仙台市泉区在住の健康オタクの気まぐれ日記

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カテゴリ: 健康
仙台市泉区の歯周内科治療の ながさわ歯科医院



3、糖質摂取量の減少が糖尿病を招く

日本における最近の糖尿病急増の原因は、過去数千年にわたってエネルギー源として糖質(穀物澱粉)を利用してきたことによって形成された身体(インスリンをあまり必要としない)に適応しない食生活(穀類摂取量=糖質摂取量が少ない)にあると考えた方が納得できる。 日本においては、この生理機能に応じた糖質(穀類)中心の食生活が望ましい 。著者は、最近の糖尿病患者の増加は単にエネルギーあるいは脂肪の過剰摂取というよりはむしろ糖質摂取の減少そのものにその原因があると考えている。

糖質の摂取量自体が糖代謝に重要な役割を演じている実験的証拠を以下に示す。糖尿病の診断に経口糖負荷試験(糖忍容力試験)*という検査が行われる。お医者さんに「検査の前日には夕食を摂ったら、その後何も食べずに病院に来て下さい。朝ご飯も食べてはいけません」と言われる。午前中に採血(空腹時の血糖値とインスリン値を測る)してから、75グラムのグルコース溶液を飲む(グルコース溶液は飲みにくい。そこで75gのグルコースに相当するデンプン部分加水分解物の水溶液を用いることが多い)。飲んだら30分、60分、120分後に採血して血糖を測る。空腹時血糖値と負荷120分後の血糖値を用いて糖尿病の診断を行う。空腹時血糖値が126 mg/dL以上あるいは120分値が200 mg/dL以上あると糖尿病と判定される(日本糖尿病学会の診断基準)。また、空腹時血糖値が110以上126未満あるいは120分値が140以上200未満であると耐糖能異常*と判定される。


健康なひとがグルコース負荷試験の前日に糖質の少ない食事を摂ると、耐糖能が著しく悪化する 。この現象は著者らの研究で観察されたものである。特記すべきは、糖負荷試験の前日の朝食と昼食には普通の食事(たんぱく質15%;脂肪25%;糖質60%)を摂り、夕食だけ糖質の少ない食事(たんぱく質30%;脂肪60%;糖質10%)を与えたところ、全例において耐糖能が悪化したことである。被験者12名中4名が「耐糖能異常」と判定されてしまった(図2)(1,2)。夕食に糖質の多い食事を摂ったときには被験者の耐糖能は正常であったから、検査の15-16時間前の糖質摂取量が耐糖能に大きな影響をもたらすのである。

このことはわたくし達の新しい発見ではない。 検査前の低糖質食が耐糖能を悪化すること は古くから知られていた。今から60年も前にロンドン大学病院のヒムスワース(Himsworth)が 正常(糖尿病ではない)の健康人に糖質の少ない食事を1週間与えて糖負荷試験を行った(3)。高糖質食を与えたときには耐糖能は正常であったのに、低糖質食によって糖尿病と判定されるほどに耐糖能が悪化した 。しかも、糖質と脂肪の比率を一定に保ちながら総エネルギーを増減させたり、総エネルギーを一定にして糖質と脂肪の比率を変えたりして、耐糖能が検査前の糖質摂取量によって変動することを確認した。この報告を契機にして、糖負荷試験の前少なくとも3日間は1日300グラム以上の糖質摂取が必要であるといわれるようになった(4)。




一般の人は「糖質は糖尿病に悪い」と頭から信じこんでいるから、検査前に糖質の摂取を控えてしまう人がいる。わたくしの知りあいの女性にも、「悪い結果が出ると困るから、検査前の夕食には野菜サラダしか食べない」という困った人がいた。この人は糖負荷試験の2時間後の血糖値が200 mg/dLを超えてたために糖尿病と診断され、治療(a-ガルコシダーゼインヒビターという糖質吸収阻害剤の服用)を受けていた時期があった。 実際は、糖尿病でもなんでもなかったのである。医師は、空腹時血糖値が70-80 mg/dLで、負荷1時間後あるいは2時間後の血糖値が200 mg/dLを超えるような人には、検査前日に糖質の多い食事を摂るように指示して再検査しなければならない。

1997年に米国糖尿病協会は、糖負荷試験は患者の負担が大きいことに加え、同じ人に検査を行っても検査結果にバラツキが大きいという理由で、糖負荷試験よりも 空腹時血糖の方が糖尿病の検査として望ましい という勧告を行った(6)。しかし、糖尿病の合併症として問題になる糖尿病性網膜症については糖負荷試験の2時間値の方が空腹時血糖値より識別能に優れている。それにもかかわらず、空腹時血糖が良いとされた最大の理由は、個体内のバラツキである。検査前日夕食の糖質摂取量がこのバラツキを生ずる要因の一つである。疫学者も是非検査前日の夕食に注意を払ってほしい。


「低糖質/高脂肪食」による耐糖能の悪化は「一晩絶食」によるものと同程度であり、遊離脂肪酸の増加も同程度であった。絶食は、糖質ゼロ、脂肪もゼロという状態である。したがって、「低糖質/高脂肪食」で遊離脂肪酸が増え、耐糖能が悪化するのは増加する栄養素(=脂肪)によって起こるのではなく、減少する栄養素(=糖質)によって起こることが判る。また、遊離脂肪酸は、食事中の脂肪に由来するのではなく、体内脂肪が分解して血中に放出された脂肪酸であることも判る。脂肪が多いことよりも、糖質の少ないことが問題なのだ。



糖尿病の多い欧米諸国では総摂取エネルギーと脂肪の消費量が多い。このことから、エネルギーと脂肪の過剰摂取に伴う肥満が糖尿病の最大の危険因子であると言われてきた。事実、欧米の豊かな社会では、おしなべて穀物(糖質)の摂取量が少ない。日本における総エネルギー摂取量は、1950(昭和25)年の2,098 kcal、1995(平成7)年の2,042 kcalと、過去45年の間にほとんど変化していない。それにもかかわらず糖尿病が激増した。しかし、エネルギー比は、1950年のタンパク質13%、脂肪8%、糖質79%から、1995年のそれぞれ16%、26%、55%へと大きく変化した。脂肪が大幅に増えてその分糖質が減ったのである。現在、糖尿病が急増しつつあるアジア諸国も、糖質中心の食生活から欧米風の肉類の多い食事へと急速に移行中である。

元来、糖質の摂取量の少ない欧米では、糖質の重要性に関する認識が極めて乏しい。糖質が総エネルギーの85%を占める高糖質食が糖尿病患者の血糖管理に有効であるという報告(9)が行われて久しいが、このような食事は欧米人の嗜好に合わないという理由で相手にされなかった。しかし、最近は、欧米でも糖質の重要性に関する認識に変化が認められるようになった。1980年代になってやっと米国糖尿病協会は、糖尿病患者(2型糖尿病)の治療食として高糖質食(とはいっても、糖質は55-60%)を勧告している。しかし依然として、高糖質食の有用性に反対する意見が根強い。著者らは、 糖質75%の高糖質食が、糖尿病の改善のみならず、高脂血症の治療にも有効であることを確認している 。

糖尿病シリーズ3回終了





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Last updated  2010年05月17日 17時49分13秒
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Re:糖質摂取量の減少が糖尿病を招く(05/10)  
sho さん


あなたの論理は、間違っています!

何か反論があれば、どうぞ!

ドクターが検証もせずに、いい加減なことを言わんでください。

私も、ドクターでなければ何も言いません。

私のサイトは下記です。

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