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むかしむかし、あるところに、アツムタイという男がいました。 アツムタイは、お客がくればいつも心からもてなしをして、何かがほしいとねだられれば、おしみなく人にあげてしまう、そんな気前のいい男でした。 気前のいい男の話はお城にまでとどき、王さまをイライラさせました。「わしはこの国の王さまだ。よく人にものをやるが、だれ一人として、わしのことを気まえがよいなどとは、いってくれない」 そこで王さまは、家来にいいつけました。「そんなに気前がよいのなら、風のようにはやいといわれている、男の馬をもらってくるがいい。いくらなんでも、世界一とうわさされているあの名馬を、手ばなすわけはないと思うがな」 家来はさっそく、アツムタイのところへいきました。 それは、雪のふる寒い日のことでした。 ところがこの時、アツムタイの家には、王さまの家来をもてなすごちそうがありませんでした。 アツムタイは考えて、ウマ小屋にいる世界一はやいという名馬を殺して、家来をもてなしたのでした。 つぎの朝、家来が王さまの用件をつたえると、アツムタイはなきながら、「もうしわけございません。じつはあなたさまをもてなすものがなかったので、昨日、そのウマをごちそうしてしまったのです。王さまのおのぞみをかなえてさしあげることは、できなくなってしまいました」 家来はお城に帰り、アツムタイの気前のよさとけだかい気持ちを、王さまにつたえました。 すると王さまは、前よりももっとイライラして、とんでもないおふれを出しました。「わしより気前のよい男がいるなんて、ゆるせない。アツムタイを殺してその首をもってくれば、どっさりほうびをやるぞ」 しかし、アツムタイのように気前のいい男を殺そうと思うものは、国じゅうさがしても、たった一人しかいませんでした。 さて、その一人の男は、くる日もくる日も、アツムタイをさがしまわっていました。 しかし、見つけることはできません。 ある日のこと、男はつかれきって、見知らぬ人のテントにとめてもらうことになりました。 テントの主人は旅の男を心よくむかえ入れ、おいしい食事を用意してくれました。 そして、気持ちのいい寝床までこしらえてくれたのです。 つぎの朝、旅の男は主人にいいました。「わたしは王さまの命令で、アツムタイという男をさがしているのです。どうしたらその男をさがし出すことができるか、いい知恵はありませんか?」 だまって聞いていた主人は、いきなり外に出ていきましたが、しばらくすると、するどい刀をもって帰ってきました。 そして、旅の男に刀をさし出して、いうのでした。「お客さま。わたしがおさがしのアツムタイでございます。あなたがわたしの首をほしいといわれるのなら、さしあげましょう。どうぞ、バッサリときりおとしてください」 旅の男は、ビックリしました まさか、この男がアツムタイだったとは。 しかし、こまっている自分をとまらせてくれ食事や飲み物まで用意をしてくれた主人を、とても殺す気にはなれませんでした。 こうして旅の男は、とうとう王さまの命令をはたさず、お城に帰っていきました。 そして王さまに、アツムタイのことを報告したのです。 すると王さまは、自分のやろうとしたことを深く反省していいました。「わしはアツムタイのように、自分の首をさし出す気にはとてもなれん。あの男こそ、本当に世界で一番気前のよい男だ」 好運に圧しつぶされないためには、不運に堪える以上に大きな徳を必要とする。 ラ・ロシュフーコー☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 31, 2023
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昔々、聖武天皇(724~749)の時代。 筑前守に任命された佐野近世という人物が、妻と娘の春姫をともない博多の地へやってきました。 妻は長旅の疲れか亡くなってしまい、春姫は悲しい日々を送っていました。近世は人のすすめもあり再婚します。ところが、新しい母は、春姫が邪魔でしょうがありません。 ある夜継母は一人の漁師を呼び、春姫が釣り衣を盗んだと、近世に讒言させました。 継母は何食わぬ顔で『そんな話は信じがたいが、継母である自分が春姫に問うのははばかられる』と。 近世が春姫の寝所へ行って見ると、濡れた衣が寝具の上に・・・一瞬の怒りが・・・近世は春姫を切りつけてしまいました。 一年の後、近世は夢枕に立った春姫から無実を知らされたのでした。 この話が、「濡れ衣」の語源だといわれています。☆ 数年後、雲中菩薩が、雲に乗って舞い降り、漁師の夢枕に立って、 罪深さに恐れおののく漁師の魂を救い、出家して春姫の菩提を弔った漁師の心が死せる春姫とともに、生ける佐野近世、そして継母の心をも救ったと伝えられます。 平等院鳳凰堂の、国宝「雲中供養菩薩像」は、高き修行を積んだ漁師の生まれ変わりである、尊い仏師によって「心眼」で彫られたと伝えられます。 われわれは理性によってのみではなく、心によって真実を知る。 パスカル ☆ 平常心の大切さ。心眼で観ることの大切さ。いろいろ考えてみてくださいね。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 30, 2023
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むかしむかし、ある小さな村に二人のお百姓さんが、となりどうしですんでいました。 一人はお金持ちでしたが、ずるい性格で、もう一人はまずしいくらしをしていましたが、気だてのよいお百姓さんでした。 二人のお百姓さんは、共同の草かり場をもち、毎日そこではたらいています。 お金持ちのお百姓さんは、この草かり場を自分だけのものにしたいと、いつも考えていました。 ある日のこと、お金持ちのお百姓さんは、よい考えがうかんだので、となりにいきました。「一度、あんたと草かりの競争をやってみたいんだよ。それで勝ったほうが、共同の草かり場をぜんぶ使っていいというのはどうかね?」 お金持ちのお百姓さんが、こわい顔でいうので、気だてのよいお百姓さんは、しぶしぶ、その競争をやってもいいといいました。 さて、約束の日がきました。 お金持ちのお百姓さんは、お金をいっぱい出して、おおぜいの人をやといました。 それにたいして、まずしいお百姓さんは自分一人だけです。 これでは、やる前から勝負は見えています。「ああ、あの草かり場も、これでとなりの金持ちにとられてしまうのだ。これから、どうやってくらしていったらよいものやら」 まずしいお百姓さんは、ションボリしていいました。 するととつぜん、一人の大男があらわれました。「おまえさんは、何をそんなに、なやんでいるのかね?」 まずしいお百姓さんは、わけをはなしました。 大男は、その話を聞くと、なんだね、そんなことでクヨクヨして。よし、わしが力をかそう。草かりがはじまったら、おまえは『大男のとびじいさん』と、三回となえるがいい。わかったね」 大男はそういうと、あっというまに消えてしまいました。 いよいよ、草かり競争のはじまる時間になりました。 お金持ちのお百姓さんは、三十人の人たちをつれてやってきました。 まずしいお百姓さんは、たった一人ぼっちで、お金持ちのつれてきた人数に、ぼうぜんとたちつくしてしまいました。 そのあいだに三十人の人たちは、せっせとカマで草をかりはじめました。 まずしいお百姓さんは、この時ふと、大男のことを思い出しました。(そうだ! 『大男のとびじいさん』って、いうんだっけ) まずしいお百姓さんは、大声で三回さけびました。「大男のとびじいさん!」「大男のとびじいさん!」「大男のとびじいさん!」 まわりにいた人たちは、あいつは頭がおかしくなってしまったんだと、顔を見あわせてわらいました。 まずしいお百姓さんは、もう一度大きな声で、三回さけびました。「大男のとびじいさん!」「大男のとびじいさん!」「大男のとびじいさん!」 まずしいお百姓さんは、もう夢中でさけびつづけました。 たちまち、見あげるような大男が、手に大きなカマをもって、草かり場のまん中にあらわれたのです。 お金持ちのお百姓さんと草かりの人たちは、ビックリして腰をぬかしました。 大男はあっというまに、大きなカマで草をかりとってしまいました。 お金持ちのお百姓さんは負けたのがくやしくて、大男をけとばしました。 ところが、お金持ちのお百姓さんの足は、大男の足にペッタリとくっついてしまいました。「なにをする。この大男め!」 お金持ちのお百姓さんは、もういっぽうの足で、大男をまた、けとばしました。 すると、もういっぽうの足もペッタリとくっついてしまいました。 大男はお金持ちのお百姓さんをくっつけたまま、どこかにとんでいって、二度とすがたをあらわしませんでした。 まずしいお百姓さんは、草かり場がぜんぶ自分のものになったので、たいそうよろこびました。各自が己れの仕事をしていけ、牝牛の番はちゃんといる。 ラ・フォンテーヌ ☆ 大男のとびじいさんとは、何でしょうか? よく考えてくださいね。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 29, 2023
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むかしむかし、あるところに、働き者のおじいさんとおばあさんが住んでいました。 二人は毎日、仲良く山の田んぼに出かけます。 その途中の道ばたに、小さなお地蔵さまありました。 おじいさんとおばあさんは、毎日そのお地蔵さまに手を合わせます。「今日も元気で、働けます様に」 やがて春が過ぎて、田植えの時期が来ました。「さあ、頑張って田植えをせなゃ」 けれども年老いた二人では、なかなか田植えがはかどりません。 するとそこへ、坊主頭の元気な男の子がやって来ました。「なあ、おいらが手伝ってやろうか?」「それはありがたい。それじゃあ、頼んでもいいかな」「まかせとけ」 男の子は田植えがとても上手で、見る見るうちに苗を植えていきます。「はあ、若いのに、大したものじゃ」 おじいさんとおばあさんは、ただ見とれるばかり。 そして三日はかかる田植えが、昼前には終わってしまったのです。「じゃあ、田植えが終わったから、おいらは帰るな」 男の子はそう言うと、大急ぎで山を下りて行きました。「ああ、ちょっと待ちなさい。まだ礼もしとらんのに」 おじいさんとおばあさんは男の子の後を追いかけましたが、いつものお地蔵さまのところで男の子を見失ってしまいました。 おじいさんは、お地蔵さまに尋ねました。「あの、お地蔵さま、ここに男の子は通らなかったかのう。・・・おや?」 おじいさんがお地蔵さまの足元を見てみると、田んぼの泥がベッタリとついています。 そして顔をよく見てみると、何とお地蔵さまの顔は、さっきの男の子にそっくりではありませんか。「おおっ、わしらの田植えを手伝ってくれたのは、お地蔵さまでしたか。ありがたい、ありがたい」 それからおじいさんとおばあさんは今まで以上に心を込めて、毎日毎日おじぞうさまに手を合わせました。 自然はやさしい案内者である。賢明かつ、公正で、しかもやさしい。 モンテーニュ ☆ 今日の話も深いですよ。よく考えてみてくださいね。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 28, 2023
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むかしむかし、桔梗ヶ原に、玄蕃丞狐(げんばのじょうぎつね)といういたずらギツネがいました。 あるとき村の男が道を歩いていると、急に見たこともないような川に出ました。 変に思いながらも着物のすそをめくって川を渡り始めたところ、いくら渡っても渡り切れず、それどころか川は深くなっていくばかりです。 それでも懸命に渡ろうとしていると、後ろでケンケンとキツネの笑い声がして、はっと気がついてみるとそこは川ではなく、田んぼのまん中で立っていたというのです。 ある日の事、村の庄屋の家の前に人だかりができて騒いでいるので、何かと思ってみてみると、一人のきれいな娘が門のところに倒れているではありませんか。 庄屋はびっくりして、すぐに人を呼んで娘を家に入れてやりました。 そして布団にねかせて、あれこれと看病したところ、娘はようやく気がついて、「お世話をかけて、申し訳ございませぬ」と、まるで鈴をふるような声で言うのです。 問いただしてみると、何でも人を探して旅をしていたのですが、お腹がへって倒れてしまったと言うのです。 気の毒に思った庄屋は、さっそくごちそう作らせて娘を手厚くもてなしました。 さて次の朝、娘は庄屋の前に手をつくと、ていねいに礼を言って、「大変お世話になりました。これはお礼のしるしです」と、細いひもを通した銭をおいて出ていったのです。 ところが、後で娘のいた部屋をのぞいた庄屋はびっくり。 部屋中に昨日のごはんのおかずが散らかっていて、キツネの好物の天ぷらや魚しか食べていないのです。「まるで、キツネが食い散らかしたようだな。・・・もしや!」 庄屋は、娘がお礼に置いていった銭を見ました。 するとそれは、木の葉を縄に通したものではありませんか。「やられた! 玄蕃丞狐だ」 庄屋はすぐさま娘を追って出たものの、もう娘の姿はどこにも見あたりません。 けれども、さすがの玄蕃丞狐も親切にしてくれた庄屋をだましたのは気まずかったのか、それからというもの、相変わらず人を化かしはしたものの、庄屋のところにだけは現れなかったそうです。 いちばん嫌らしい嘘は、いちばん真実に近い虚言だ。 ジイド ☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 27, 2023
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むかしむかし、ある六人兄弟の一番下に、マウイという名の赤ちゃんがうまれました。 ところがマウイは、たいヘんみにくかったので、お母さんはマウイを海へ投げこんでしまいました。 でも、それを見ていた天の神さまたちがマウイをたすけてやり、大きくなるまでだいじにそだてました。 マウイは神さまたちに、いろいろな力と知恵をさずかりました。 マウイは大きくなると、天の神さまたちにおねがいして、うちに帰してもらいました。 マウイは五人の兄さんたちに、さかなをつきさすモリのつくり方や、ウナギをとるワナのかけ方を教えました。 まもなくマウイは、大きな仕事にとりかかりました。 まずはじめに、マウイは女の人のあご骨でつり針をつくって、海から島をいくつもつりあげました。 その中の一つはとても大きかったので、ひきあげるのにずいぶん骨がおれました。 そしてはしをひっぱられた島は、とうとう二つにわれて、ニュージーランドという島が生まれました。 またそのころ、お日さまはいまとちがって、ものすごくはやく動いていました。 人びとは日のあたる時間がみじかすぎて、作物がよくできないのでこまっていました。 そこでマウイは、なんとかしてお日さまが、もっとゆっくり動くようにしてやろうと思いました。 マウイはお母さんに、じょうぶななわを二本つくってもらいました。 おばあさんからは、魔法のつえをもらいました。 このなわとつえを持って、お日さまののぼる東にむかってでかけていきました。 やがてお日さまが、キラキラと金色にかがやきながらのぼってきました。 マウイはなわのまんなかにまるい輪をつくって、お日さまをつかまえました。 そして、なわの両はしを二本の木にむすびつけて、お日さまが動けないようにしてしまいました。 それから魔法のつえで、お日さまをビシバシたたきました。 お日さまは、いたくてたまりません。 とうとうがまんできなくなって、ゆっくり動くやくそくをしました。 マウイのもうひとつのしごとは、地上に火をもってくることでした。 そのころの人たちは、なんでも生(なま)のままでたべていたのです。 マウイは、地面のそこに悪魔がいて、火の秘密を知っていることに気がつきました。 マウイは地面のそこへおりていって、悪魔どもをやっつけて、火の秘密をならってきました。 火はこうして、つかえるようになったのです。 さて、三つの大きなしごとをおえたマウイは、こんどは四番目のしごとを考えました。 マウイは月の女神から、どうしたら人間がいつまでも生きていられるかを教わってこようと思いつきました。 そこである晩、マウイは月の女神のところへいって、「どうか、人間にいつまでも生きられる力をあたえてください」と、たのみました。 ところが女神は、マウイのたのみを聞いてくれるどころか、いきなりマウイをつかまえて、バクッと、ひとのみにしてしまったのです。 マウイは、人間がいつまでも生きていられるようにしてやろうとしたために、自分の命をうしなったのです。 でもマウイは、人間のためにこんなにたくさんの仕事をしてくれたのです。 愛のない経営が好ましくないように、愛なり慈悲の少ない政治は許されるはずがない 松下幸之助 ☆ マウイとは何でしょうか? この話の真意が分かった人は「人生の達人」です。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 26, 2023
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むかしむかし、世界にまだ人間がいなかった頃、火の神さまが土をこねて人の形の様な物を作りました。「よし、形は出来上がった。明日の朝には、命を吹き込んでやろう」 人形を作って疲れた火の神さまは、そのまま寝てしまったのですが、翌朝になって見てみると、せっかく作った土の人形が壊されていたのです。「はて? どうして壊れたのだろう?」 火の神さまはそれから何度も何度も土の人形を作りましたが、翌朝になると必ず壊されてしまうのです。「一体、誰がこんな事をするのだ? 必ず犯人を見つけてやる!」 火の神さまは頑張って六体の人形を作ると、寝ないで人形の見張りをしていました すると夜中に地面が割れて、地面から出てきた土の神さまが土の人形を壊し始めたのです。 火の神さまは、土の神さまに文句を言いました「土の神よ。なぜわたしが作った人形を壊してしまうのだ?!」 すると、土の神さまが言いました。「そちらこそ、なぜ勝手に土を使うのだ。人形を作りたいのなら、お前の火で作ればいいだろう」 土の神さまの言い分はもっともですが、火では人形を作る事は出来ません。 そこで火の神さまが今まで勝手に土を使った事をあやまると、土の神さまも納得して「それでは、土を五十年貸してやろう。五十年たったら返してもらうぞ」と、言ったのです。 こうして土から作られた人間の寿命は、五十年と決まりました。 それから火の神さまは、土の人形をたくさん作りました。 朝に作った人形は、太陽に十分さらされるので黒い色の人形です。 昼に作った人形は、太陽にちょうど良くさらされるので黄色い色の人形です。 夕方に作った人形は、太陽をあまり浴びていないので白い色の人形となりました こうして人間には、黒い肌の人も、黄色い肌の人も、白い肌の人もいるのです。 そして始め五十年だった人間の寿命が、今のようにどんどんのびているのは、火の神さまが作った人間の数があまりにも多くなっため、土の神さまの人間を土に返す作業が追いつかないからだと言われています。☆ 日本人の平均寿命は、昭和初期まで50年だったのです。戦争中は30歳まで生きられれば、幸せといわれていたものです。☆ 頂いた命、大切に使いたいものですね☆ 笑顔に勝る幸せなし ヘレン ケラー☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 25, 2023
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むかし、女の子がお手伝いさんになるために町へ行きました。 すると、一人のおじいさんが現れて、「お手伝いになりたいのなら、どうかわしの家で働いてくれ」と、女の子を家に連れて行ったのです。 さて、このおじいさんはとてもおかしな人で、家にある物はみんな別の名前をつけていました。「さて、わしの事を何と呼ぶかね?」 おじいさんが言うので、女の子が答えました。「はい。だんなさまでも、ご主人さまでも、お好きな呼び方をしますわ」 するとおじいさんは、首を振って言いました。「それじゃだめだ。わしの事は、『だんなさまの中のだんなさま』と呼べ」「・・・はあ」 それからおじいさんは、ベッドを指差して言いました。「これは、何と呼ぶね?」「ベッドとか、ねむりいすですか?」「ちがう。これは、『しがみつき』と呼ぶんだ。ところで、こいつは?」 おじいさんは、自分のはいているズボンを指差しました。「ズボンとか、パンツとか」「いいや、これは『ばくちくと花火のつつ』と言うのだ」 そこへ、一匹のネコがやって来ました。「こいつは、何と呼ぶかね?」「さあ? 普通なら、ネコとか、ニャンコですか?」「いいや、こいつは『白い顔のわからんやつ』と言うのだ」 それからおじいさんは火の事を、『かっかときているチャボ』と言い、水の事を、『ピチャピチャしている池』と言いました。 そして最後に、おじいさんは家の中をぐるりと指差して言いました。「それじゃ、この全部を何と呼ぶかね?」「部屋とか、家とか」「だめだ、だめだ。ここは、『せい高山』と呼ばないといけない」 さてその晩、暖炉のそばで寝ていたネコの尻尾に火がついたので、女の子はおじいさんの部屋の戸を叩いて叫びました。「『だんなさまの中のだんなさま』 『しがみつき』から起きて、 『ばくちくと花火のつつ』をはいてください。 『白い顔のわからんやつ』の尻尾に、 『かっかときているチャボ』が、つきました。 早く、『ピチャピチャしている池』を持ってこないと、 『せい高山』が、 『かっかときているチャボ』になりますよ!」 すると、それを聞いたおじいさんは首を傾げました。「はて? 『だんなさまの中のだんなさま』は、わしの事だな。 『しがみつき』とは、たしか・・・」 おじいさんは、自分で名前を付けていたのにそれを忘れてしまい、女の子が何を言っているのかわかりませんでした。 そして考えている間に火が大きく広がって、とうとう家が燃えてしまったのです。あなたがたの人間性を心にとどめ、そして他のことを忘れよ。 アインシュタイン☆ この、おじいさんのような人、世の中にたくさんいますよ。 今日の話から教訓を学び取ってくださいね。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 24, 2023
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むかしむかし、タエという名前のきれいな娘がいました。 タエはやさしいお父さんとお母さんに見守られて、スクスクと育ちました。 ところがタエが十一歳になった時、お母さんが重い病気になって死んでしまいました。 タエは悲しくて悲しくて、いつまでも泣いていました。 お父さんは、小さなタエが可哀想でなりません。 そこで新しい奥さんをもらうと、タエの世話を頼んで言いました。「どうか、娘を可愛がっておくれ」 新しい奥さんは、「もちろんですとも」と、言いましたが、心の中ではタエがじゃまでたまりません。「なんで、こんな子のめんどうを見なくちゃならないのかしら。 この子がいなければ、もっと好きな事が出来るのに」 まま母はタエを見るたびに、そんな事を考えました。 ある日、お父さんが遠いところヘ旅に出る事になりました。「今度は長い間帰って来られないから、くれぐれもタエの事を頼むよ」 お父さんはまま母にそう言うと、心配そうにタエを見ながら行ってしまいました。「タエを殺してしまうなら、今だわ!」 まま母は、恐ろしい事を思いつきました。 おもちに毒をまぜて、タエに食ベさせるのです。「さあタエ、お食ベ。おいしいおもちだよ」 まま母におもちを進められて、タエは変だなと思いました。 ふだんからまま母には、意地悪ばかりされていたからです。「でも、せっかくお母さまがつくってくれたおもちですもの、うたがっては悪いわ。いただきます」 タエは思い直すと、まま母にお礼を言っておもちを食べました。 毒はあっという間にきいて、タエはその場に倒れて死んでしまいました。 まま母は、タエの死体を家の裏の畑にうめました。「ここなら、誰にもわからないわ」 それからしばらくたったある日、タエがうめられたところから一本のくきが生えてきました。 そのくきは長くのびて、細い枝と細い葉をつけました。「あのくきを、わたしにください」 見知らぬ男がやって来て、まま母に頼みました。 まま母はカマでくきを切ると、その男にやりました。 男はくきを受け取ると、笛にして吹き出しました。 すると、こんな音が出てきたではありませんか。♪お父さま、お母さま。♪娘のタエは、殺されたの。♪新しいお母さまに、殺されたの。♪このくきは、わたしの骨の一本よ。 それを聞くとまま母はブルブル体をふるわせて、男を追い払おうとしました。 けれど男はそこらじゅうを走りまわって、笛を吹き続けました。 ちょうどそこへ、長い間旅に出ていたお父さんが帰って来ました。 お父さんは、不思議な笛の音を聞くと、「これはいったい、どうした事だ?」と、まま母や近所の人に尋ねました。 やがて本当の事がわかると、お父さんは怒ってまま母を追い出してしまいました。 タエがうめられた場所からは、いつも同じ長い茎が生えました。 やがて人々はそのくきをタエ(竹)と呼び、可哀想な娘を思い出すのでした。 地上のあらゆる生物 - 人間も四足獣も家畜も鳥類も - は、すべて愛の炎に駆り立てらる。愛はあらゆるものの帝王なり。 ヴェルギリウス ☆ この話には人の道が説かれています。 考えてくださいね。☆ アメリカの元大学教授の女性が一億円以上の宝くじを4回(計19億円)当てたそうです。その確立は、コンピュータが計算できないほど。この人は、質素な慈善家として有名な人。 奇跡がなぜ起こるのか?考えてください。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 23, 2023
