


10 連休の二日目の 4 月 28 日は大陸から寒気が南下して山荘のある北杜市は、外気が零下を下回った。
デッキに下げた寒暖計は朝 6 時に、 1 ℃を指していた。
前日の予報で晩霜が下りることが予想され、芽を出したジャガイモに強風に翻弄されながらビニールシート
を被せた。
しかし日が昇るにつれて、ジャガイモの芽は低温障害を受けて見るみる黒色に変色してしまった。
零度近かった外気は太陽の上昇と共に、ぐんぐん上昇し、正午ころには 17 ℃となってジャンパーも不要となった。
正午過ぎにふと東の空を見ると南の空に浮かぶ雲を彩って、両端がすこし上向きの濃い虹色の帯が伸びていた。
ネットのウェザーニュースでは石川県能美市では 10 時頃から、岐阜県高山市では 11 時頃から幻日環が現れ、長野県諏訪市では11時頃には環水平アークが現れたと次のように報道された。
「今日 4 月 28 日 ( 日 ) 午前西日本や東日本では上空に薄雲がかかり、「環水平アーク」や「幻日環」などの大気光学現象が見られています。
水平の虹は「環水平アーク」と呼ばれる現象です。
「環水平アーク」は幻日環ほど珍しくは無いものの、太陽が高く昇る時期・時間帯にしか出現しないため、
3
月から
9
月の昼前後が観測しやすい時期となります。
今日は上空の気圧の谷の接近に伴い、中部地方から関東、東北などでこのような薄雲が広るため、このような虹色現象を目撃するチャンスとなっています。」
空を彩るものには虹、彩雲、朝焼け、夕焼け、アークと言われる現象などがある。
このうち「環水平アーク」と呼ばれる現象は、雲の中の氷晶がプリズムの役割を担うことにより見られるものである。
上空の氷の結晶の方向がほぼそろったとき、結晶で屈折した太陽光により見える現象とされ、虹が太陽とは反対の方向に見えるのに対し、環水平アークは太陽と同じ方向にほぼ水平に現れる。
「環水平アーク」を彩雲と呼ぶ場合もあるが、回折により見られる彩雲とは別の現象とされる。
本州太平洋岸で見られるのは、夏至を挟んだ半年の間とされる。
環水平アークは高度が低くて視界に入りやすいので見つけやすく、明るく鮮やかに見える場合があるので彩雲より話題になりやすいのだという。
一方の彩雲は、太陽の近くを通りかかった雲が、緑や赤に彩られる現象である。瑞雲、慶雲、景雲、紫雲などと言われることもある。
この彩雲現象は雲に含まれる水滴によって太陽光が屈折し、その度合いが光の波長によって違うために生ずるもので大気光象と言われるほぼ水平な虹が見える光学現象の 1
つである。
巻積雲や高積雲、風が強い場合に千切られた積雲などに発生することが多い
西方極楽浄土から阿弥陀如来が菩薩を随えて、五色の雲に載ってやってくる来迎図などにも描かれている五色の雲のことで、瑞相の一つとして知られる。
虹の最長出現持続記録は中国文化大学で観測された約 9 時間で、正式にギネス記録として認定されたという。
その記録には遠く及ばないが山梨県北杜市の山荘で見られた環水平アークは、濃くなり薄くなりしながら約 30 分も観察することができた。
日本国内では年に数十回程度観測されるというのに、生まれて以来二回目の体験であった。
環水平アークの出現は関東で降る雪の回数より多いとされる現象である。
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