっと来ています。この二人は魂の出所が同じなのですね。(実は出生も絡んでいたのですが。。。)この二人と対照的なのが、いつも黒い服を着ていた副司教、フロロです。登場人物もそれなりに多く、物語が複雑に絡み合って、正直言って、ちょっとストーリーを作りこみすぎ?やりすぎ?みたいに思う箇所もありますが、展開が早く、ぐいぐいと読めてしまうので興味のある方は読んでみてもいいと思います。ユーゴーといえば名作「レ・ミゼラブル」があります。主人公にあまり共感しないので私はあまり好きではないのですが、こっちの「ノートルダム・ド・パリ」の方が好きかな。いつか完全版を読んでみてもいいかもしれません。
2026.02.18
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やっと本を読む心の余裕ができたので、以前から読みたかった「ダロウェイ夫人」を読みました。簡単に言うと、ダロウェイ夫人が主催するパーティーの一日を追った小説です。作者のヴァージニア・ウルフは難解な小説を書くことで有名ですね。「意識の流れ」という手法だそうです。どこが難解かというと、今現在の描写があったかと思えば、いつの間にか過去の視点に飛んでいったり、ロンドンを歩く夫人が見た行きずりの人の意識の描写が突然始まったり、夫人と直接かかわることはないが、この物語の裏主人公ともいえる心を病んだ青年、セプティマスの現実とも妄想ともつかない感覚など、一見「これって必要なの?」と思われる描写がたくさんあるのですね。まあ全部必要だと思いました。むしろこの手法には大変リアリティを感じました。普段生活していて、急に過去の事柄がフラッシュバックしたりしますよね。私なんかそういうことがとても多いんですけど、そういうところがとてもこの小説に親近感がわくところでもあります。各所に見られる表現の詩的さにはしびれますね。ロンドンを歩く夫人やその周辺の人々の一日はとても心地よく、一気に読むのがもったいないから少しづつ読みました。私が一番いいなと思ったのは、名前のない感情や事象に、なんとかして形を与えたいという作者の野心が感じられるところです。物語のラスト、夫人の元恋人、ピーターの「異常な興奮でおれを満たすものはなんだ」がとても印象的でした。ですがもっと単純に、50歳を過ぎた夫人が、自分の人生を振り返りながら、今の人生も愛し、楽しんでいる、くらいの感覚でとらえればいいんじゃないでしょうか。ただ、ドラマティックな展開は皆無です。セプティマスが一番ドラマティックかもしれません。特に50代くらいの人にはお勧めできますね。何か思うところがあると思います。あと20世紀初頭のイギリスの上流階級の話とか好きな人にもお勧めできます。一次大戦が終わった直後の話なので、そういった社会情勢が見え隠れしています。
2026.02.10
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26年もアクセサリー制作頑張ったのでご褒美バック買いました。イブ・サンローランのヴィンテージのバックです。フラップの渦巻き?がおしゃれです。久しぶりにショルダーバック買ったわ。昔のイブ・サンローランっていいよね。これ見よがしのロゴも入ってないし、とても上品です。唯一持ってるブランドのハンドバックも昔のイブ・サンローランです。現行品は全く好みではないんですけどね。
2026.02.08
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1月は仕事じまいに追われていました。最後の納品の制作、ゴールド製品の査定、彫金工具の査定、彫金端材のリサイクル、その合間に来年の年賀状デザインのサンプル制作、親に頼まれてるのぼりとチラシのデザインなどなど。まあよく働いたよ。で、彫金端材のリサイクルが済んで、買い取っていただきました。それが結構いい金額になったのでうれしくて泣いてます(笑)もし5年くらい前にやめていたら、こんなにいい金額にはならなかった。そのころはシルバーの値段はさほど上がってなかったのでね。出すべき時に根性を出して続けて、本当に良かった。というわけで退職金代わりに受け通る予定です。ちなみに写真のアクセサリーたちは、愛着があったので売却せずに手元に残したものたちです。部屋も片付けたので、今月は少しゆっくりする予定です(^^)
2026.02.04
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去年の年末年始はすこぶる体調が悪く、大変でしたが今年は平穏に年が越せました。大変ありがたいです。さて予告通り去年の12月31日でminneとiichiから自分の商品をすべて引き上げました。これまでご愛顧いただいたお客様方には大変感謝を申し上げます。minneでは約5年、iichiでは10年活動致しました。いや、よく頑張りました。今後は下請け品だけを作る予定です。アカウントは消さないのでご用のある方はメールなどいただければ対応いたします。よろしくお願いします。
2026.01.01