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むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもゆかいな人がいました。 ある日の事、吉四六さんの村でお寺を建て直す事になり、世話人が寄付を集めに来ました。「どうだろう、吉四六さん。吉四六さんがうんと出してくれれば、他のみんなだって、負けずに出してくれるはずだ。だから何とか、よろしく頼みますよ」「いいとも。任せてくれ」 吉四六さんは、世話人の持ってきた帳面に、《杉の木、百本》と、書きました。「へえっ、杉の木を百本も寄付してくれるのか」 世話人は大喜びで、庄屋さんの家に行きました。「何! あのけちの吉四六さんが、杉の木を百本も寄付するだと!」 庄屋さんは、びっくりして、(庄屋のわしが、吉四六さんより少なくては恥ずかしいな)と、思い、仕方なく、《米、百俵》と、書きました。 それからも吉四六さんのおかげで、村のみんなは無理をして、たくさんのお金や持ち物を寄付する事になりました。 さて、いよいよ寄付すると書いた物を、集める日がやって来ました。 吉四六さんが杉の木を百本も寄付すると言うので、大勢の人が車をひいて吉四六さんの家へやって来ました。「吉四六さん。杉の木を取りに来たが、ここには無いようだな。どこへ取りに行ったらいいんだい?」 すると、吉四六さんは、「いやいや、どこへも行かんでいい。ここで渡すから」と、言って、杉の木のおはしを百本渡したそうです。 インスピレーションと天才とは一心同体である。 ユーゴー ☆ この状況で、笑うか?怒るか?感心するか? あなたの心が運命を決めるのです。 日常よくある情景ですよ。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 22, 2023
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むかしむかし、ある大きな森のはずれに小さな村がありました。 この村では小麦の取り入れが終わると、森の向こう側にある町まで小麦を粉にひいてもらいに出かけます。 ですが、この森には恐ろしいヒョウが住んでいる為、これまでに何人もの村人が食べられていたのでした。 さて、ある年の事、十二人の男たちが、それぞれに小麦の入った袋をかついで町へ出かけました。 ヒョウに襲われない様にお互いに気をつけながら町へ行き、袋の小麦を粉にしてもらいました。 そして十二人の男たちは、また粉の袋をかついで村へ戻っていきました。 無事に森をくぐり抜けた時、先頭の男が言いました。「やれやれ、ここまで来ればもう大丈夫だ。よし、十二人ちゃんといるか数えてみよう。一人、二人、三人、四人、・・・十人、十一人」 先頭の男が一人一人数えてみると、なんと十一人しかいません。「しまった! 一人足りないぞ」「そんなはずはない」 別の男も数えてみましたが、やっぱり十一人です。 それと言うのも、実は二人とも、自分を数えるのを忘れていたからです。 これではいくら数えても、一人足りないはずです。 ですが、誰もその事に気付きません。「どうしよう? きっと、誰か道に迷って、ヒョウに食われてしまったんだ」 三番目の男が言いました。「だから、ちゃんとみんな一緒に行こうと言ったのに」 四番目の男が言いました。「そうだよ。追いつくまで待ってあげれば、よかったのに」 五番目の男が言いました。「それにしても、おそろしく大きなヒョウだったよ」 六番目の男が、前に一度だけ見たヒョウの事を思い出して言いました。「そうさ。それに、すごいキバを持っていた」 七番目の男が言いました。「でも、あいつはすごいなあ。武器も持たないで、ヒョウと闘ったんだから」 八番目の男が言いました。「本当だ。たった一人で立ち向かっていったんだから、村一番の勇気ある男だよ」 九番目の男が言いました。「でも、いくら勇気のある男でも、ヒョウに食われてしまっては、どうにもならないよ」 十番目の男が言いました。「そうだな。それを奥さんに伝えるのはつらいなあ」 十一番目の男が言いました。「本当に、あいつは勇気があって、それに親切な男だった」 十二番目の男が、しみじみと言いました。 そして十二人の男たちは村に帰ると、涙を流しながら、いなくなった仲間の事を話しました。 村人たちもびっくりして、大騒ぎになりました。 するとその時、女の子が言いました。「あら。でも小麦粉の袋は、ちゃんと十二個あるわよ」 すると、村長さんが言いました。「では、わしが人数を数えてやろう」 村長さんは、十二人の男たちを一列に並べると、一人一人指をさして数えました。「一人、二人、三人、四人、五人、六人、七人、八人、九人、十人、十一人、十二人。おおっ! いなくなった男が戻ってきたぞ」 それを聞いて、みんなは口々に言いました。「すごい! 一人でヒョウをやっつけてくるとは」「そんな勇気のある男が、この村にいたなんて」「村のほこりだ。お祝いをしよう」 こうして村人たちはさっそくお祝いをして、この勇気ある男の話しを、いつまでも語り伝えたという事です。 古の城楼の上に高く、英雄の気高き霊は立つ。 ゲーテ ☆ 触れ合う人たちにとっては、「真の英雄」はあなたかも知れないのです。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 21, 2023
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むかしむかし、京の都に有名な踊りの師匠がいて、大勢の弟子をかかえていました。 その弟子の中に、けいこ熱心な雪江という娘がいて、一本の舞扇をとても大切にしていました。 その舞扇は雪江が父にせがんで名高い絵師に描いてもらった物で、今を盛りと咲いている桜の花が描かれた、それは見事な扇でした。 さて、ある日の事。 どうした事か、雪江はこの扇をけいこ場に忘れて帰ったのです。 それに気づいた師匠は、「大切な扇を忘れると珍しい。まあ、明日来た時に渡してやろう」と、自分の机の上に置いておきました。 ところが次の日、雪江は珍しくけいこには来ませんでした。 そして次の日も、また次の日も、雪江はけいこに来ないのです。「雪江に、何かあったのだろうか?」 師匠はふと、雪江の扇を広げて見ました。 そこには扇面(扇を開いた面)いっぱいに、明るく花が咲いています。 そこへちょうど、友だちの占い師が尋ねてきました。「やあ、いらっしゃい。ほら、これをご覧なされ。弟子の忘れ物だが、優雅な物じゃろう」 師匠が広げたままの扇を占い師に渡すと、「ほほう、これは美しい。・・・?」と、占い師はしばらくして、ポツリと言いました。「お気の毒ですが、この花は今日中に散りますな」「えっ?」 やがて占い師が帰った後、師匠は再びその扇をながめました。(今日中に散るとは、いったいどの様な意味だ?) 占い師の言葉が気になった師匠は、それからもじっと扇をながめていました。 すると妻がやって来て、「あの、お食事でございます」と、声をかけました。「ああ、もうそんな時間か」 妻の声に我に返った師匠は、開いたままの扇を持って立ちあがりました。 するとハラハラと、開いた扇から白い花びらが散りました。 散った花びらは風もないのにチョウが舞うと、空高く消えてしまいました。「何とも、不思議な事よ」 そして花びらが散った扇を見た師匠は、さらにびっくりです。「おお、これは!」 何とそこにあるのはただの白い舞扇で、あれほど見事に描かれた桜の花がすっかり消えていたのです。「これは、もしや雪江の身に!」 師匠はカゴを用意すると、雪江の家に急がせました。 そしてカゴが玄関につくと、ちょうど母親が現れて言いました。「先生。娘は、娘はほんの先ほど、息をひきとったところでございます。どうぞこちらへ」 案内された奥の間には、息をひきとった雪江が静かにねむっていました。 そしてその周りには、どこから入ってきたのかあの桜の花びらがしきつめるように落ちていたという事です。汝の今日は永遠なり。 アウグスティヌス ☆ 今日の話は深いですよ。 読み解いてくださいね。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 20, 2023
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むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもゆかいな人がいました。 ある時、吉四六さんは大勢の百姓たちと一緒に米を馬に積んで、年貢を納める為に役人の所へ向かいました。 この日はとても暑い日だったので、みんなへとへとです。 特に馬は重い米だわらをつけているので、可哀想なほど苦しそうです。 でももう少し行くと、小さな泉があります。 あまり水が良くないので人は飲めませんが、馬なら大丈夫です。「もう少しだ、我慢しろよ」 みんなはそれぞれ自分の馬をいたわりながら、山道を進みました。 そしてやっとの事で、その泉に到着したのです。「さあ、飲みな」 先頭の百姓が、馬を泉のそばに引き寄せましたが、「あっ! ・・・なんて事だ!」 長い日照り続きだった為に泉の水が減って、もう少しの所で馬の口が水に届かないのです。「おい、誰かおけを持っていないか?」「・・・・・・」 しかし誰も、そんな用意はしていません。 百姓たちは代わる代わる自分の馬で試してみましたが、どの馬ももう少しのところで届きません。「やれやれ、これは弱った」「このまま水も飲ませずに無理をすれば、馬が倒れてしまうぞ」 みんなが困っていると、吉四六さんが言いました。「おいみんな、ちょっと待ってろ。おれがうまく馬に水を飲ませてやるから」 そして吉四六さんは着物を脱いで、裸になりました。「吉四六さん、もしかして掘るつもりか? いくら掘っても、これ以上は水はわかないよ」 みんなはそう言って笑いましたが、でも吉四六さんは構わずに泉の中に飛び込んで首までつかると、向う側に身を寄せました。「うひゃーーっ、ちょっと冷たいが、こりゃいい気持ちだ。さあ、これで水かさが増したぞ。もう何人かが手伝ってくれりゃあ、馬の口が届くはずだ」 それを聞いたみんなは、ようやく吉四六さんの考えがわかりました。「なるほど! 掘るんじゃなくて、飛び込んで水かさを増したのか。これは名案、さすがは吉四六さんだ。よし、わしらも手伝うぞ」 ほかの百姓さんたちも裸になって泉に飛び込んだお陰で、馬は無事に泉の水飲む事が出来たのです。 山高きがゆえに貴からず、樹あるをもつて貴しとなす。人肥えたるがゆえに貴からず、知あるをもつて貴しとなす。 「実語教」 ☆ 発想の転換です。人生は、なんとかなるものですよ☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 19, 2023
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むかしむかし、カキの種をひろったサルが、おいしそうなおにぎりを持ったカニに、ばったりと出会いました。 サルはカニのおにぎりが欲しくなり、カニにずるいことを言いました。「このカキの種をまけば、毎年おいしいカキの実がなるよ。どうだい、おにぎりと交換してあげようか?」「うん、ありがとう」 カニは大喜びで家に帰り、さっそくカキの種をまきました。 そして、せっせと水をやりながら、♪早く芽を出せ、カキの種♪早く芽を出せ、カキの種♪出さねばはさみで、ほじくるぞ すると、どうでしょう。 さっきまいたカキの種から芽が出てきて、ぐんぐん大きくなりました。♪早く実がなれ、カキの木よ♪早く実がなれ、カキの木よ♪ならねばはさみで、ちょん切るぞ こんどはカキの木に、たくさんのカキが実りました。「よし、これでカキが食べられるぞ」と、カニはカキの実を取りに行こうとしましたが、カニは木登りが出来ません。「どうしよう?」 困っていると、さっきのサルがやってきていいました。「ありゃ、もうカキが実ったのか。よしよし、おいらが代わりにとってやろう」 サルはスルスルと木に登ると、自分だけ赤いカキの実を食べ始めました。「ずるいよサルさん、わたしにもカキを下さい」「うるさい、これでもくらえ!」 サルはカニに、まだ青くて固いカキの実をぶつけました。「いたい、いたい、サルさんずるい」 大けがをしたカニは、泣きながら家に帰りました。 そして、お見舞いに来た友達の臼とハチとクリにその事を話しました。 話しを聞いたみんなは、カンカンに怒りました。「ようし、みんなであのサルをこらしめてやろう」 みんなはさっそくサルの家に行き、こっそりかくれてサルの帰りを待ちました。「おお、さむい、さむい」 ふるえながら帰ってきたサルが、いろりにあたろうとしたとたん、いろりにかくれていたクリがパチーンとはじけて、サルのお尻にぶつかりました。「あちちちっ、水だ、水」 お尻を冷やそうと水がめのところへ来ると、水がめにかくれていたハチにチクチクと刺されました。「いたいっ、いたいよう、たすけてぇー!」 たまらず外へ逃げ出すと、屋根の上から大きな臼が落ちてきました。 ドスーン!「わぁー、ごめんなさーい、もう意地悪はしないから、許してくださーい!」 それから改心したサルは、みんなと仲良くなりました。 ありあまるほど自由な時間のある人間は、たいてい悪いことを考えるものである。 スピノザ「国家論」☆ 人間という動物は、自分勝手なものだから痛い目にあわせて頂かないと、本物の人間になれないのかも知れませんね。☆ 日本の昔話は、西洋の昔話と比べても、その薀蓄において全く、引けを取りません。人様を許すという設定は、「愛の心」を先祖が持っていたことの証です。 偉大なる文化遺産だと思います。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 18, 2023
