ストーリーテリングを始める金子美和さん 朝10時。デイケアで働いている金子美和さんのサークルタイムが始まった。3~6才の子供達11人が、カーペットの上に座り、美和先生の一挙一動をじっと見つめている。最初はあいさつの歌、サインランゲージ、そして絵本の読み聞かせ…。今日のテーマはTooth Fairy。最初の本はMichel Luppensの「What do the fairies do with all those teeth?」。 全部の歯を妖精たちはどうするの、というユニークな発想のお話
。そして次の本は日本でも知られているフランクリン。Paulette Bourgeoisの「Franklin and the Tooth Fairy」は、 歯のないカメのフランクリンが妖精にプレゼントをお願いする心温まるお話
。絵本を読み終わってから、先生が子どもたちに質問した。「ここにいるみんなは、まだ歯が抜けていないわね。でも、どうする、歯が抜けたら、Tooth Fairyに何をお願いする?クララ、あなたは?」「私はお兄ちゃんみたいに大きなプレゼントが欲しいな」「私はお金」「ぼくは本」…。
「今回はポケモンのおもちゃをお願いしたの」と、啓吾くん Tooth Fairyはカナダの子供達にとって身近な存在だ。歯が抜けて格好悪くても嬉しいし、次々に抜けても不安はない。「良かったネ、成長した証拠よ」と言ってくれる妖精がいるから。ある子どもは歯が抜けると、その夜、ガラスのコップに水と歯を入れる。そして翌朝見ると、歯の代わりにコインが入っていて、しかも水は時には青色になったり、時にはピンク色に染まっていて、それがTooth Fairyの着ていたドレスの色だという。それを聞いた啓吾くん、「今度はコップと水を用意してみよう、 Tooth Fairyのドレスは何色かな
」と、今から歯が抜けるのを楽しみにしている。 紹介した絵本 Michel Luppens「What do the fairies do with all those teeth?」SCHOLASTIC Paulette Bourgeois「Franklin and the Tooth Fairy」Kids Can Press 中込恵子(なかごみ けいこ)さんのプロフィール 東京都出身。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。筆記具メーカーや外資系化粧品会社勤務を経て、1989年カナダ移住。日本語系新聞社勤務後、フリーライターに。2001年よりウェブショップFromwestを立ち上げ、子ども向け語学教材の輸出を開始。2002年よりカスタムメイドのカナダ親子ステイ・アレンジ業務をはじめる。1995年&1996年生まれのボーイズのママ。