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よく考えたら、こちらでは告知してなかったなと思って慌てて告知してます。今年いっぱいでアクセサリーの制作販売を廃業することにしました。現在アクセサリーを販売しているminneとiichiから商品を削除します。アカウントはしばらく残すつもりです。今後は下請けの注文だけを請け負うことにしました。いやーお疲れさまでした。26年ですよ、26年!がんばりましたよ。今は商品を整理しています。自分のものにするものと、業者に売却するものとに分けています。今までお客さんのために作ってばっかりで、自分のためにあんまり作っていなかったので自分のものになってうれしいです。プレゼントをたくさんもらった気分!年明けに、手元に残した商品をまた紹介させていただきますね。わは。
2025.12.26
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白馬と的、矢-ビジネス | テンプレート | 年賀状プリント決定版 2026年賀状イラストを描きました。こちらで販売しております。来年は午年ですね。ここに載せているデザインのほかにもありますので良ければご覧ください。
2025.11.11
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水彩画関連に特化した内容になっています。特にこれから絵を描きたい人に向けて発信する予定です。https://note.com/brisk_fish8819/n/nba649e7d4f7a?sub_rt=share_pbこちらのブログは雑記系ですが、雑記系では踏み込んでこなかったことに踏み込んでいく予定なので、ご興味のある方は是非ご覧になってください。
2025.11.01
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これで終わりです。最近日本各地で熊の被害が多いので、ちょっと描いてみたいなと思って描いてみた次第です。私の住んでいる地域は平地なので熊は出てきませんが、山沿いに住まれている方々、どうぞ気を付けてください。
2025.10.13
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前回の続きです。
2025.10.05
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先日の続きです。
2025.09.28
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柳田国男の「遠野物語拾遺」より「熊」という話を描いてみました。動物を描く機会はいろいろあったのですが以外にも熊は描いたことがなかったので描きたかった、ということと、最近熊がらみの事件事故が多いので気になってるということもあります。獣害事件、特に熊の事件はユーチューブで解説動画をいろいろ見ましたが興味深いものが多いです。熊は奥の深い動物ですね。アイヌ人が熊を神様としたのは何となく理解できます。何日かかけてアップしていきますので気が付いたらご覧ください。
2025.09.21
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マリンスポーツにもリゾートにも縁のない人生でしたが、絵は描けます(笑)。紙の白を生かしながら波とか空を描きました。今まであんまり描いたことのない波の表情が描けたのでうれしいです。もともと何度も塗り重ねないと満足しないたちでしたが、この絵は極力サクッと仕上げることができたのでよかったです。やっぱり水彩ってコテコテいじくりすぎて描くもんじゃあないなあと思います。わかってるんです。わかってるんですけどね。その辺は葛藤がありますね。
2025.08.07
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どれも独特の世界観で読み応えあったし、「ドグラ・マグラ」のインパクトはすごかったのだけど、一番好きなのはやっぱり「Villa Rosa」ですね。フランス語ですが翻訳アプリで読みました。言葉を越えて共感の嵐でした。そもそも冬は読書量が増えがちです。今後は家の片付け、お出かけ、お絵かきなどで忙しくなるので読書量は減るでしょう(笑)
2025.04.30
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前回は「ドグラ・マグラ」を時系列で図解しましたが、今回は構造を図解してみました。冒頭と最後の時計の音がカギになると思います。御覧のように「ドグラ・マグラ本編」と「作中ドグラ・マグラ」で比べてみます。「本編」では冒頭と最後の時計の音が微妙に違いますね。しかし「作中」では全く同じ音です。これはどういうことかというと「作中」の方は円構造になっていて、同じところをぐるぐる回っている、ということです。「本編」は微妙にずれたところに着地しているので、らせん構造をかいています。「作中」はおそらく呉一郎が書いたものなので、呉一郎の視点になっていると思われます。「本編」は「私」視点です。おそらくですが、今後も少しづつ着地点を変えながら、様々な視点で先祖たちの悪夢を見ることになるのか・・・・・(汗)これに気が付いた時、やっぱり「呉一郎」と「私」は別人だなあと思いました。まあここまでなんですけどね、わかったのは。これ以上考えると私まで堂々巡りのドグラ・マグラに巻き込まれそうなのでこんなところでやめておきます(笑)まだまだいろんな謎が隠れているような気がします。
