ひこじいさんのブログ

ひこじいさんのブログ

2016年10月27日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
IMG_0004 (15).jpg

IMG_0006 (9).jpg

IMG_0005 (12).jpg

我が家に径30cmの大きさの、七宝焼きの皿がある。
七宝焼き作家が死亡したことに依り、遺族から沢山の作品を家内の従妹が譲り受けたものの中のひとつである。

芸術を解さない身にとっては皿の表に描かれた絵が抽象に過ぎて理解できないが、想像力を最大限に働かせて見ると中央にドレスを翻して軽やかに舞う若い女性が見えるような気もする。

仏教は一般に6世紀半ばの欽明天皇期の538年に、経典とともに百済から倭国へ伝来したといわれている。

仏教経典には身に付けていれば霊力によって災厄から身を守ってくれるという、「七宝」と呼ばれる七種の宝が出てくる。

佛陀為大眾開示有七種布施,可獲殊勝果報。
七是房舍施,讓父母、師長、沙門、婆羅門可以在屋舍中自在地行住坐臥。這樣的布施,來世能夠受用自然而成的宮殿舍宅;未來成佛,能得諸種禪定及無量三昧功徳屋宅,這是第七種布施的果報。出典雜寶藏經.卷六(七六)七種施因緣

仏教経典の広がりと共に、「七種(くさ)の寶」も信仰の形で人々の心に浸透していったものであろう。

万葉集では山上憶良が「古日」という名の幼子の死を悼む長歌の冒頭で、「七種の宝」より死んでしまった子こそが自分の大切な宝だと詠んでいる。


我が子古日は……」(巻5・904)
世の中の人全てが尊んで欲しがる七種の宝も、私には何になろうか。私たちの願いに願って生まれた、真珠のように美しく大切なわが子古日は…」の意である。

「七宝」(しっぽう・しちほう)・「七珍」と呼ばれる七種の宝は、極楽浄土の荘厳さを表現する際の譬えにも使われる。

仏教では七や三という数字は「吉祥数」とされ、七宝のような寶を身に付けていれば霊力が災厄から身を守ってくれると信じられていた。

大乗仏教経典の「無量寿経」と「法華経」では、七種の種類に違いがある。
無量寿経では「金・銀・瑠璃・玻璃・硨磲・珊瑚・瑪瑙」が、法華経では「金・銀・瑪瑙・瑠璃・硨磲・真珠・玫瑰」の七種が上げられている。
※瑠璃は「青色の玉」・玻璃は水晶のことで後にガラスも含む・硨磲はシャコ貝のように綺麗な貝殻・玫瑰(マイカイ)は中国に産する紫色をした美石あるいは赤色系の宝玉花のハマナスにこの文字を当てることがある。

日本伝統工芸の「七宝焼(七寶瑠璃)」は、「七宝のように美しい焼き物」が語源由来とされている。※七宝を、材料にして作られるからという説もある。

「犬棒かるた」の「る」は、「瑠璃も玻璃も照らせば光る」である。

石ころに交じっていても青色の玉(ラズベリー)や水晶に光を当てると光り輝くように、優れた才能や素質を持つ者は、どこにいても際立つという譬え。また、そういう者は活用次第で能力を存分に発揮するということ。

経典で教える七寶は現代では金を除けばそれほど高価なものはなく、世の中の人全てが尊んで欲しがるようなものでもない。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016年10月27日 09時40分42秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

フリーページ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ひこじいさん

ひこじいさん

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

ひこじいさん @ Re:今年も大文字草開花の季節(10/19) 春の陽だまり1592 さん 今日は、初めまし…
春の陽だまり1592 @ Re:今年も大文字草開花の季節(10/19) 初めまして ピンクの大文字草、可愛いです…
ひこじいさん @ Re:新しい施設で名称も変わって(11/13) 悠歩さん コメントありがとうございます…
悠々山歩@ Re:新しい施設で名称も変わって(11/13) 私の町に移転して来たのです。この立川基…
ひこじいさん @ Re:公園で独特の臭いが(10/26) 悠歩さんブログへの訪問ありがとうござい…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: