ひこじいさんのブログ

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2016年04月04日
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              桜の向こうに残雪の甲斐駒ケ岳

4月に入ってから天気が安定せず満開となった東京の桜はかなり強い昨夜からの雨に打たれて、すでに路上に白い花弁を散り敷いている。

土曜日は関東の太平洋沿岸のみ天気が悪く、比較的内陸の甲府盆地以西では薄日が射す穏やかな天気となった。
南アルプス甲斐駒ケ岳の麓に位置する北杜市のソメイヨシノは、東京に比べて例年10日ほど遅れて開花するのだが今年はすでに4分ほども開いていてそれほど差がない。

特にエドヒガンの多いこの地方では、標高500mを超える山の中腹まで満開となって山全体に点々と桜が咲いているのが見える。

私は16年間毎年山高の神代桜を見ているが、家内が満開の桜は数回しか見たことが無いというので農作業の序に案内することにした。

神代桜は農作業を始める時季の目安にも成っていて開花すると、菜園へジャガイモを植え付ける適期となる。

山荘の標高は、620.96527mである。神代桜のある山高實相時は山荘から車で7分ほどの段丘にあり山荘よりかなり高いように感じるのだが、実際には標高574.90692mで57.5mも低い所にある。

山荘からは一旦125mの495.7694m地点まで下がってから、坂を登るための錯覚である。



エドヒガンは桜の代表的なソメイヨシノに比較して格段に樹命が長いので、国内には有名な古木が多数存在する。

1990年に新日本名木百選として指定されこの中には、同じエドヒガンの真庭郡吉念寺の醍醐桜(樹齢700年)も入っている。樹齢1500年とされる国指定天然記念物の岐阜淡墨桜もエドヒガンである。

三春滝桜は樹齢1000年と言われている、ベニシダレザクラで山高の神代桜と併せて日本三大桜と称されている。

巨樹・老木であるためこれらの古木には、それぞれ後世の人が作ったと思われる様々な謂れが伝わっている。

日本武尊が東征の際植えたのが、この神代桜だとされ。凡そ800年前の鎌倉時代通りかかった日蓮が、すでに樹勢が衰え始めているのを見て祈ったところ蘇ったという最もらしい伝説もったわっている。

實相寺の境内には三大桜の淡墨桜の子孫や臥龍桜の他、今や巨大に育った久遠寺の枝垂れ桜の子も見事に枝を広げている。

50年から100年樹齢の種々の桜30本と畑には輪作で順番に10万本ともいわれるチュゥリップ・水仙がギッシリと植えられ、文字通り桜に一層の花を添えている。

無残なほどに朽ちた幹は哀れだが、それでも毎年頑張って健気に花を咲かせている。
これには多くの努力が払われており、再生のために1986年から20年間ほど幹の上をトタン屋根で覆っていたが屋根を取り払った。さらに樹下の南側を通っていた市道に車止めを設置して、車両通行禁止にしさらに根元の土を入れ替え根元柵をして立ち入りを禁止した。(2006年)

仏教に生者必滅会者定離が、平家物語には驕れる者久しからずの言葉がある。これはヒトだけでなく、生物全般に当てはまる真理である。



神代桜は2千年の時を経て、痛々しいほどの樹になってしまった。花や樹冠だけを見れば他にもっと見事な樹が沢山あるが、幹が朽ち果てようとしてもなお咲き続けるこの樹が懸命に生きている生命力とその尊さに感動するのである。





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最終更新日  2016年04月04日 11時08分17秒


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