2025.03.31
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はい、お疲れさまでした。後半50ページで「私」はそれなりの結論を出していたのがこの小説を読み解くカギになると思いました。一見すると訳の分からない小説に見え、文章の裏を読みたくなるのですが、むしろ書いてあることを素直に受け取るのがよいと思います。「私」は最後、「自分は胎児である」と結論付けています。では、どの胎児なの?ということになりますが、やはり呉一郎の子孫のうちの誰か、とするのが一番すっきりするんじゃないかと。治療場の惨劇の後、呉一郎は死にかけるが一命をとりとめそうなことが示唆されているし、モヨ子も若林教授によって世間的には死人になってしまったが精神病院にてひそかに生きているので、この二人の将来の子が一番可能性が高く感じました。なので「私」の肉体は胎児ではありますが「ドグラ・マグラ」という小説の外、未来にいるんですね。で、彼が罹っている「離魂病」によって魂が抜け、「ドグラ・マグラ」という小説に関わってる・・・・という風に考えるのが一番腹落ちしました。ほかに気になる部分はあって、例えば作中に出てくる「ドグラ・マグラ」という冊子の役割は何なのだろうとか。話の流れからするとこの冊子を書いたのは多分呉一郎なのだろうけど、正木教授の死後に書いたらしく、その内容は私たちが今読んでいる「ドグラ・マグラ」とほぼ一緒であることが、若林教授によって説明されています。でも「私」はその冊子を読みませんでした。その後、この冊子に関する記述は一切ありません。「ドグラ・マグラ」という小説の中にさらに「ドグラ・マグラ」があるという入れ子構造になっているのですね。私が描いた図解は時間軸をメインに書きましたが、入れ子構造の方をメインに図解するとまた何か面白いことがわかるかもしれません。正解は一つでなく、人によっていろいろな読み方ができる素晴らしい小説だと思います。こういう小説を書いてくださった夢野久作さんには感謝したいです。読めた自分は幸せ者です。
2025.03.29
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ユーチューブで「ドグラ・マグラ」の解説動画見て、挑戦したくなったので母のところから借りてきて読みました。昔映画を見たこともあり、解説動画のおかげもあるのですが、なかなか面白くてすぐ読んでしまいました。そこいらに伏線らしきものがあり、今後どう展開するのか楽しみです。悪名名高い「○○○○地獄外道祭文」もなんとか読めました。ここにも伏線はあるのかな。一通り読んだ限りではわかりませんでしたが。下巻も読み終わったら感想をまた書きますね。母は下巻は持っていなかったようなので(多分上巻で挫折したのだと思う笑)、アマゾンで下巻を注文したのですがなかなか来ない。早く来ないかな~。
2025.03.23
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たまたま「遠野物語」の朗読をユーチューブで聞いてから、読み返したくなったんだけど、意外にも本を持っていなかったので、母んところから借りてきました。母も「遠野物語」が好きで、何度も読み返したらしく表紙が無くなっており、かなり読み込んである跡があります。本編の「遠野物語」と、「遠野物語拾遺」が収録してあります。「遠野物語」といえば遠野地方に伝わるオカルト的な不思議な話を集めたものと思いがちですが、実際はそれだけでなく、奇談・事件・醜聞(スキャンダル)、言い伝え、季節の行事など多岐にわたっています。付箋をべたべた貼ってるところは好きな話です。「寒戸の婆」とか「郭公と時鳥」が好きです。気が向いたら絵でも描こうかと思って。
2025.03.11