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むかしむかし、 吉四六さんの村には長兵衛さんという、仙人の様に長いあごひげを生やしたお金持ちの老人がいました。 そしてこの老人は、「おれのひげは、日本一だ!」と、いつも威張っているのです。 そして自慢のひげを褒める人がいれば、誰でも家に連れて来てごちそうをするのでした。 ある夜の事、吉四六さんが長兵衛さんの家に遊びに行ってみると、長兵衛さんは見知らぬ二人の旅人をもてなして、飲めや歌えの大騒ぎでした。「こんばんは、長兵衛さん。今日はご機嫌ですね」 吉四六さんが言うと、長兵衛さんはにこにこ顔で、「吉四六さん、喜んでくれ。 実はこの客人は、伊勢の国のひげの長者のお使いだそうだ。 ひげの長者は、その名の通り大変長いひげを持っておられたが、一年前に亡くなられる時、遺言として、『これから日本一の長ひげの男を探し出して、その男に黄金千両をわたしてくれ』と、言ったそうじゃ。 それで、このお客さんたちは国々を探し歩いた末、やっとわしの日本一のひげを見つけて下されたのじゃ。 だからわしは、明日から客人と一緒に伊勢の国へ行って、黄金千両をもらってくるんだ」と、答えました。「へえ、まあ、それはおめでたい事で」 吉四六さんは適当に相づちを打って、自分もごちそうになりましたが、旅人が酔い潰れて寝てしまうと、長兵衛さんを別室に呼んで尋ねました。「長兵衛さん。お前さんは寝る時、ひげはふとんの外に出して眠りますか? それとも入れて眠りますか?」「おや? 吉四六さん、どうしてそんな事を聞くんだね?」「いや、実はさっき、かわや(→トイレの事)に行った時、客人が二人で話しているのを何気なく耳にしたが、これもやはり長者の遺言で、黄金を渡す前にひげの出し入れを聞いて、はっきり答えが出なければ黄金を渡さないらしいんだ。遺言だから長兵衛さんに言って聞かせるわけにもいかず、うまく答えてくれればいいと話し合っていたんだよ」「何だ、そんな事だったら、わけもなく答えられるよ。なにせ、自分のひげじゃないか」 長兵衛さんはそう言いましたが、いよいよふとんに入ってみると、今まで気にもしなかった事なので、いくら考えてもどっちかわかりません。 試しにひげをふとんの中に入れて眠ろうとすると、いつも出していた様な気がしますし、かといって出してみると、なんだか寒くて眠れません。「こりゃ、困ったぞ」 長兵衛さんがひげを入れたり出したりしているうちに、真夜中になってしまいました。 するとどこからともなく、ミシリ、ミシリという足音が聞こえてきます。「はて? 今頃、誰だろう?」 顔をあげてみると、しょうじに二つの怪しい影がうつりました。 後を付けてみると、その影は土蔵の前に忍び寄って、扉の錠を壊し始めました。 驚いた長兵衛さんは、大声で、「泥棒! 泥棒!」と、叫びました。 するとその声に家の人たちが目を覚まして騒ぎ出したので、泥棒はそのままどこかへ逃げてしまいました。 さて、夜が明けると、吉四六さんがにこにこしながらやって来ました。 そして、尋ねました。「長兵衛さん、ひげの事はわかったかね?」「ああ、吉四六さん。それどころか、あの客人は泥棒だったよ」「で、何か盗まれたかね?」「いや、昨夜はひげの出し入れが気になって、昨夜は眠れなかったんだ。 その為、早くに泥棒に気がついたから、何も盗まれなかったよ。 だが吉四六さん、あの泥棒は馬鹿な奴だな。 ひげの出し入れの事を言わなければ、わしはぐっすりと眠っていただろうに」 それを聞いた吉四六さんは、大笑いしました。「わっはははっ。 長兵衛さん、そのひげの出し入れは、実はおれの作り話なんだ。 あの二人があやしいと思ったので、お前さんが眠らないように、あんな事を言ったんだよ」「おや、そうだったのか。でも、どうしてあの客人が泥棒だという事に気がついたんだ?」「それはだな。お前さんのひげが、日本一でないからだ。お前さんよりも長いひげを持つ者は、町へ行けばいくらでもいるさ。何でも自分が一番だとうぬぼれると、今度の様に人から騙されるんだ」「・・・なるほど」 この事にこりた長兵衛さんは、もうひげの自慢をしなくなったそうです。 僕はね、相手が言っていることの中身よりも、それが善意に基づいているのか悪意なのかだけを考えるんですよ。 糸井重里☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 17, 2023
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むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもゆかいな人がいました。 ある日の事、吉四六さんは、お茶と柿と栗の実をかごに入れると肩に背負って、「さあ、これを売りに行くか」と、町へ出かけて行きました。「さて、茶と柿と栗の実を、どう言って売り歩けばいいかなあ?」 すこし考えた吉四六さんは、大きな声で、「ちゃくりかき、ちゃくりかき!」と、怒鳴って歩いて行きました。 ところがいくら歩いても、ちっとも売れません。 とうとうタ方になってしまい、吉四六さんは一つも売れないかごを背負ってトボトボと家へ帰って来ました。 するとそれを見た、近所の人が尋ねました。「おや? 景気の悪い顔をしているね。かごの物は売れなかったのかい?」「ああ、ちっとも売れなかった」「そうかい。そいつは気の毒にな。して吉四六さん、いったいどう言って売り歩いたんだね?」「ああ、『ちゃくりかき、ちゃくりかき』と、大声で怒鳴ったんだ」「『ちゃくりかき?』アハハハハハッ。そんな訳の分からない売り声では、誰も買わないのが当たり前だ」「じゃあ、どういう売り声ならよいのだ?」「『ちゃくりかき』と、一口に言ってしまっては駄目だ。茶は茶、栗は栗、柿は柿と、別々に言わないと、聞いた方は何を売っているのか分からないよ」「そうか、なるほど。じゃあ明日はそう言って売る事にしよう」 吉四六さんは、大きく頷きました。 さて次の日、吉四六さんはまたかごをかついで元気よく出かけました。、「よし、今日は、うまくやるぞ」 そして、町へやって来ると、「昨日の様に、ちゃくりかきは駄目なんだな。みんな別々に言うんだな」と、大きな声で、「えー、茶は茶で別々。栗は栗で別々。柿は柿で別々」と、怒鳴り続けましたが、やはり誰も買ってくれる人はいません。 がっかりした吉四六さんは、「やれやれ、今日も、ちっとも売れないや」と、重いかごを背負って、家へ帰って来ました。 近所の人がそれを見て、「あれ、また売れなかったんだね。今日は一体、どんな売り方をして歩いたんだい?」「うん、昨日教わった通りに、別々に言ったよ。『茶は茶で別々。栗は栗で別々。柿は柿で別々』と、そう言って歩いたんだ」「何てまあ、あきれた呼び方だ。それじゃあ、三つも売れないのが当たり前だ」 そう言って、大笑いしたそうです。言葉を明るく、笑顔を明るく、態度を明るく、そうすれば人脈が広がり、いろんなことを教えてくれる人が君の前にあらわれるだろう。 山谷えり子☆ 笑っているあなた。人事ではないかも?案外、こういう商売をやっている人は多いのです(爆)☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 16, 2023
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むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもゆかいな人がいました。 さて、国のお殿さまが吉四六さんのうわさを聞いて、家来たちに言いました。「いくらとんちの名人でも、わしをだます事は出来まい。さっそく、連れてまいれ」 そこで家来が、吉四六さんを連れて来ました。 吉四六さんが殿さまの前に行くと、殿さまは後ろにある刀を指差して言いました。「お前はとんちの名人だそうだが、わしをうまくだませたらこの刀をやろう。だが失敗したら、お前の首をもらうぞ」 それを聞いて、吉四六さんはびっくりです。「と、とんでもない。殿さまをだますなんて。どうか、お許し下さい」 吉四六さんは泣きそうな声であやまりましたが、でも殿さまは承知しません。 そこで吉四六さんは、殿さまに言いました。「わたしには、殿さまをだます事は出来ません。いさぎよく首を切られましょう。だけど首を切られる前に、一つだけお願いがあります」「わかった。言ってみろ」「実は今朝、わたしの家の庭にまっ黒なつばきの花が咲きました。わたしがこんな事になったのも、縁起の悪い花が咲いたからです。せめてこの花を叩き切ってから、首を切られたいと思います」「何? まっ黒なつばきの花だと。そんな花が、咲くはずがない。わしをだまそうたって、そうはいかないぞ」「いいえ、本当です。うそだとおっしゃるなら、取ってきましょうか?」「よし、すぐに取って来い」 そこで吉四六さんは、急いで家に帰って行きました。 でも黒いつばきの花なんか、どこにも咲いていません。 吉四六さんは、そのまま殿さまのところへ戻って、「すみません。とても硬い木で、のこぎりやオノでは切れません。どうか、その刀を貸して下さい」と、言いました。 すると殿さまは、イライラして、「よし、貸してやろう。その代わりにすぐ切り取って来ないと、首をはねるぞ!」 さて、刀を貸してもらった吉四六さんは大喜びで帰って行き、それっきり殿さまの所へは戻ってはきませんでした。 次の日、殿さまが怒って家来を吉四六さんの家に行かせると、吉四六さんはすました顔で言いました。「黒いつばきの花なんて、咲くわけないでしょう。約束通り、お殿さまをだまして刀を頂きましたよ」 それを聞いた殿さまは、「しまった。見事にやられたわ」と、怒るにも怒れず、とてもくやしがったそうです。機会というものは、いつも初めは、一つの危機として来るか、あるいは一つの負担として現れた。 相馬愛蔵☆ ピンチの時、あなたはどう対処しますか?成功者は例外なくピンチをチャンスに変えるパワーを持っているのです。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 15, 2023
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むかしむかしの、オーストラリアのお話です。 カンガルーのボラーと、コアラのコアボンは、とてもなかよしでした。 いつもいっしょに、えさをさがしにいきました。 あるとき、雨があまりふらないので、あたりいちめん、すっかりかわききってしまいました。 木も草もかれてしまい、人間も動物も生きていられなくなりました。 けれども、カンガルーのボラーとコアラのコアボンは、水のある穴ぐらを知っていました。 そして、その穴のそばでくらしていました。 ところがその穴ぐらにも、水のなくなるときがやってきました。 ボラーも、コアボンも、のどがかわきすぎて、ヒリヒリといたみました。 ふと、カンガルーのボラーがいいました。「ずっとまえ、ぼくがまだお母さんのおなかのポケットにはいっていたころ、やっぱり水がなくなったことがあるんだよ。そのときお母さんは水をさがして、あっちこっち歩きまわったんだ。ほかのカンガルーたちは、『赤んぼうをポケットからだして、すてちゃいなさい。そうすれば、水をさがすのもらくですよ』って、すすめたけど、お母さんはぼくをしっかりおなかの袋にいれておいてくれたっけ。ずいぶん歩いてから、お母さんは水のなくなった川へついたよ。そこでお母さんたら、カラカラにかわいた砂をほりはじめたんだ。うんとながいことほったら、穴のそこから水がにじみでてきたんだ。そしてお母さんのほった穴にだんだん水がたまって、ぼくたちは水を飲むことができたんだよ」「そいつはすばらしい! すぐ、川をさがしにいこうよ」と、コアラのコアボンがいいました。 二人は、水をさがす旅にでました。 そしてようやく、川の土手につきました。 川には、ひとしずくの水もありません。 川ぞこには、かわいた砂があるきりでした。 カンガルーのボラーは、お母さんの手つきを思いだしながら、砂をほりはじめました。 ながいことながいことほったので、とうとうカンガルーのボラーは、クタクタになってしまいました。 そこで、コアボンに、「おい、こんどはきみ、やってくれよ」と、たのみました。 コアボンは、はたらくのが大きらいです。「ぼく、なんだか気分がわるいんだ」と、うそをつきました。 「そうか。それならいいよ」 ボラーはしかたなく、ひと休みしてからまた、砂をほりました。 カンガルーのボラーの手は、とてもしびれてきました。 そのうちにようやく、穴のそこに水がにじみでてきました。 水はだんだん穴にたまって、水たまりができました。 カンガルーのボラーは、いそいでなかよしのコアボンのところへとんでいきました。「おい、水がでたよ!」 ボラーの声を聞くと、病気のふりをしていたコアボンはとびおきました。 コアボンは水たまりにとんでいくと、頭をつっこんで、ガブガブと飲みはじめました。 穴の上に、コアボンのしっぽだけがのぞいていました。「気分がわるいといっていたくせに、よくもだましたな」 カンガルーのボラーは、だまされたことに気がついて、カンカンにおこりました。 それで、穴の上にちょこんと出ているコアボンのしっぽを、チョキンときってしまったのです。 コアラのしっぽがみじかくなったのは、こういうわけなのです。 利口な者たちの中に潜む愚かさほど恐ろしいものはない。 ゲールハルト・ハウプトマン☆ この話、薀蓄ありますよ。いろいろ考えてくださいね。 ☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 14, 2023
