ひこじいさんのブログ

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2015年09月25日
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ウグイス.jpg

恵林寺.jpg

鶯張りと言う粋な名前がついた、板張りの廊下がある。英語で、nightingale floorあるいはsinging floor といわれる。

その上を歩く人の荷重によって、キュッキュッと鳴るように造られた廊下の仕組みのことをいう。

防犯カメラやセンサーブザーの無かった時代に、外部侵入者を探知する方策として設けられた装置だとされている。

電子機器の発達によって現代建築では意図して鴬張りの施工はしないしその必要もないが、28年前に大和市の料亭で「うぐいす張り」の施工がされたというが、現在はその料亭が確認できない。

七不思議で知られる知恩院・国宝で世界文化遺産の二条城二の丸御殿・三十三間堂の隣にある養源院には左甚五郎が造ったものと伝わる鴬張り廊下が有名である。

丁寧な板張りの場合釘の頭を見せないようにするため根太に床板を取り付けるとき床板下面に設けた窪みに、目鎹の一端を打ち込み他端を根太に釘で留める方法をとる。

鶯張りでは床板の幅が広いために両側が多少上方に反り、目かすがいの釘穴はその反りを吸収できるよう上下に余裕を持たせてあり床板の上から荷重がかかることで、目鎹が上下し釘と擦れ合い合って音を発する構造となっている。

多くの人はこの廊下が発する音を鴬の鳴き声だというのだが、実際には「ホーホケキョ」とも「ケキョケキョ」とも聞こえずキュッキュッあるいはキチキチとしか聞き取れない。

中学の修学旅行で初めて知恩院の廊下を歩いたが、そんなに高い音はしなかった記憶がある。



方丈に沿って外廊下を信玄の墓所に向かい、太鼓橋を進むと鴬張りの廊下に続く。

恵林寺の鴬張り廊下は知恩院や二条城のそれより、はるかに大きな音がするのに驚かされる。子供が歩いても、キュッキュッと鳴る。

この寺院は1330年に夢窓国師が開山したと伝わるが、1582年勝頼滅亡の際武田家の縁者を匿ったことから信長によって全山焼き尽くされたのだが、1606年に家康によって再建されたという。


恵林寺の鴬張り廊下の場合侵入者探知のための装置としてより、むしろ雅の遊び心から古の装置を再現したものではないのだろうか。

築後40年近くなる我が家の場合意図して作った装置ではないが、歩くとギシギシとあちらこちらで音が出る。
こちらは鎹と釘のすれる音ではなく、板が撓んだり永年劣化によって釘の効きが悪くなったことで発する不快な音である。





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最終更新日  2015年09月25日 10時04分50秒


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