ひこじいさんのブログ

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2015年09月01日
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秋の野に 咲きたる花を指折りかき数ふれば 七種の花
「萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」

ここで言う朝貌は朝顔ではなく、「桔梗」であると言われ現在に至っている。

七草の頭文字を並べて「大きな袴穿く」とか「お好きな服は」等の覚え方もあるようだが、既に暗記している自分には不要である。

オミナエシは、漢字で女郎花と書く。
万葉集では巻10-2115に、「手に取れば 袖さへにほふをみなへし この白露に散らまく惜しも」と出ている。(手に取ると袖までもが色に染まる女郎花が、この白露に散ってしまうことが惜しいなあ。)

女郎花は濃い黄色が美しい花だが、切り花には向かない。切り花にして室内に活けたり、または花期が終わりに近づくと別名で「敗醤」と言われる独特の臭気を放つ。

この臭気のために嫌いな人も多いが、花が美しいので山荘の庭一面に咲かせている。



同じ匂うという言葉を使った有名な歌に、百人一首61番「古の 奈良の都の八重桜 きょう九重ににおいぬるかな」(伊勢大輔)がある。サクラの花の匂いが都中に充満すると言うのではなく、「桜色に染まっているよ。」の意で使われている。

七草の中にオミナエシと同じように、独特な臭いで好かれない花ではクズがある。
クズは藤に良く似た豆科の蔓性植物で太い根に多量の澱粉を含んでいて、これから採った澱粉はクズ粉と呼ばれ菓子原料や薬用に用いられる。

葉の裏側が白っぽいことから、別名を「裏見草」ともいう。
裏見は恨みに通じるところから平安時代には、「裏見」を「恨み」に掛けた和歌が多く詠まれた。

「秋風は すごく吹けども葛の葉の うらみがほには 見えじとぞ思ふ」 
和泉式部 新古今和歌集
(たとえ秋風が冷たく吹いても、葛の葉は裏を見られまいと思っておりましょう。私も夫の仕打ちがつらくても、恨んでいるよう見られまいと心掛けているのです。)

     葛の葉の 恨み顔なる 細雨(こさめ)哉 」 蕪村

赤紫の藤に似た上向きの花穂に蝶形花が多数着いて、下から咲き上がる。人によっては吐き気を催すとも言う独特の臭いがあって、部屋の中には飾れない。
この花はニセアカシアと同じように、天婦羅にして食べることができる。


臭気は全く無く、若穂であれば散ることも無いので、ドライフラワーとして部屋に飾ることが可能である。

桔梗や余り目立たない花の藤袴には微かな香りがあるが、生け花として飾って特に問題はない。

河原撫子は他の花と一緒に活けると、花が小さいことから見劣りしてしまう。単独で一輪を活ければ、目を引いて印象に残る。

ピンクの小さな蝶形の花を枝一杯に咲かせる豆科の萩は、春の芽をそのまま伸ばすと長大化して枝先が倒れる。7月初めに一旦刈り取ることで、短いしっかりした枝になる。
結実と発芽力に優れているので、うっかりすると庭のあちこちに根付くことになる。


例年9月には、山荘に飾るドライフラワーの模様替えを行う。秋の七草でドライフラワーになるのは芒しか無いが、代替として庭に生える吾亦紅・鬼灯・合田草を飾っている。





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最終更新日  2015年09月01日 10時13分38秒


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