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むかしむかし、ある村の金持ちの家で、法事がありました。 法事には、村中の家が呼ばれました。 さて、法事には立派な膳が出るという話をうわさに聞いた村の人たちは、そんな立派な膳に呼ばれたときの作法を知らず、どうしたらよいか途方にくれていました。 そこで、村の人たちは、村一番の物知りおじいさんのところへ相談に行きました。「なんじゃ。そんなこたあ、心配せんでよい。みんなわしの真似をすりゃあええのじゃ」 おじいさんがそういってくれたので、みんなは安心して、法事に呼ばれていきました。 さてさて、話の通り、座敷には今までに見たことのないほど立派な料理が並べられております。 村の人たちがおじいさんを見ていると、おじいさんはまず、お汁を飲みました。 それを見て、みんないっせいにお汁を飲みます。 次におじいさんが少しばかりご飯を食べると、みんなも、すぐにおじいさんの真似をしました。 ところが、おじいさんがお皿のサトイモをはしで取ろうとしたとき、おじいさんの手もとがくるい、イモはツルリッと皿から飛び出し、畳の上をころがりました。 おじいさんは大あわてで、転んだイモをはしでひろって食べますと、それを見ていた村の人たちもおじいさんのまねをして、次から次へとイモをころがし始めたではありませんか。 これには、物知りおじいさんもビックリ。 恥ずかしくなって、こっそりと座敷を出ていってしまいました。 すると、みんなもいっしょに、出ていってしまいました。世間体ばかり気にして、上品ぶった人は、生産をせずに消費する一方ですから、いずれ破綻します。 バーナード・ショー付和雷同型でも、知ったかぶり型でも、ダメですよ。もっと自主性を持ちましょう。☆ テーブル=さてどのようなテーブルをイメージしましたか?そしてテーブルの上には何がのっていますか? 今日の心理テストの結果はこちらへどうぞ(^^)☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 13, 2023
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むかしむかし、ある若者が、お寺で観音様にお願いをしました。「どうか、お金持ちになれますように」 すると、観音様が言いました。「ここを出て、始めにつかんだ物が、お前を金持ちにしてくれるだろう」 喜んだ若者は、お寺を出た途端、石につまずいてスッテンと転びました。 そしてそのひょうしに、一本のわらしべ(イネの穂の芯)をつかみました。「観音様がおっしゃった、始めにつかんだ物って、これの事かなあ? とても、これで金持ちになるとは思えないが」 若者が首をひねりながら歩いていると、プーンと一匹のアブが飛んできました。 若者はそのアブを捕まえると、持っていたわらしべに結んで遊んでいました。 すると向こうから立派な牛車がやって来て、中に乗っている子どもが言いました。「あのアブが、欲しいよう」「ああ、いいとも」 若者が子どもにアブを結んだわらしべをあげると、家来の者がお礼にミカンを三つくれました。「わらしべが、ミカンになったな」 また歩いていると、道ばたで女の人が、喉が渇いたと言って苦しんでいます。「さあ、水の代わりに、このミカンをどうぞ」 女の人はミカンを食べて、元気になりました。 そしてお礼にと、美しい布をくれました。「今度は、ミカンが布になったな」 若者がその布を持って歩いていると、ウマが倒れて困っている男の人がいました。「どうしました?」「ウマが病気で倒れてしまったのです。町に行って布と交換する予定だったのに。今日中に布を手に入れないと、困るのです」「では、この布とウマを交換してあげましょうか?」 若者が言うと、男の人は大喜びで布を持って帰りました。 若者がウマに水をやったり体をさすったりすると、ウマはたちまち元気になりました。 よく見ると、大変立派なウマです。「今度は布が、ウマになったな」 そのウマを連れて、また若者が歩いていると、今度は引っ越しをしている家がありました。 そしてそこの主人が、若者の立派なウマを見て言いました。「急に旅に出る事になってウマが必要なのじゃが、そのウマをわしの家や畑と交換してもらえないかね」 若者は立派な家と広い畑をもらって、大金持ちになりました。 一本のわらしべから大金持ちになったので、みんなはこの若者を『わらしべ長者』と呼びました。好運がもたらす富や順境は素直に受け入れよ。ただし、それを手放すときはしぶるべからず。 アウレリウス ☆ しっかりと若者の言動を心で観てくださいね。 幸せになる法則が隠れていますから。今から物語を創ってください。主役は誰にしますか?1 自分2 おじいさんとおばあさん3 偉人4 男と女5 うさぎと亀今日の心理テストの答えはこちらです(^^)☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 12, 2023
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むかしむかし、カーレンと言う女の子がお母さんと二人で住んでいましたが、ある時、お母さんが病気で亡くなってしまったのです。「お母さん。わたし、これからどうしたらいいの?」 お葬式の日、一人ぼっちになったカーレンが泣いているとお金持ちのおばあさんが馬車で通りかかりました。 そしてカーレンを可愛そうに思ったおばあさんは、牧師さんに言いました。「わたしに、その子の世話をさせて下さいませんか?」 こうしてカーレンは、おばあさんの家で暮らす事になったのです。 それからカーレンは、勉強をしたり、おさいほうを習ったりと、とても楽しく暮らしました。 今までの貧乏な暮らしが、まるでうその様に素敵な毎日です。 ある日の事、女王さまがお姫さまを連れて町へやって来ました。 カーレンが見に行くと、お姫さまはきれいな服を着て、目の覚める様な美しいまっ赤な靴をはいていました。(素敵な靴) その日からカーレンは、そのまっ赤な靴の美しさを一日も忘れる事が出来ませんでした。 それから、何年かたちました。 カーレンもそろそろ、大人の仲間入りをする年頃です。 ある時カーレンは靴屋の店先で、お姫さまの靴とそっくりな赤い靴を見つけました。(あの靴が欲しいなあ) カーレンがその靴を欲しがっている事を知ったおばあさんは、カーレンにその靴を買ってやりました。「まあ、素敵な靴をありがとう。実はとっても欲しかったの。さっそくこれをはいて、教会へ行ってみたいわ」 それを聞いたおばあさんは、カーレンに注意しました。「カーレン。教会へは、黒い靴をはいていくものですよ。そんな赤い靴をはいて行ってはいけません」「・・・はい。わかりました」 カーレンはそう返事をしましたが、でもしばらくたっておばあさんが重い病気で寝込んでしまうと、カーレンはいつもいつも赤い靴をはいて教会へ行ったのです。(うふふふふふっ、みんな、わたしの靴を見ているわ) カーレンには教会にいる大勢の人たちが、うらやましそうに自分の靴を見ている様に思えて、とてもうれしくなりました。 ある日カーレンは、ダンスパーティーに招かれました。 そこでカーレンは病気で苦しんでいるおばあさんの看病もせず、おしゃれに夢中になりました。 そして赤い靴をはいて、パーティーに出かけようとした途端、大変な事が起こりました。 赤い靴がひとりでに動き出して、ダンスを踊り始めたのです。「止まらない! 止まらないわ!」 どんなに止めようと思っても、赤い靴はダンスを止めてくれません。 そしてカーレンは赤い靴にあやつられるまま、外へ踊り出しました。 カーレンは踊りながら町を出て行くと、暗い森の中へ入って行きました。 すると木かげに赤いひげを生やした気味の悪い魔法使いのおじいさんが立っていて、カーレンにこう言ったのです。「ほう、何ともきれいなダンス靴だな。お前が心を入れ替えない限り、そのダンス靴は踊り続けるだろう」 すると赤い靴のダンスは、ますます激しいものとなりました。 さて、何日が過ぎたのでしょうか。 朝も昼も夜も、晴れた日も雨の日も踊り続けたカーレンは、疲れ果ててボロボロです。 でも、赤い靴はダンスを止めてくれません。 フラフラになったカーレンが自分の家のそばまで踊りながら来た時、カーレンはおばあさんのお葬式に出会いました。 それを見るとカーレンは、胸が張り裂けそうな気持ちになって大声で泣き出しました。「ああ、おばあさん、ごめんなさい」 あの優しかったおばあさんが死んでしまったのは、自分が看病をしなかったせいだと思ったのです。「神さま、どうか、どうか、おばあさんが天国へ行けますように。わたしはこのまま死んでもかまいません。だからおばあさんを、どうか天国へ連れて行って下さい」 その時、あたりにサーッとまばゆい光が差し込んで来ました。 そしてその光の中に真っ白な服を来た天使が立っていて、カーレンに微笑みました。「お前の願いは神さまに届きました。おばあさんは無事に天国へ行けるでしょう。そしてお前の罪も、神さまは許して下さいましたよ」 すると赤い靴がカーレンの足からぬげて、カーレンのダンスがようやく終わりました。豚となりて楽しまんより、人となりて悲しまん。 ソクラテス ☆ 赤い靴とは何でしょうか? 自分自身の心と対話してくださいね。あなたの、家に妖怪が団体で、遊びにきました。(爆)妖怪の一人と友達になれば、これからの人生、らっき~~~~~~♪(^^)ということになるそうです(^^)さてあなたは、どの妖怪と友達になりたいですか?1 のっぺらぼう2 ゲゲゲの鬼太郎3 ねずみ男4 河童5 ろくろ首6 雪女7 へんてこりん今日の心理テストの回答はこちらです。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 11, 2023
