ひこじいさんのブログ

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2015年11月11日
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沖縄本島南部の黒土や赤土に細かい砂を混ぜた用土で作られた赤物(アカムン)は、約800度と低い温度で焼かれ赤い色をしている。
赤物は現在は作られていないが、ヤカン・七輪・炭火をつくる道具・植木鉢などが作られていた。

現在壺屋焼といわれるものには、荒焼(アラヤチ)と上焼(ジョウヤチ)の二種類がある。

荒焼は釉薬を掛けず焼きしめるかあるいは、マンガンをかけて焼成温度約1120℃で焼いた焼き物で水・甕・酒などの甕が多い。

もう一つの上焼(ジョウヤチ)は、表面に上薬をかけて荒焼より高温の約1200℃で焼かれる。腕・鉢・皿・急須・抱瓶・カラカラ・花瓶などが、作られている。

※カラカラは泡盛を注ぐための土瓶に似た器の中に、取り出せない陶器の玉が入っていて空の器を振ると「カラカラ」と音が鳴るところから付いた名前とされる。
形は、薩摩焼の持ち手の無い千代香(ヂョカ、チョカ)に似ている。
民話では、酒好きな坊主が丸餅をヒントに絶対に倒れない徳利を作ったところ評判になって「貸せ貸せ(沖縄方言でカラカラ)」と皆から言われたのでその名が付いたと伝わる。(宜野湾地方の民話)



ただ一部地域を除き、カ行イ段のキはチciに変化している。

沖縄の陶芸家で沖縄県初の重要無形文化財で人間国宝にも指定された金城次郎は様々な茶器や酒器・花瓶等を製作している。
これらの作品には、魚や海老の独特な絵付けがされていて有名である。

これらの製品の中に陶器製で肩から吊り下げる紐を着けるための耳があり、腰にフィットするように三日月形に湾曲した独特な形をした携帯用の「ダチビン」と呼ばれる酒器がある。

ダチビンは抱瓶と書き、日本語ではダキビンだが沖縄では音変化してダチビンとなる。同じように、陶磁器全般を指す沖縄の焼き物はヤチムンと呼ばれる。

抱瓶の肩にある左右の耳に紐を通し、肩から吊るして持ち運んだ。このような形の酒器は、沖縄に独特の形である。

沖縄出身の学友も例外では無く極めて酒に強いが、18世紀の琉球王国時代の人々も酒好きであったに違いない。
この抱瓶は、地方の豪農たちが外出時に泡盛を入れて携帯したものとされる。


今から20年も前、家の近くで全国陶器市が開かれた。これを見学に訪れた際、金城次郎の抱瓶が奥の棚にあるのを見付けた。

手持ちの小銭で買うには高かったので交渉したが、僅かしか値引きしない代わりに双魚紋のぐい飲みをおまけに付けるというので自宅に金を取りに戻ってまでして購入した。

以来、押入れの奥に仕舞われたままになっていた。




長男が沖縄から土産に購入してきた泡盛は、抱瓶に似せて作った器に泡盛を詰めたものである。
中身の泡盛を飲んだ後は、花を挿す花瓶として再利用できる。





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最終更新日  2015年11月11日 17時11分38秒


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