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先日フランスから取り寄せた小説です。「ヴィラ・ローザ」ローザ荘とか、ローザ邸ってとこですかね。主人公は若い男性で、訳あって画家のアンリ・マティスと同じ名前なのです。ある日古道具屋でマティスの複製画を見つけ、何を思ったのか自分はマティスの生まれ変わりだと思い、絵を描き始めます。様々な出会いや別れを経験しながら、祖父の持ち物であったヴィラ・ローザを相続し、そこに住みながら絵を描きます。マティスの複製画に出会った日から、彼の人生は大きく変わったんですね。自分の感じたものを絵として表現していく喜びにあふれた日々を過ごします。最後にはそういった輝かしい日々は終焉を迎えるのですが、最終章でそれとなく表現されている、滅びたように見えて実は何かが残っているかもしれないと思わせるような最後の一文にはしびれました。中編ぐらいの短い小説ですが、少ない言葉の裏に込められている密度の濃さには脱帽です。大長編を読んだ後くらいの読後感がありました。作者のマリー・ルドネは好きな作家で、もう何冊も読みましたが、「スプレンディッド・ホテル」と同じくらい感銘を受けました。そして全編を通じて貫いているのはなんといっても「マティス愛」(笑)。この本は多分もう絶版ですが、買ってよかった。読んでよかった。今後の私のバイブルになりそうな素晴らしい小説でした。
2025.03.02
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引き続き江戸川乱歩です。短編集ですね。「鏡地獄」が久しぶりに読みたくて買いました。「屋根裏の散歩者」は有名作品で、とてもよかったのですが、期待より良かったのが「虫」です。遺体が段々腐っていく描写があり、グロテスクなのですが、それよりも主人公の男が滑稽極まりなく、笑いを誘われました。まさか乱歩作品で笑うことになるとは全く思っていなかったので、新鮮な発見でした。冗談でなく本に向かって「お前もーやめとけや」ってツッコミ入れてしまってましね。主人公が片思いの女性に思いを伝えたら、女性に笑われたという描写があるのですが、結局これが作品全体を覆っているのだろうか、と後から気が付きましたね。やっぱり乱歩って天才ですね。それにしても、変人男がおかしな計画を思いついて遂行していくタイプの話(「鏡地獄」「屋根裏の散歩者」「虫」「パノラマ島奇談」など)の乱歩の筆の冴えは目を見張るものがありますね。ぐいぐい引き込まれます。
2025.02.21
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唐突に妄想系の小説が読みたくなったので、「パノラマ島奇談」を読みました。最近は外国文学の読みにくい本ばっかり読んでいて、日本人の描いた小説を久しぶりに読んだのであまりの読みやすさに感動しました。乱歩はその内容のおどろおどろしさに似合わず、語り口がとても優しいんですよね。それはそうと乱歩読むのも久しぶり。多分3~40年ぶりくらい(笑)。いろんな出版社から出ているけど、表紙の絵がとても素敵だったので、この春陽堂さんのを買いました。とてもいい作品でした。主人公は、とても褒められたものではない計画を実行するのですが、読み手はなぜか彼に共感し、彼と一緒にワクワクしてしまいます。この話は中編小説ですが、ページ数が増えてもいいからこのワクワク感をもっと読者に届けてほしかった気さえします。ところで乱歩には「孤島の鬼」というとんでもない怪作があります。物語の構成や人物の相関など「パノラマ島」と、似てるわけでも何でもないのですが、なぜか「孤島の鬼」と「パノラマ」は対の作品なのではないかと感じました。「孤島の鬼」は陰、あるいは裏で、「パノラマ」は陽、あるいは表というような感じがします。乱暴な言い方をすると、「孤島の鬼」は地獄を作ろうとした話で、「パノラマ」は楽園を作ろうとした話です。「パノラマ」は乱歩作品の中ではグロ描写があまりないので比較的だれにでもお勧めしやすいです。「孤島の鬼」は人を選ぶので全くお勧めしません。最近では「日本で最初のBL小説」との解釈?!がされているようですが、BLと思って読むとえらい目に合います。ていうかテーマはそこじゃないだろ?!とおもうのですが(汗)
2025.02.12
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アポリネールの次はポーです。「大鴉」が読みたくて買いました。何を話しかけても「never more」しか答えない大鴉が登場する物語詩です。やっぱり「大鴉」が一番好きな詩ですね。大鴉と出会い、次第に主人公が破滅していく心情を詩の形にしています。もしかしたら、ポーの短編小説よりも、美しい作品かな~とさえ思ってしまいます。しばらく「never more」が頭から離れなくなります(笑)この現象は去年、「スペードの女王」を読んだ後、しばらく「トロイカ、セミョルカ、ダーマ」が頭から離れなくなる現象と一緒ですね(笑)他にも「鐘のさまざま」や「アナベル・リー」とか有名な詩も入ってます。「鐘のさまざま」は原文を口に出して読むと、さらに良さがわかる感じです。リズム感が心地いい感じ。ただ、やっぱり私は基本的に英語がわからない人間なので、物語詩が一番とっつきやすいですね。この岩波の本は原詩と対訳がのっているので、ないよりはニュアンスが伝わります。いくらかは。
2025.02.07