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むかしむかし、お団子を作るのが、とても上手なおばあさんがいました。 ある日の事、おばあさんがお団子を作っていると、そのうちの一つが、コロコロコロと、転がり落ちて、外へ行ってしまいました。「これこれ、お団子よ、待ってくれ」 お団子は、コロコロコロコロ転がって、道ばたの穴にストンと落ちました。 追っかけて来たおばあさんも、続いて穴の中にストンと落ちてしまいました。 穴の中は広い原っぱで、石のお地蔵さまが退屈そうに立っています。「お地蔵さま、わたしのお団子が、来なかったかの?」「来た、来た。わしの前を通って、向こうの方へ、コロコロコロ」「ありがとよ」 おばあさんが少し行くと、また、お地蔵さまが立っていました。「そのお団子なら、向こうの方へ、コロコロコロ」 おばあさんは教えられた通りに行くと、またお地蔵さまです。「ああ、あのお団子は食べたよ。とってもおいしかった。ごちそうさん」「おんやまあ。お地蔵さまが食ベたのなら、まんず、よかんべ」 その時、ドスンドスンと、大きな足音が近づいて来ました。「おばあさんや、大変じゃ! 鬼どもが来るぞ! はよう、わしの後ろに隠れるがいい」「ヘいへい、ありがとうさんで」 おばあさんは、お地蔵さまの後ろに隠れました。 やがて赤鬼と青鬼がやって来て、鼻をピクピク動かします。「ふんふん、くさいぞ、人間くさい。・・・そこにいるな!」 おばあさんは、すぐに捕まってしまいました。 おばあさんを屋敷へ連れて帰った鬼が、しゃもじを一つ渡して言います。「米粒を一つ、カマに入れて、水をいっぱいにして炊くんだ。煮えたら、このしゃもじでグルリとかき回す」 言われた通りにすると、お米はムクムクと増えて、まっ白なごはんがカマいっぱいになりました。「あれまあ。何て不思議な、しゃもじじゃろう」 おばあさんは毎日、せっせとごはんを炊きました。 でも、家に帰りたくて仕方がありません。 そこである日、鬼どもが山ヘ遊びに行っているすきに、不思議なしゃもじを持って逃げ出しました。 間もなく、おばあさんの行く手に大きな川が現れました。 けれども都合のいい事に、舟が一そうつないであります。 おばあさんの乗った舟が川の真ん中辺りまで行った時、鬼どもが岸まで追いかけて来ました。「おいみんな、水を飲んで舟を止めよう」 鬼どもは岸に並んで、川の水をガボガボと飲み始めます。 水はドンドン少なくなって、舟はとうとう動かなくなってしまいました。「困ったのう、どうすベえ。おお、そうじゃ」 おばあさんはしゃもじを取り出し、舟の中でひょっとこ踊りをしました。♪あっそれ、よいよい、すっとんとん。 その踊りがあまりにも面白いので、鬼どもは思わず、「ワッハッハッハッ・・・」 途端に飲んだ水が口から吹き出して、流れ出た水の勢いで舟は向こう岸に着きました。 おばあさんは、お地蔵さまの原っぱを通って穴をよじ登り、どうにか家に帰る事が出来ました。 さて、家に帰ったおばあさんが、このしゃもじでお米の粉をこねてみると、粉はドンドン増えてビックリするくらい大きなお団子が出来ました。 こうして、お団子作りの上手なおばあさんは、不思議なしゃもじで、いつまでもいつまでも、お団子を作ったということです。胃は芸術の師であり、発明の施与者である。 ベルシウス・フラックス ☆ この話は意外にも深いですよ。どうぞ読み返してくださいね。朝、あなたが目を覚ましたら、なんと、15歳の自分になっていました。住んでいる家も、両親も兄弟も、犬のポチも昔のまま!!さてあなたはどう思いますか?1 おお!!人生やり直せる!!らっきーーーーーー!!2 ガッカリした。3 これは夢だ、幻に違いない!!4 未来を修正することが出来るぞ!!もう同じ失敗は繰り返さない!!5 とりあえず、寝るべえ(爆)今日の心理テストの答えはこちらです☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 10, 2023
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むかしむかし、藤兵衛という、お百姓がすんでいました。 この藤兵衛どん、働いても働いてもくらしはらくにならずに、ふえるのは子どもばかりです。 そのうち、とうとう働く気もなくなってしまいました。 ある年の冬、藤兵衛どんの家では、子どもたちに食べさせるものが、なにもありません。「おっかあ、はらへったよう」「おらもだ、かゆはねえだか」「はらへって、ねむれねえだ」 子どもたちに口々にねだられても、藤兵衛どんにはどうすることもできません。「みんな、よく聞いてくれ」 藤兵衛どんは、子どもたちをあつめて、悲しそうな顔でこんなことをいいました。「いままで苦労して、いっしょうけんめい働いてきたが、くらしはいっこうにらくにならん。この冬がこせるかどうかもわからん。そこで、おっかあとも相談したんじゃが、この土地をすててどこかよそにいってくらすことに決めたんじゃ」「それじゃ、おっとう、夜逃げか?」「ま、そういうことじゃな、すまねえな。いま出ていくと人目につくで、明日の朝早うに出でいこうと思っとる」 その夜、藤兵衛一家は、なべやかまをふろしきにつつむと、まくらもとにおいてねました。 ところが、夜中に便所にいこうとした藤兵衛は、なやでなにかゴソゴソとやっている、見知らぬ男に気がつきました。「おまえはだれじゃ?」「おや、まだ起きとったかね? わしゃ、貧乏神じゃ」「び、貧乏神じゃと?」「そうじゃあ、長いことこの家にいさせてもろうた」「そ、それで、こんなところでなにをなさっている?」「この家の者が、明日の朝早くに、ここからにげだすっちゅうんで、わしもいっしょに出かけようと思ってのう。ほんで、こうしてわらじをあんどったんじゃあ」と、貧乏神は、あみかけのわらじを見せました。「それじゃ、この家から出ていくというのか?」「そうじゃあ。またつぎのところでも、仲良うしてくだっせえ」「なんじゃあ、それじゃあ、わしらについてくるちゅうだか?」「そういうことじゃ」 藤兵衛は、あわてて家にかけもどると、かみさんを起こしました。「た、たいへんじゃあ。起きろ!」 夜中にたたき起こされたおかみさん。ねむい目をこすりながら。「どうしたね、なにをねぼけておる」「び、貧乏神じゃ。う、うちのなやに貧乏神がおる」「貧乏神が? それでうちは、いつになってもくらしむきがようならんかったんか」「うん、うん。そうじゃな」「でも、いいでねえか。おらたちはこの家を出ていくんだから。貧乏神さまだけのこってもらえば、おらたちはこれかららくになるでねえか」「それがちがうんじゃ! わしらについてくるっちゅうだ!」「えっー! ほんなら、おらたち夜にげしても、なんもならんでねえか」「そういうことじゃなあ」 二人はガッカリです。 家を出ていく元気もなくなってしまいました。 そして、夜が明けました。 貧乏神はこしにわらじをつけ、出発の用意をして藤兵衛どんたちを待っていましたが、いつになっても出てきません。「おそいなあ。もう、日ものぼるというのに、どうしたんかいなあ。たしかに、けさ、にげだすちゅうことじゃったが。もしや、あすじゃったかのう? まあ、ええわい。わらじはよけいあるほうがええわ」 貧乏神は、またなやに入って、せっせとわらじをあみだしました。 一日がすぎて、一日、また一日と、日がたちましたが、藤兵衛どんは、いっこうに家を出ていくようすがありません。 貧乏神は、毎日わらじをあみつづけていましたが、そのうちに、わらじ作りがおもしろくなってきて、いつのまにやら、のきさきには、わらじがドッサリとたまってしまいました。 こうなると、人目につきます。 そのうち、わらじをわけてくれと、村の人がくるようになりました。 貧乏神は気前よく、「さあ、どれでもすきなのを持っていきなされ」「すまんのう。ありがとよ」「ありがたいこっちゃあ」 村の人はつぎつぎにやってきて、大よろこびでわらじを持って帰ります。 それを見ていた藤兵衛どんは、いいことを思いつきました。「おお、そうじゃ。あのわらじを売ればいいんじゃ」 さっそく藤兵衛どんは、貧乏神のあんだわらじを持って、村へ町へと売り歩きます。「さあ、安いよ、安いよ。じょうぶなわらじだよ」 わらじは、どこへいってもとぶように売れ、たちまちなくなってしまいました。 だけど、くらしむきはすこしもよくなりません。「やっぱり貧乏神がいては、貧乏からぬけだせんなあ。こうなったら、貧乏神さまに出ていってもらうだ」 そこで藤兵衛どんは、わらじを売ったのこりの金で、ありったけの酒やごちそうを用意して、貧乏神をもてなしました。「貧乏神さま、きょうはゆっくりやすんでくだされ。さあ、えんりょのう食べて、飲んでくだされ」「これはこれは、たいへんなごちそうじゃなあ」「貧乏神さまには、いつも苦労してもろうておるで」 おかみさんも、貧乏神におしゃくをしながらいいました。「そうじゃ、わらじをあんでくださるで、このごろはたいそうくらしもらくになったでなあ」「さあ、きょうはいっしょにいわってくだされ」「そうかそうか。それじゃ、よろこんでいただくとしようか」 貧乏神はすすめられるままに、食べたり飲んだり。「いや~、すっかりごちそうになってしもうて。だけど、こげんくらしむきがよくなっては、わしゃもう、この家にはおれん」 貧乏神は、そういうと家から出ていきました。 二人は顔を見合わせて、大よろこびです。「出ていった。出ていったぞ! わしらも、これでやっとらくになれるぞ」「よかった、よかった」 こうして、藤兵衛どんとおかみさんは、安心してグッスリねむりました。 ところが、いつものように夜中に便所にいった藤兵衛どんはビックリ。 出ていったはずの貧乏神が、いるのです。「ま、まだ、いたのか!」 貧乏神は藤兵衛どんを見てニッコリ。「ここが一番、すみやすいのでな」 しつこい貧乏神に、藤兵衛どんはすっかり力をなくして、その場にへたりこんでしまいました。 それからも貧乏神は、藤兵衛どんの家でわらじ作りにせいを出しいるということです。この世における最後の福音は、お前の仕事を知り、かつなせ、である。 カーライル ☆ なぜ藤兵衛どんは貧乏神に好かれているのでしょう?話の中に、貧乏脱出の大ヒントが隠れていますよ(^^) この話は、下手なビジネスセミナーよりも数段薀蓄があるのです。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 9, 2023
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むかしむかし、ある山かげの家の屋根に、コウノトリが巣を作っていました。巣の中には、四羽のヒナがいます。それを、お母さんのコウノトリが抱いていました。屋根の上でお父さんのコウノトリは、一本足で立って見張りをしていました。山すその道で、村の子どもたちが遊んでいました。屋根の上のコウノトリを見て、こんな歌をうたいました。♪コウノトリ、コウノトリ♪一本足の立ちんぼう♪おかみさんは、巣の中で♪四羽のヒヨコを抱いてるが♪一ばんめーは、しめられて♪二ばんめーは、なぐられて♪三ばんめーは、丸焼きで♪四ばんめーは、むかれるぞこれを聞くと、コウノトリの子どもたちはビックリしてしまいました。「ねえ、お母さん、人間の子が、あんな悪口を言ってるよ」「ねえ、ぼくたち、本当にしめられるの?」「本当に、焼かれるの?」口々に、心配そうに聞きました。するとお母さんは、大きく首を横にふって、「そんな事が、あるもんですか!」と、言いました。「心配しなくていいんですよ。はやく大きくなって、みんなで広い草原の方へ飛んで行きましょうね。草原にはね、大きなお池があって、それはそれは楽しいのよ」「わあ、すてきだなあ」ヒナドリたちは、喜んで言いました。次の日も、村の子どもはコウノトリを見ると、♪一ばんめーは、しめられて♪二ばんめーは、なぐられて♪三ばんめーは、まるやきで♪四ばんめーは、むかれるぞと、歌いました。ヒナドリたちは、それを聞くと、「いやだなあ。またあんな事言って」「本当に、大丈夫かしら?」と、顔をしかめました。「あんな悪口、聞かないふりをしておいで」と、お母さんのコウノトリは言いました。「それよりも、もうそろそろ飛ぶおけいこをしなければいけません。 いい? ほら、こういうふうに首をあげて、こんなふうに足をそろえて、 いち、に。いち、に。・・・この練習をするのです」「はーい。いち、に。いち、に」四羽の子どものコウノトリはお母さんのするようにしてみましたが、なかなかうまく出来ません。ヨロヨロして、巣の外へ転がり落ちそうになってしまいました。でも毎日毎日練習しているうちに、うまく出来るようになりました。そして、ついに飛べるようになったのです。「さあ、広い世の中へ出て行くんだ」コウノトリたちは、もう村の子どもの歌などなんでもありません。みんな目をかがやかせて、パタ、パタ、パタ、パタと、あかるい空へ飛び立っていきました人間関係のまずさの原因は、ほとんどの場合相手にあるのではなく自分の内部にあります。まず自分の心を点検してみなさい。 ジョセフ・マーフィー ☆ お母さんコウノトリと四羽の子供そして、村の子供から大いに学んでくださいね。 思いやり度を判定しましょう あなたが風邪をこじらせて近所の、病院に行ったと想定してください。 病院の待合室。あなたが座って待っていると、次々に患者さんが来院。椅子がいっぱいになってしまいました。お年寄りや妊婦さんが来たら、席を譲ろうと、考えていますが、来るのは若い人ばかり。席を譲る必要はなさそうです。さて、何人の人が座れずに立っているでしょうか?直感で答えてください。1 0人2 1人~3人3 4~6人4 7~10人5 数えきれない。 答えはこちらです。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 8, 2023
