生後1カ月以内に特定の細菌に曝露すると、5歳までに喘息を発症する比率が高いことがデンマークの研究で示され、米医学誌「New England Journal of Medicine」10月11日号に掲載された。 患者数が増えているにもかかわらず、喘息の発症をもたらす正確な原因はいまだにわかっていない。遺伝が原因の一部であると考えられているほか、環境因子も一因となっている可能性が高い。喘息患者では細菌感染が引き金となって症状が現れることもあるが、最初の発症に細菌が関与しているかどうかは明らかにされていなかった。
この結果は2通りに解釈できるとBisgaard氏はいう。一つは、ヘリコバクター・ピロリ菌が胃潰瘍の原因であるのと同様に、細菌定着が原因となって喘息およびアレルギーが起こるというもの。もう一つは、潜在的に喘息があり、細菌に対する免疫反応が不十分であったという解釈である。ドイツ、ミュンヘン大学小児病院のErika von Mutius博士は、生後4週間以内の細菌定着は、生来の免疫反応が不十分であることを示しており、Bisgaar氏らのデータは、細菌定着が喘息の発症を促すことを示すとも解釈もできると述べている。