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2026.02.10
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やっと本を読む心の余裕ができたので、以前から読みたかった「ダロウェイ夫人」を読みました。

簡単に言うと、ダロウェイ夫人が主催するパーティーの一日を追った小説です。作者のヴァージニア・ウルフは難解な小説を書くことで有名ですね。「意識の流れ」という手法だそうです。

どこが難解かというと、今現在の描写があったかと思えば、いつの間にか過去の視点に飛んでいったり、ロンドンを歩く夫人が見た行きずりの人の意識の描写が突然始まったり、夫人と直接かかわることはないが、この物語の裏主人公ともいえる心を病んだ青年、セプティマスの現実とも妄想ともつかない感覚など、一見「これって必要なの?」と思われる描写がたくさんあるのですね。

まあ全部必要だと思いました。むしろこの手法には大変リアリティを感じました。普段生活していて、急に過去の事柄がフラッシュバックしたりしますよね。私なんかそういうことがとても多いんですけど、そういうところがとてもこの小説に親近感がわくところでもあります。

各所に見られる表現の詩的さにはしびれますね。ロンドンを歩く夫人やその周辺の人々の一日はとても心地よく、一気に読むのがもったいないから少しづつ読みました。

私が一番いいなと思ったのは、名前のない感情や事象に、なんとかして形を与えたいという作者の野心が感じられるところです。物語のラスト、夫人の元恋人、ピーターの「異常な興奮でおれを満たすものはなんだ」がとても印象的でした。

ですがもっと単純に、50歳を過ぎた夫人が、自分の人生を振り返りながら、今の人生も愛し、楽しんでいる、くらいの感覚でとらえればいいんじゃないでしょうか。


特に50代くらいの人にはお勧めできますね。何か思うところがあると思います。
あと20世紀初頭のイギリスの上流階級の話とか好きな人にもお勧めできます。一次大戦が終わった直後の話なので、そういった社会情勢が見え隠れしています。





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Last updated  2026.02.10 20:27:41 コメントを書く


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