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むかしむかし、フクロウが染め物屋の店を始めました。「さあ、いらっしゃい、いらっしゃい。 フクロウの染め物屋は、何でも上手に染めますよ。 さあ、さあ、どなたでもいらっしゃい」 すると仲間の鳥たちが、珍しそうに集まって来ました。「染め物屋さんじゃ、わたしを黄緑に染めてくださいな」「わたしは、頭だけを赤く染めてね」「はい、はい、かしこまりました」 ウグイスは黄緑に、おしゃれなツルは頭の上を赤く染めてもらって上機嫌です。 そこへ、カラスがやって来て言いました。「よし、ぼくも染めてもらおうかな」「はい、カラスさん。お色は、何にいたしましょう?」「そうだねえ・・・」 カラスは少し考えると、いばって言いました。「ぼくは鳥の中で一番頭が良いから、誰が見ても一目で分かる素晴らしい色がいいな」「誰が見ても、一目で分かる色ですか。・・・はい、承知しました。さあ、どうぞこちらへ」 フクロウは大きなつぼの中へ、染め粉をといて入れました。「さあ、この中で行水してください。誰が見ても一目で分かる、素晴らしい色になりますよ」 そこでカラスは、つぼの中にスッポリ入って尋ねました。「もう、染まったかい?」「はい。見事に染まりました。いや、これは素晴らしい色だ」 フクロウがほめるので、カラスはわくわくしながら自分の姿を小川にうつしてみました。 すると、どうでしよう。 カラスの体は、頭から尾の先まで全てまっ黒です。「何だ、これは!」 カラスはカンカンに怒って、フクロウに文句を言いました。「やいやい、これのどこが素晴らしい色なんだ!」「えっ? ご注文通り、素晴らしい色ではありませんか。これなら誰が見ても、一目であなたとわかりますよ」「確かに一目で分かるけど、まっ黒なんてひどいや! 何とかしろ!」 しかしカラスがいくら怒っても、一度染めた色はどうにもなりません。 その時からカラスの色は、まっ黒なのです。 そしてフクロウはカラスから逃げる様に森の中に隠れて、夜にしか出てこなくなりました。今日の現実に立つて、その現実がいかにして作られて来たのかのみちすじを考へるものである。 津田左右吉☆ 今日の話はとっても薀蓄がありますよ。心で読んでくださいね。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 7, 2023
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むかしむかし、ある山国の村に、伊助という名前の正直で働き者の男がいました。 身寄りのない伊助は、朝から晩まで村人の手伝いをして暮らしていました。 ある年の事、伊助は都へ奉公にあがる事になりました。 伊助が奉公したのは、たいそう位の高い公卿さまの屋敷でした。 伊助は、水くみ、まき割り、ウマ小屋の掃除と、一日中休みなく働き続けました。 そして長い長い年月がたち、年を取って故郷が恋しくなった伊助は、公卿さまにお願いをしました。「どうか、おいとまを下さりませ」「どうした? 勤めが辛くなったか?」「いいえ、故郷に帰って、なつかしい人たちと暮らしとうございます」「そうか」 公卿さまは伊助がよく働いた礼に位を授けて、故郷に錦を飾らせてやろうと思いました。「これ伊助、近うよれ」 公卿さまは、伊助の頭に冠を乗せると、「伊助、位を頂いたからには、いつも大切に身にまとうのだぞ」「は、はい」 冠をつけた伊助は、何だか自分が偉くなった様な気がしました。 さて、何十年ぶりに帰ってきた伊助を見て、村人は驚き喜びました。「伊助さん、立派になったもんじゃ」「ほんに出世して、伊助さんは村の誇りじゃ」 口々に褒められた伊助は、つんととりすまして言いました。「なに、それほどもないわい」 それから伊助は広い土地を手に入れて、大きな家を建て始めました。 そんな伊助に、なじみの友だちが声をかけます。「伊助、畑にゃ、何を植える?」「これ! 口の聞き方が悪いぞ!」「・・・へっ?」 伊助の偉そうな態度に、なじみの友だちはびっくりです。 村人は初めのうちは大歓迎で色々と世話をしましたが、やがて誰も伊助に近づこうとはしなくなりました。 ある日、伊助は村人が立ち話をしているのを聞いてしまいました。「伊助さんは、何であんなに威張っているんじゃ?」「位なんか授かると、ああも人間が変わる物かのう。あれではまるで、化け物じゃ」 伊助は、ハッとしました。「そ、そうか。この冠の為に、お、おらは・・・」 伊助はすぐに、都へと旅立ちました。「何? 位を返したいとな?」「はい、公卿さま。わたしは故郷で、みんなと仲良く暮らしたいと思っておりました。 ところが位を授かったばかりに、一人ぼっちで寂しく暮らす事になりました。 わたしの様な者には、この位は無用の長物なのです。ですからこれは、お返しします」 位を返した伊助は、すっかり百姓らしい身なりで村に帰って来ました。「どうしたんじゃ。そのなりは?」「ああ、冠も着物も、位と一緒にきれいに返してきたわい」 伊助はそう言うと、すぐに畑に出て働き始めました。 それから伊助は村のみんなと仕事に励み、仲良く幸せに暮らしたという事です。 豚となりて楽しまんより、人となりて悲しまん。 ソクラテス ☆ 今日の話は、特に社会的地位のある人は、己の事として、しっかりとかみ締めてくださいね。 ☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 6, 2023
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むかしむかし、海を見おろす丘の上の小さな家で、貧乏なおばあさんが一人ぼっちで住んでいました。 おばあさんはからだが悪くて、何年も寝たきりでした。「暗くなってきたわ。日が暮れるのかしら?」 おばあさんは、顔を海のほうへ向けました。「おや? あの雲・・・」 水平線の上に、黒い小さい雲が浮かんでいます。「おじいさんが、よく雲の話をしてくれたけれど」 なくなったおじいさんは船乗りで、大きい船に乗って、世界じゅうを回っていたのです。 おばあさんは、ハッとしました。「たいへん! あの雲はあらしの前ぶれ。きっと、もうすぐ恐ろしいあらしが大波をつれて押し寄せてくる。どうしよう? 町の人に早く知らせないと」 おばあさんはなんとかして、少しでも早く町の人たちに知らせなければと思いました。 すると、やせたからだに、ふしぎに力がわいてきました。 おばあさんはベッドからずり落ちると、動かないからだを引きずって、まどの所まではっていきました。「町の人たち! あらしがくるよ、早く逃げて!」 おばあさんは、まどにつかまってさけびました。 こぶしで力いっぱい、まどの戸をたたき続けました。 でも、だれも気がついてくれません。 そうしているうちにも、雲はまっ黒にふくれあがってきました。 もうすぐ、山のような波がおしよせてくるでしょう。 そして、町の人たちをひとのみに沖へさらっていくでしょう。「ああ、どうしたらいいんだろう?」 おばあさんは、自分のへやを見回しました。「そうだわ! ベッドに火をつけましょう。この家が燃えれば、町の人たちはきっととんできてくれる」 おばあさんは、まよいませんでした。 ストーブの火をとってきて、ベッドのワラにつけました。 ワラはたちまち、まっかな火をふき出しました。「燃えておくれ! 赤く赤く燃えあがっておくれ! 町の人たちが、早く気がつくように」 おばあさんは煙にまかれながら、やっとのことで家の外へはい出すと、そのまま気を失いました。 ベッドの火はまどからふき出し、強くなってきた風にあおられて、メラメラと屋根に燃えうつりました。「火事だ! 丘の上の家が燃えてるぞ!」 町の人たちが気づいてさけびました。「火事だ! 火事だ!」「あの家には、病気のおばあさんが一人で寝ているんだ!」「早く助けにいこう!」 町の人たちは口ぐちにさけびながら、丘へ向かってかけ出しました。 まっ先に丘ヘかけあがってきた人たちが、火の粉をかぶってたおれているおばあさんを安全な場所へうつしたとき、あたりが夜のようにまっ暗になりました。 おそろしい風がうなり、山のような大波が姿をあらわしました。 そして、町に住む最後の一人が丘の途中までかけあがったとき、まっ黒い大波が町をおそったのです。 そのようすを、町の人はふるえながら見ていました。「おばあさんが、わたしたちを助けてくれたんだ!」「自分のベッドや、家まで焼いて」「ありがとう。ありがとう」 みんなの目に、うれし涙が光りました。 おばあさんの目にも、同じ涙が光っていました。身をすてつるなれば 世の中の事 何かはおそろしからん。 樋口一葉☆ 幸運と愛とは真実の勇者とともにあります。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 5, 2023
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むかしむかし、青森のある村に、八郎という、体の大きなたくましい若者がいました。 八郎は深い山に入って、仲間と一緒に大きな木を切り出していました。 あるとき、その日の仕事も終わりに近づいたので、八郎は仕事のあとで仲間たちとくつろぐ酒のさかなにしようと、谷川で三匹のイワナを捕らえて、小屋の前で焼きはじめたのです。「ああ、いいにおいだ」 お腹が空いていたので、魚が焼けていいにおいがしてくると、もうがまんできません。 八郎は焼けた魚のしっぽをつまみあげると、頭からまるごと口に入れて、残っている二匹も食べてしまいました。 すると急に喉がかわいてきたので、桶の水を一気に飲み干しましたが、それでもたりません。 八郎は立ちあがると川へおりていって、むちゅうで水を飲みました。 そしてふと気がつくと、なんと八郎は一匹の大蛇になっていたのです。 自分の姿を見て、八郎はおどろきました。(いったい、おれの体はどうなったのだ? とにかく、隠れないと) こんな姿を、仲間たちに見せることは出来ません。 八郎は長い体をずるずる引きずって、山奥へ逃げていきました。(これから、どうしたらいいのだ? どこに住んだらいいのだ?) 八郎は考えた末、ふるさとの近くにある湖に住む事にしました。 けれども湖へいってみると、そこには南蔵坊という大蛇がすんでいて、八郎を湖に入れようとはしません。 八郎は南蔵坊と湖のほとりで三日三晩、激しく戦いました。 南蔵坊はおそろしく強い大蛇で、負けた八郎は血だらけの体でいくつも山をこえて、やっとの思いで隣の秋田の地へ逃れていきました。 そしてある川辺で沼地を見つけると、八郎はそこに住む事にしました。 何年かすぎたある年の冬、もっと大きな住みかがほしいと考えた八郎は、沼地の持ち主である長者に、「ここへ水をひきいれて大きな湖にして、いつまでも住みつくことにしたいのだが、どうじゃ?」と、話をもちこみました。 大蛇のいうことを断ったら、なにをされるかわかりません。 長者はすぐに何隻もの川舟に家族と家財道具をのせると、川辺の地から去っていきました。 それからしばらくすると、川から大波がうち寄せてきて、沼地はまたたくまに見わたすかぎりの湖になったのです。 こうして生まれたのが、秋田県にある八郎潟です。 大蛇になった八郎は湖の主となって、いまでも湖の底にすみつづけていると言われています。 そして川辺の沼地から八郎に追い出された長者は、その後、移った地でおおいに栄えて、いくつもの蔵を持つようになりました。「これも、大蛇のおかげだ」 長者は湖へいって、感謝の供え物をささげたという事です。なんじの敵には軽蔑すべき敵を選ぶな。なんじの敵について誇りを感じなければならない。 ニーチェ この話は深いですよ。 しっかりと考えてくださいね。★ あなたが、靴を買うことにしました。さてどんな靴を買いますか?1 いつもよりヒールの高い靴、男性の場合はシークレットシューズや踵の高い靴2 ビジネスシューズ3 今回はリッチに、おしゃれなブランド品、特注品4 スニーカーや、スポーツ靴、穿き易い靴5 今の所、自分の靴はいらないので、配偶者や子供に靴を買ってあげる。今日の心理テストの答えです。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 4, 2023
