ひこじいさんのブログ

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2013年09月08日
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7年も前、山野草が好きな愚酔庵さんの庭から分けてもらったフジバカマが、他の秋の七草に混じって花を咲かせ始めた。

IMG_0020 (2).jpg

中国が原産といわれるが、万葉の昔から秋の七草の一つとして日本人に親しまれてきた草花である。

名前の由来は、花の色が藤色で花弁が袴に似ているところからつけられたものとされ、奈良時代に香料として唐から輸入したものが、野生化したとされる。

その昔には乾燥させたフジバカマを香袋に入れ、十二単に忍ばせたという。
乾燥したフジバカマは防虫・芳香剤として利用し、水に浸けてその水を洗髪に用いた。



あまり目立たずさほど美しいとも思えない草花であるが、儚げな色の花姿が日本人の情感に合致したものと思われ、様々な古典文学に登場している。

もともと性質は強健な植物なのだが、護岸工事や宅地造成など生育地の急激な開発により数を減らし、野生のものは準絶滅危惧種に指定されるほどに激減し、滅多に目にすることはできなくなってしまった。

冬には地上部が枯れ、春になると横に伸びる地下茎から新芽を出し長く伸ばす。その先に夏から初秋に淡紫色の花を散房状に咲かせる。

草丈は2m近くにもなる大型の草花で、花後白い綿毛をもったタネができ風によって運ばれる。



庭植えでは水やりの必要はないが、極端な水不足は地下茎にまで影響が出るので、乾燥が続く場合は水を与える。

草丈が高くなるので、7月に半分ほどを切り戻すと花の時期には纏まった高さの草丈になる。

IMG_0021.JPG

乾燥したフジバカマには、桜餅に用いる塩漬けの桜の葉に似た独特の芳香がある。
これは、フジバカマに含有されるクマリン配糖体由来の香である。このため漢名では、「蘭草」または「香水蘭」と呼ばれる。


全草に肝中心静脈血栓症や肝癌などの肝毒性のある有毒アルカロイド、ピロリジジンを含有しているといわれる。
芽出しのころは柔らかく山菜として食べられそうに見えるが、食べることは避けた方が良さそうである。

蕾を採取し2~3日干して乾燥させてたものは、生薬で「蘭草」といわれ、糖尿病の予防と治療には蘭草と蓮銭草(カキドウシ)、枇杷葉、タラボク(タラノキ)を混ぜて煎じたものを1日数回お茶代わりに飲むと効果があるという。

煎じ液単味では利尿剤としての効果があり、これを入浴剤に用いれば補温、肩こり、神経痛、皮膚のかゆみなどに効果があるとされる。

別名 香草(漢名)、蘭草(漢名)、香蘭、王者香

やどりせし 人のかたみか藤袴 わすられがたき 香ににほひつつ   紀貫之
(藤袴は一夜を共にした人の形見なのか、しきりに忘れがたい香がする)







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最終更新日  2013年09月08日 14時56分11秒


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