歯周病の治療により、血流や動脈の弾力性が改善される
という知見が、米医学誌「New England Journal of Medicine」3月1日号に掲載された。 この研究は、英イーストマン歯科病院(ロンドン)で重症の歯周病(歯を支える歯肉および骨の慢性的な細菌感染)をもつ患者120人を対象に実施したもの。歯周病の集中的治療を行った群では、治療直後に炎症の増悪がみられたものの、6カ月後には血管の内側を覆う内皮の機能改善が認められた。また血管が拡張して血流が改善したほか、内皮細胞の健康状態を示す分子マーカーでも改善が示された。例えば、6カ月後の集中治療群の動脈内腔が通常治療群よりも2%拡張しており、改善の程度と歯周病治療との間に相関があることも明らかにされた。
米国歯周病学会(AAP)のPreston D. Miller博士は、この研究は 局所炎症と冠動脈の炎症との関連をさらに強く裏付け、歯周病と心血管リスクに関する情報蓄積に大きな前進をもたらすものだと支持。
ただし、特定の歯周病治療による効果を明らかにするには、さらに研究が必要だという。