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2026.06.20
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女学校の生徒たちと先生がハンギングロックと呼ばれている岩山の近くにピクニックに出かけていき、そのうちの数名が行方不明になるという話です。その事件をきっかけに、関係者達の運命がどんどんと狂わされていきます。

警察とかも出てくるので一見ミステリーのような趣向に見えますが、小説の端々に不可解な表現が織り込まれていて、こういうところがいまだに「この小説は本当にあったことか否か」と議論されている所以なのだと思います。少女たちは宇宙人にさらわれたとかそんな話まで出てきているらしいので。

いや、これは小説でしょう(笑)
登場人物のうちの一人が「ハンギングロックでは時々行方不明者が出る」と言ってましたので、たぶんそういった事故は本当にあった出来事で、そこから作者はイメージを広げていったんだと思います。

印象的な人物はたくさん出てきますが、私は特にアルバートとセアラの兄妹の運命の明暗が分かれたのには胸が詰まる思いがしました。
物語の後半、最後の悲劇に向かって物語が加速していく描写はスピード感もあり、一気に読ませます。

複雑に絡み合った人間模様もこの小説の醍醐味ですが作者が一番描きたかったのは、やっぱり「ハンギングロックの神秘性」だと思います。「触れてはいけないもの」に触れてしまったから少女たちは行方不明に、その関係者達にもその神秘の力が及んだのでしょうか。よい影響力と、悪い影響力、そのどちらにも。。。

ハンギングロックをよく見、観察している人でないと、これは描けないだろうなという表現があちこちに出てきていました。ハンギングロックで不思議な雲を見たという証言がありましたが、もしかしたら地元の人にしかわからないような自然現象なのかもしれません。



映画も好評価を受けているようですがそちらは見てないです。ですがこの本が原作なら、さぞ面白い映画だったことでしょう。





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Last updated  2026.06.20 19:25:55
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