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むかしむかし、ひどい貧乏寺に、和尚さんが一人で住んでいました。 和尚さんは一匹の三毛ネコを自分の子どもの様に可愛がっていましたが、今ではそのネコもすっかり年寄りです。 ある日の事、和尚さんが村人の法事に出かけて夜遅くに寺へ戻って来ると、寺の中で何やら騒がしい音がします。(はて、どうしたんだろう?) 不思議に思った和尚さんが、そっと中をのぞくと、和尚さんの三毛ネコが和尚さんの衣を着て、楽しそうに踊っているではありませんか。 しかも三毛ネコのまわりにはたくさんのネコが集まって、三毛ネコと同じ様に首を振ったり手足を動かしています。(こりゃ、おどろいた!) 和尚さんは、しばらくネコの踊りを見ていましたが、(そう言えば、ネコを長い間飼っていると化けネコになるというな。うちの三毛ネコも長い間飼っているから、とうとう化けだしたか)と、怖くなって来ました。 そこで、わざと大きなせき払いをしてから、ゆっくりと戸を開けました。「三毛や、今、帰ったよ」 そのとたん、ネコたちはあわてて外へ飛び出し、和尚さんの飼っている三毛ネコもあわてて衣を脱ぐと、いつもの様に和尚さんのそばへ駆け寄って来て甘えました。「ニャーオ」「・・・三毛や。・・・いや、何でもない」 和尚さんは頭を振ると、さっさと奥の部屋に行ってしまいました。「・・・ニャーオ」 いつもとちがう和尚さんの態度に、三毛ネコはがっかりした様に鳴きました。 さて、その日の真夜中、和尚さんが寝ていると、誰かが耳元で和尚さんに声をかけました。「和尚さん、和尚さん」 和尚さんが目を開けると、まくら元に三毛ネコが座っています。「今、わしを呼んだのはお前か?」「はい、わたしです。実は和尚さんに、お話があります」 和尚さんはネコが口をきいたのでびっくりしましたが、それでも起き上がると三毛ネコの話に耳を傾けました。「わたしは長い間、和尚さんに可愛がってもらいました。 ご存じかもしれませんが、人間に長く飼われたネコは知恵と妖力がついて、化けネコになります。 わたしが化けネコになったのは、もう三年も前の事です。 出来れば化けネコになった事は隠して、このまま和尚さんと一緒に暮らしたかったのですが、正体を知られてはそれも出来ません。 わたしは今晩を最後に、ここを出て行きます」 それを聞いた和尚さんの目に、涙がこぼれました。 いくら化けネコでも、今まで自分の子どもの様に可愛がって来たネコです。「三毛や、この事は誰にも言わないから、どうかいつまでもここにいておくれ」「ありがとうございます。でも、別れなくてはなりません」 三毛ネコはていねいに頭をさげると、寺を出て行きました。 三毛ネコがいなくなると、和尚さんはさみしくて、何をする気にもなれません。 ただボンヤリと、一日を過ごす様になりました。 それから十日ばかりが過ぎた頃、村の長者が亡くなり、お葬式を出すことになりました。 ところがお葬式を始めようとすると大雨が降って来て、お葬式が出来ません。 仕方なく日を変えましたが、お葬式を始めようとすると、またまた嵐になるやら雷が鳴るやらで、お葬式が出来ません。 明日こそはと思っていたら、その日の夜からどしゃぶりの大雨です。「これ以上、お葬式をのばせないし、かといって、大雨ではお葬式が出来ないし」 家族や親戚たちは、ほとほと困ってしまいました。 その晩、和尚さんがいろりのそばにションボリ座っていると、あの三毛ネコが姿を現しました。「おう、三毛や。よく戻って来てくれた」 和尚さんが喜んで三毛ネコを抱きしめようとすると、三毛ネコが言いました。「和尚さん、しばらくです。 わたしが今夜来たのは、長い間可愛がってもらったお礼をしたいからです。 この間、長者が亡くなったのはご存じでしょう。 ところがいまだに、お葬式が出せなくて困っています。 そこで和尚さんが出かけて行って、『わしに葬式をさせてくれ。必ず雨を止ませるから』と言うのです」「でも、わしみたいな貧乏寺の和尚が行ってもな。それに、必ず雨を止ませる事なんて」「大丈夫。わたしに任せてください」 三毛ネコはそう言うと、どこかへ行ってしまいました。 次の日は、朝になっても大雨が続いていました。「さて、どうしたものか」 和尚さんは、長者の屋敷に行くのを迷いましたが、可愛がっていた三毛ネコの言葉を信じて出かけました。 長者の屋敷につくと、家族や親戚の人たちは、今日も葬式が出せないと言って困っています。 和尚さんは胸を張って、大きな声で言いました。「わしに葬式をさせてくれ! 必ず天気にしてみせるから!」 家族や親戚の人たちは、立派な坊さんが来ても葬式を出せないのに、こんな貧乏寺の和尚さんに何が出来るかと思いましたが、とにかく早く葬式を済ませたいので、「なら、やってみてくれ」と、言いました。「よし、それでは始めよう」 和尚さんは、お棺の前に座って、ゆっくりお経を読み始めました。 すると、どうでしょう。 さっきまでの大雨が突然止んで、たちまち太陽が顔をのぞかせたのです。 家族や親戚たちは大喜びです。 こうして長者のお葬式は、無事に終わることが出来ました。「和尚さま、ありがとうございました」 家族や親戚たちは、和尚さんにたっぷりとお礼をしました。 そしてこの話が遠くまで伝わり、大きな葬式には必ず和尚さんが呼ばれるようになりました。 おかげで、今にも潰れそうだった貧乏寺は、立派な寺へ建て直され、弟子や小僧もたくさん増えて、和尚さんは一生幸せに暮らしたという事です。ごく小さな孔から日光を見ることができるように、小さな事柄が人の牲格を浮き彫りにする。 スマイルズ ☆ 和尚さん 三匹の三毛猫 そして葬式 いろいろと考えてみてください。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 3, 2023
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動物の国の王さまは、ライオンでした。 そのライオンは年取ったおじいさんですが、まだまだ立派に動物の国を治めていました。 王さまのライオンは、いつも言います。「みなの者、弱い者いじめをしてはならないぞ。自分より弱い者、小さい者をいじめた者は死刑にする」 王さまのライオンは、そうやって動物の国の小さくて弱い者を守ってやりました。 立派でやさしい王さまを、動物たちはみんな大好きでした。 ところが近頃、王さまのライオンは目が見えなくなってきたのです。 誰でも年を取ると、目がかすんできます。 それはライオンでも同じで、もううまく走る事が出来なくなってしまいました。 さて、それを見て大喜びしたのは、大臣のトラです。 ライオンが王さまの務めを果たせなくなった時には、トラが王さまになれるのです。「よしよし、もうすぐライオンは目が見えなくなって、何も出来なくなるぞ。そうしたら、わしが動物の国の王さまだ。王さまになったら、弱虫やチビの動物を片っぱしから食ベてやる」 大臣のトラは、そう思っていました。 そして動物たちはみんな、大臣のトラが考えている事を知っていました。「どうか王さまの目が、もう一度良く見える様になります様に。大臣のトラが王さまになりません様に」 ライオンが大好きな動物たちは、みんな一生懸命に祈りました。 けれど王さまのライオンの目は、だんだん悪くなるばかりです。「ああ、わしはもう、王さまとして動物の国を治める事が出来ないのかな」 ある日の事、王さまのライオンはため息をつきながら、トボトボと歩いていました。 すると洞穴の奥の方から、人間の匂いがしてきます。 目は見えなくても鼻はまだ効くライオンは、そっと洞穴に入って行きました。 洞穴の奥では、人間のおじいさんが一人で本を読んでいました。 おじいさんは大きなライオンが近づいて来たのを見ると、ビックリして叫びました。「た、助けてください!」 するとライオンは、優しく言いました。「人間のおじいさん、どうかビックリしないでください。 わたしはあなたを食べようなんて、少しも思っていません。 ただ、あなたがとても年を取っているのに、こんな小さい字の書いてある本が読めるのを不思議に思ったのです。 年を取っても目がかすまない薬でも持っているのかと、聞きたいのです」 ライオンは、この頃、目が見えなくて困っている事をおじいさんに話しました。 そして王さまの位を狙っている、意地悪なトラの事も話しました。 ライオンの話を聞いたおじいさんはニッコリして、おでこに乗せていた物をライオンに渡しました。「わたしが年を取っても目が見えるのは、これのおかげじゃよ」 それは、メガネでした。「あんたは、やさしいライオンじゃ。王さまらしい立派なライオンじゃ。あんたがいつまでも王さまでいられる様に、このメガネをあげよう おじいさんは、ライオンにメガネをかけさせてくれたのです。 するとたちまち、あたりの物がハッキリと見えてきました。 草の葉っぱに止まっている、小さなテントウムシまでちゃんと見えました。 ライオンは大喜びでメガネをもらうと、ウォー、ウォーと喜びながら、岩を飛び越えて走って帰りました。ばんざーい、ばんざーい。王さまの目が見えるようになったぞ! 動物たちは大喜びで、ライオンを迎えました。 たった一人、トラだけはガッカリして、病気になってしまいましたけれど。 それからずっとライオンは元気で、今もメガネをかけて動物の国を立派に治めているのです。 義務の重荷からわれわれを解放することのできるのは、良心的な実行のみである。 ゲーテ ☆ 王様のメガネ これは、あなたにとって何だと思いますか?山=この言葉から何をイメージしますか?今日の心理テストの答えです。☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 2, 2023
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だれも教えてくれなかった社長業「どうすりゃいいのさ!親父さん」僕らは二代目経営者 幸せになる法則 台湾、韓国翻訳発売 自分の人生を変える方法不幸のどん底を体験した二人が語る|PHP研究所| 我謳(ガオオーー)!!生きる勇気が湧いてくる本 台湾、韓国翻訳発売 実録小さな会社の「営業のすごいしくみ」 全社一丸!儲かる経営計画書のつくり方現場の発想と実践から生まれた経営計画書 小さな会社生き残りのルール社長に喝! 人生に・経営に成功する半分の法則 想像を絶する苦難を乗り越え24歳の時に創業 プロ社長歴45年 本業+講演年130回 ☆ 今日のブログは下に書いています。↓↓↓
Jul 1, 2023
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むかしむかし、ある村に、とても優しくて子守り歌の上手なおばあさんが住んでいました。 ある日、おばあさんが川へ行くと、ワニが声をかけてきました。「おばあさん、頼みがあるんだよ。泣いてばかりいるうちの子を、うまく寝かしつけてもらえないかね?」「それなら、まかしといて!」 おばあさんはワニの背中に乗って、向こう岸ヘ渡りました。 なるほど、茂みの中では子ワニが、わんわんと泣いています。 おばあさんは、草をかき分けてかけ寄りました。「よしよし、可愛い坊やね。安心おし。わたしが来たからもう大丈夫」 おばあさんは子ワニの頭をなでて、さっそく子守り歌を歌い始めました。♪バユーバイ バユバイ。♪子ワニちゃん。♪お眠りなさい。♪可愛い 子ワニちゃん。 おばあさんの歌を聞くと、子ワニはピタリと泣き止みました。 それから、「フワーーッ。ムニャムニャ・・・」と、大きなあくびをして、可愛い寝息をたて始めました。 でもおばあさんは、まだしばらく歌い続けました。 やがて子ワニが、本当にグッスリと眠ったのを確かめて立ち上がりました。「さて、そろそろ帰るとしましょうか」 すると親ワニが、魚のいっぱい入ったカゴを持って来てくれました。「ありがとう、おばあさん。お礼に、これを持って帰って」「これは、ありがたいわ。わたしは魚が大好きなのよ」 おばあさんは大喜びで、またワニの背中に乗り、川を渡って帰りました。 おばあさんが家へ着くと、隣のおばあさんがやって来ました。「おや、おいしそうな魚だねえ。いったいどこで手に入れたの?」「川で、ワニにもらったのよ」 おばあさんは、これまでの事を全部話しました。「へえー、それじゃあ、わたしも行ってみよう」 隣のおばあさんは川ヘ行くと、ワニに向かって言いました。「さあ、お前の子を寝かせに来てやったよ」「いえ、子どもはよく眠っているから、けっこうですよ」「ふん! 子どもなんて、じきに目を覚ますに決まってるよ。さあ、わたしを背中に乗せて連れてお行き!」 無理矢理向こう岸へ渡ったおばあさんは、子ワニを見て顔をしかめました。「うへー! 何てまあ、汚くて、臭いんだ!」 そして、寝ていた子ワニを足で蹴飛ばしました。 子ワニはビックリして、目を覚ますと泣き出しました。「ほら、やっぱり泣いただろう」 隣のおばあさんは、横でハラハラしながら見ている親ワニに言いました。「何をグズグズしているんだい! 早く魚を捕っておいでよ。その間に、子どもを寝かしつけておくからさ」 そして、隣のおばあさんは歌い始めました。♪バユーバイ バユバイ。♪さっさとお眠り 汚い子。♪早くお眠り 臭い子よ。 子ワニは眠るどころか、ビービーと大泣きです。 親ワニは怒って、カゴを差し出しながら言いました。「これをやるから、もう帰っておくれ!」 隣のおばあさんは、カゴを受け取るとニヤニヤ笑いながら、「そうかい。それなら、また川を渡しておくれ」と、言って、またワニの背中にまたがって帰って行きました。 家へ着くと、窓や戸を全部閉めました。 大事な土産物を、誰にも見られたくなかったからです。 そして、いよいよカゴを開いた途端、「ギャーッ!」 おばあさんは、悲鳴を上げて気絶しました。 カゴの中に大きなヘビが入っていて、シュルシュルと、おばあさんの体に巻き付いたからです。 過って改めざる、これを過ちという。 孔子☆ このパターンの話は、世界中にあります。 人の道は愛の道ですよね♪☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか? ☆ 若い頃、自衛官として、三度、災害派遣に出動。 現在も自衛隊協力企業として 即応予備自衛官を、採用させて頂いていることは、私の生涯の誇りです。 ☆ 小社の社員は、東日本大震災災害派遣に出動しました。 坂本龍馬決定版! ☆ 「幸せになる法則」 ★「我謳!!」は 台湾、韓国でも翻訳発売されています。☆ よびりん♪登場!!インターネットTVカウテレビ。音声+動く画像です♪☆ サブ日記では連日「私の夢」を発信しています。 ☆ 先日撮影した動画です。
Jul 1, 2023
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