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ある日唐突にアポリネールの「オノレ・シュブラックの失踪」が読みたくなったので、アマゾンをあさっていると、中古品しかなかったのでそれを買いました。「オノレ~」を初めて読んだのは中学の時で、幻想小説のアンソロジーの中に入ってました。ほかにはホフマンの「砂男」、ポーの「黒猫」、プーシキンの「スペードの女王」、カフカの「変身」などが入っていましたね。オノレ・シュブラック~・・・なんとなく忘れがたい、素敵な響きの人物名で、タイトルだけはずっと覚えていたのですが、作者名は忘れていて、実はごく最近知ったのです。なんとあのアポリネールが作者なのだと。久しぶりに読んだけどやっぱり面白かった。たぶん短編小説というよりも、散文詩の部類に入るのかなーと思います。ただ、オチがあるのでかなり小説っぽいです。ほかの作品もそうですが、原文で読めれば、もっと良さがわかるのだろうなーと思いましたね。内容やモチーフは、なかなか衝撃的でした(笑)さすがアバンギャルド。詩といえば、愛とか恋とかが多いと思いがちだけど、下ネタ・グロ多数(大笑)ブラックユーモア的な感性もあるので、新訳が出たら絶対買うのになーと思いました。軽快な新訳で読みたいわ。
2025.02.01
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久しぶりに英語本読みました。もちろんグーグル翻訳アプリで(笑)一年ぶりに翻訳アプリ使ったけど、めっちゃ優秀になってた!前回とか前々回使ったときは、時々意味のつながらないところが出てきて、本文に立ち返り、訳しなおしたりしてたけど、今回はほとんどその作業をせずに済みました。すばらしい。AIさまさま。で、本の内容ですが、前回読んだ「スプレンディッド・ホテル」と同じ作者さんの本です。「スプレンディッド~」ほどではないけど、なかなか良かった。私はこの方の世界観が大好きです。たぶん女流作家の中では一番好き。
2025.01.16
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あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。・・・・・・・・・実は去年のクリスマスイブから風邪をひいて、体調を崩しておりました。今も本調子ではなく、しかも年明け早々に納期があるのであんまりのんびりしていられません。おかげさまでクリスマス期間はアクセサリーの売り上げもよかったのですが、何せ疲れました。年賀状くださった方々、ありがとうございます。お返事は遅れると思うので、どうぞよろしくお願いいたします。
2025.01.01
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只今絶賛発売中です。よければ見てやってください。
2024.12.19
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親に頼まれた分です。すごい印刷がきれいで満足です(^^)
2024.11.09
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イラストマーカーをもらったので練習中です。もらったものは水彩マーカーで、いまいち使いづらかったので結局百均でアルコールマーカーを買い足しました。ちょこっとした絵に色を付けたり、描きたい絵によっては透明水彩よりマーカーの方がいいような気もします。書き慣れるのに、もう少し使い倒した方がいい気がしますが。やっぱりアルコールマーカーの方が使いやすい気がするので、極めたくなったらアルコールマーカーのセットが欲しくなりそうな気がするけど、さて~~~~どうするかなあ~~~~~
2024.11.07
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年賀状2025デザインコンテスト結果発表 | 【プリントパック】プリントパック様のコンテストです。秀作賞1点、入選作品1点です。特に秀作賞ですが、今までとずいぶん考え方を変えて描いています。秀作賞いただいたので満足しています。入選はフォトフレームデザインです。需要があるようなので描いてみました。
2024.11.02
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この本に私の描いた絵がのってます。多分全国販売なのでよかったら見てみてください。蛇は難しかったですね。形は単純で一見描きやすそうですが、やりすぎると気味が悪くなるので、適度に抜きました。カラーイラストの方で、百人一首の絵を描いてます。時事ネタを採用し、紫式部の札を描きました。巡りあひて~ですね。
2024.10.27
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2025年巳年 年賀状コンテスト | 年賀状 プリント決定版 2025テンプレートバンク様です。去年から少し考え方を変えて、今年は年賀状イラストを制作してみました。白蛇が描きたかったので、一緒に弁財天も描いてみました。若干やりすぎ感が?ある感じですが、おおむね反応は良かったようなので、今回に限ってはよかったです。来年もこの路線を描くかどうかはわかりませんが、(来年は午年ですよね。サンプルはもう描いたのですが)いい水彩紙を使うと、勝手に紙がいい雰囲気を作ってくれるんですよねえ~(^^)
