ひこじいさんのブログ

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2018年02月05日
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1月28日の夜2時間ほどの間に、仮想通貨580億円相当が外部からの不正アクセスで流出したという。
この仮想通貨は、約26万人が保有していたとされる。

素材そのものに価値のある貨幣を物品貨幣や実物貨幣と呼び、通貨の概念が誕生したころにはその重量が価値の判断とされてきた歴史もある。
特に初期の貨幣には、物品貨幣が多い。
物品貨幣は貝殻や石などの自然貨幣と、家畜や穀物などの商品貨幣とがある。

物品貨幣については非常に理解がしやすいが、現代の紙幣やコインの法定通貨についてさえかなり理解が難しい。
これが国家による価値の保証を持たない仮想通貨となると、全く理解の閾を越えた問題となってしまう。

目盛りや升目という言葉があるが、この目とは物を測るための標(しるし)である。通貨が物品貨幣であった頃は、重さが単位とされていた。

この場合の目は、秤・升などではかった量・重さを表わしている。質量だけではなく、長さを計る物差しにも目盛は使われる。


鎌倉時代以降に銀1両を4.3匁とする秤量銀貨の単位が用いられるようになったが、江戸時代まで分銅の表記は「戔」であった。

尺貫法では質量の単位である貫だが江戸時代以前には通貨の単位であり、通貨単位の貫は1000文に相当した。文は、現代では全く通用しなくなった。

質量単位と通貨単位を区別して質量単位の方を貫目(一貫分の目方の略)、通貨単位の方を貫文(かんもん)とする場合もある。

江戸時代の一貫は平均して3.736kgであったが、江戸後期(19世紀以降)になると3.75kg
を超えたという。
1貫目は1000匁に相当し、明治時代になって 1貫 は3.75kgと定義された。

現在我が国では貫を、取引・証明に使用することは禁止されている。
ただし真珠の質量の単位として匁が商取引上国際的に使われているので、「真珠の質量の計量」に限定して使用することができるとする例外がある。

日本における正規の名称は、明治初期まで「銭」であった。
1891年(明治24年)度量衡法令が公布され、メートル法を基準とした「匁」が登場した。

「もんめ」は一文銭の質量であることから、「文目」(もんめ)と呼んだことが「匁」の語源由来とされる。



「匁」を国字とする説が多いが、異説もあり本来「銭」の異体字として中国で使用されていた字で日本の国字ではないとする見解もある。
日本で本来の銭に代わって「もんめ」の漢字として匁が使われるようになったことから、国字と認識されてしまったのではないかと説明している。

江戸時代の銀目において10匁単位(10匁の整数倍)の場合には、匁の代わりに「目(め)」と呼ぶことがある。
例えば30匁は三十目、300匁は三百目とも呼ぶなどがその例である。
ただし、10匁単位でない場合はこの表現は用いない。たとえば、17匁は17目のようには言わない。


貫とは大量の銭を携帯するために銭を束ねた道具「銭貫」のことであり、材質によって糸貫と木貫があった。

円形の中国貨幣には真ん中に四角形の穴があり、ここに銭貫を通して束ね1000枚を1組とした。

これが南北朝時代ころになって、銭貫を通貨単位とした「貫」が出来上がった。

日本では、一文銭の目方であることから「匁」(もんめ、元は文目)と呼び、1000匁を1貫とした。

先に匁という単位があり、その1000倍を貫と定めたものである。

辞書には「目方」(めかた)は、「物の重さ、はかりで量った重さ、重量。」とある。
「重さ」とは重いことその度合いとあり加えて、地球上の物体に作用する重力の大きさで、その物体の質量と重力加速度との積に等しい。
また地球上の場所により重力加速度の値が異なるので、同一物体の重さも異なることは中学で習う。
重力加速度の補正をしないで同じハカリを使うと、場所によって1/千ほどもの差が生じさせるほどにその影響が大きい。

精密が必要とされるある物質の質量が測定場所で異なるのでは、往々にして困ったことになる。
そこで質量の測定において重力値の影響を除外するしくみが計量法の質量計ほかの分野で規定されており、質量が1kgの肉は必ず1kgと表示されるようになっている。
そこで、使用地に対応して補正しているのである。

こうした違いを生じさせるハカリの典型は、バネ式のハカリである。
両皿天びん方式のハカリでは、測定したいモノと分銅の両方に同じ重力加速度がかかるのでこの影響を受けない。

仮想通貨580億円の質量は、恐らく零なのであろう。貨幣通貨と同じように質量を伴えば瞬時に移動させることは不可能である。

インターネットで決済が瞬時に行えるメリットがある一方、プログラム保護に欠陥もあり悪意ある者からは常に侵入やアクセスが試みられているともいえる。
通貨と秤のように実態の見えるものではない電子上のシステムは、必ずまたヒトによって破壊もされる運命にあるのだろう。

ともあれ仮想通貨で数億円を稼いだという人もあるが、大きく損をした人も結構いるのではないかと感じている。





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最終更新日  2018年02月05日 10時50分47秒


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