ひこじいさんのブログ

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2013年05月10日
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一見するとヘビが鎌首をもたげて、今にも飛び掛かりそうな風情に見える。ただ、鎌首を高くもたげる姿はマムシよりむしろ、ガラガラヘビに似ていなくもない。茎には、気味の悪い模様がある。

IMG_0008 (4).jpg

この植物はサトイモ科に属しテンナンショウといい、漢字では「天南星」と書く。球茎が漢方に利用され、その生薬名である。

花言葉は「壮大な美」だという。「天南星」も「壮大な美」も素晴らしい言葉なのだが、マムシグサからは想像も出来ない。

テンナンショウは北海道から沖縄まで分布し、その種類は30種ほどが数えられている。この仲間は温暖で湿潤な環境を好み、湿地や沼地に生育するものが多い。
同じサトイモ科にミズバショウがある。

IMG_0024.jpg
        井戸尻遺跡にて

花軸に密集した肉穂花序(花は肉質の太い柄の上に一面に並んでつく)と、それを囲むように発達した仏炎苞を持つのが特徴である。花弁がないか、あっても花そのものが小さく目立たない。

肉穂花序の根元から出る苞は多くの場合、花穂を包むようになっていて特別な色を持ち目立つものが多く花びらの役割をしている。これを仏炎苞という。


特徴のある苞の形が、花に近寄る昆虫を内部に閉じ込めて、受粉の確率を高めていると考えられる。
テンナンショウ属を始め、クワズイモ、ザゼンソウなどは、シュウ酸カルシウムなどのシュウ酸塩を全草に含んでいて有毒である。

サトイモやコンニャクなど食品になるものや、葉や花が美しいので観賞用に栽培される種も多い。

苞は肉穂花序を囲み、通常は前に曲がる。花序は単性または雌雄性で、1年に1個を花茎の上につける。

一部を除き多くは雌雄異株であるが、栄養状態によって性転換することがこの種の特徴として知られている。

株の成長に伴って最初は雄性をつけ、株が成熟すると雌花をつけるようになる。種類によって、両性の花序をつけるものもある。

花序には悪臭があり、受・授粉はその臭いに誘引されて集まった小形のハエなどによって行われる虫媒花である。

地下部には、コンニャクイモに似た扁球形の地下茎がある。春から夏に、サトイモ科の特徴である肉穂花序と仏炎苞を持った花をつける。花後にトウモロコシ状の実を付け、果実は液果で赤く熟す。

果実が朱赤色となるので、子供が手に取ることもあり誤食には注意が必要である。

2004年から2009年の間に、4件6名の中毒事例が発生していて幼児が青い実を、またトウモロコシと間違えた男性の例、食べられる野草と誤認して食べた男性、タラノメと間違えた男性3名の事件が発生している。

球茎の細胞にはシュウ酸カルシウムの針状結晶があり有毒で、そのまま食べると口中の粘膜に突き刺さって腫脹を伴った猛烈な痛みの症状が現れる。



球茎の上部の毒の多い黄色の部分を取り除いて蒸したり、蒸し焼き、蒸し煮にしたものを団子にして噛まずに丸飲みし、刺激を避けて食べたといわれる。

球茎は漢方に使われ生薬名を「天南星」といい鎮痙、去痰、鎮痛、鎮静、消炎などに効果があるとされる。五十肩、肩こり、神経痛に処方される二朮湯(にじゅつとう)に配合されている。





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最終更新日  2013年05月10日 06時37分01秒


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