ひこじいさんのブログ

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2016年07月06日
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「撫子(玉鬘)のいつも変らぬ優しい色を見たら、父である内大臣は、もとの垣根(母夕顔)のことをあれやこれやと詮索するだろうね。 」※常夏…撫子の別名


芭蕉は四十四歳のとき、「酔て寝む撫子咲ける石の上」の句を詠んだ。
真蹟短冊の前書きに納涼とあることからすると、この句は夕涼みの情景であろうか。

奈良時代初期山上憶良が秋の七草に詠んだ撫子は、唐から伝来した石竹と区別するため在来種をヤマトナデシコ(ワラナデシコ)、伝来種はカラナデシコと呼ぶようになった。

カラナデシコは現在、セキチクと呼ばれることが多い。

芭蕉の詠んだ本句の意は、「夕涼みに河原へ出て見ると、撫子が咲き乱れている。酔って撫子を愛でながら、傍らの石の上に寝るのも趣向である。」となるか。

カワラナデシコの花弁5枚は先が細かく裂け、線香花火のようになる。基本色の多くは淡い紅色だが、白い花を咲かせる種類もある。

名の由来は、「吾子を撫でるように可愛い花」からきている。



北海道を除いて、全国に自生する。日当たりの良い場所を好み、草原や河原・路傍・山地の斜面・海岸の砂浜等に自生する。

多年草で、越年した根から茎を叢生し草丈~80cmほどにもなる。伸びた茎はしばしば葡伏し、土に付いた茎から発根し増殖することがある。

16年前には山荘辺りの連なった棚田の間を散歩すると、土手の到るところでカワラナデシコの花を見ることができた。
しかし群生していたところでも、現在ナデシコの花を見ることは全くできなくなった。

当時山荘の庭へ一株のカワラナデシコを移植したが、これが庭のあちこちに根付いて毎年花を咲かせる。

花期は6月から咲くとされるが、山荘の庭では8月のお盆の頃から10月末の降霜がある頃まで次々と咲く。

花は淡紅色が一般的だが白色もあり、淡紅色と白色の混ざっている個体もある。長年の間に白色の花が淡紅色に変化することがあり、先祖返りではないかと考えられる。

自生地の開発や逆に放置され人の手が入らなくなったことよる植相の遷移、動物による食害等の影響で個体数は絶滅に瀕している。

これとは別に10年も前に旧愚酔庵の庭から、紅白のナデシコを分けてもらった。こちらは草丈が約30cmと小振りで6月には開花するので、花は似ているが野生種とは異なりカワラナデシコの園芸種ではないかと思われる。

不思議なことに赤花のナデシコは最初植えた場所で毎年開花するのだが、シロハナの方は毎年異なった場所に咲く。

好日植物なのに今年は態々ヤマボウシの木の下の、半日陰に成る場所で花を咲かせた。植物なのに棲みやすい場所を探して、転々としているようにも見える。


種子を乾燥したものは瞿麦子と言い利尿・通経作用があるが、流産を誘発するので妊婦は用いてはならない。


  カワラナデシコの花言葉   純愛 貞節
細く糸状になった、ピンク色の花姿に因むといわれる。

  7月14日・22日・28日の誕生花





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最終更新日  2021年08月05日 06時28分16秒


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