2024.10.21
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商品詳細 | フルカラー| 年賀状印刷 | れいわdeねんが | プリントサービス (myprint.co.jp)マイプリントさんの年賀状コンテストで入選したものです。
2024.10.14
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神戸市立博物館で、やってます。私よりも、むしろ主人が見たいといっていたので、行きました。最近こういうパターンが多い(笑)キリコは何度か展覧会を見てますが、昔見た時よりも、今回の展覧会の方が、感慨深かったです。こちらの感性が鋭くなっているのだと、思っておきましょう(笑)特にこのポスカの絵、太陽や月がコードでつながっている絵、めちゃめちゃ好き。アポリネールの詩からイメージして描かれたそうです。他にも、コクトーの詩の挿絵とかもありました。神話や、文学とのかかわりが深い作風なので、そういうのが好きな人は、行ってみるといいかもしれません。ぱっと見よりも、小難しくないと思います。音声ガイド借りると、なおよし。ここまでほめておきながら、図録を買わなかったんですよねえ。高かったし、重たかったのでやめたんですね。でも家に帰ってから後悔しました。ネットで調べると、図録の通販してました。多分買います(大笑)
2024.09.23
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どうにも夏服を買い足りなかったので、平和堂にセール品を物色しに行きました。そしたら、なんとすごいものを見つけてしまった。素敵プリントが目を引いたシャツです。なんとこれ、リバティ生地を使ったシャツで、3000円で売ってた。リバティプリントのシャツは、どんなに下がっても6000円くらいのしか見たことがなかったので、これは買わねばと思って買いましたよ。ほかにも黄色系のプリントシャツも売ってたけど、残念ながら私はあまり黄色系が似合わないので、誰か似合う人のもとへ行くといいなあと思った次第であります。平和堂、おそるべしですね。平和堂のぶら下がりにまさかこんなのがあるとは夢にも思っていませんでした。イオンもそうですが、最近のスーパーは本当に馬鹿にできないので、まめにチェックしましょう。
2024.09.19
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小説一冊読んだらそれにまつわる絵を描く、ということを決めてるわけでもないんだけど、ここまでやってやっと自分の中で消化したような気がします。これは先日読んだ「華岡青洲の妻」ですね。一番描きたかったのはチョウセンアサガオの美しさと、もう二度とみられない青い空ですね。透明水彩で描いてから、それをスキャンしてパソに取り込み、一枚レイヤーを足してます。
2024.09.03
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有名作です。昔、この小説のドラマを見ていい作品だなあと思っていましたが、急に原作が読みたくなったので読んでみました。有吉佐和子を読むのも、時代小説を読むのも初めてだったのですが、印象的な導入部から始まり、引き込まれて一気に読破しました。時代小説ですが、特有のわかりにくさもなく、注釈もあるし、江戸時代がほとんどわからない私でも世界観に入り込むことが出来ました。で、物語は有名すぎるくらい有名なのでサクッと行きますが、外科医の華岡青洲の麻酔薬の研究のために妻と母が張り合いながら?!自ら実験台に志願する話です。この妻と母の関係がなかなか微妙でね。単純に仲が悪いとか、そんなんじゃないんですね。そういう微妙な心のひだの描写が的確で、身に覚えのある人も多いんじゃないかと(笑)発端は、そもそもこの母が望んで息子の嫁にと妻の実家に頼みに来たのですね。しかも妻が子供のころ、この母を見たことがあったので、妻と母の方が先に縁が出来ていたのです。ここが非常に意味深いところだと思っています。小姑は、この二人の張り合いに気が付いていて、臨終間際に「姉さんが勝った」と言っていたのだけど、これは果たして、そういえるのかどうか疑問だ。「華岡青洲の妻」を見出し、育てたのはやはり、「母」であったと、私は思う。妻は「身を犠牲にした賢妻」と、人々からほめそやされてもなぜか、「うしろめたさ」が心に残っていたことをうかがわせるところを見ると、彼女はそれに気が付いていたと思う。誰にでも薦められる良作です。有吉佐和子の作品は初めて読みましたが、読者を引っ張っていく文章力がすごいです。基本的に私は海外文学が好きで、久しぶりに日本人作家の小説を読みましたが、やっぱり読みやすいですね(笑)
2024.08.24
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