むかしむかし、アルキメデスという名前の天才数学者がいました。 彼の発見した法則や原理は、今の科学でも欠かすことの出来ない物となっています。
このお話しは、その天才数学者、アルキメデスのお話です。
あるとき、シラクサの国王ヒエロンは、金細工師に金の固まりを渡すとそれで金の冠をつくるようにと命じました。
やがて出来上がった冠は、まばゆいばかりに光り輝いており、王は大満足です。
「金ばかりでつくられた、こんな素晴らしい冠を持つ者は、世界中のどこを探しても、このわしだけだろう」
ところが、金細工師が金に銀の混ぜ物をして、
王から預かった金の一部を盗んだといううわさが広まったのです。
金の冠は黄金色に光り輝いており、とても混ぜ物をしてあるとは思えませんが、うわさがある以上、このまま放って置くわけにはいきません。
「うむ、ここはひとつ、アルキメデスに調べさせてみよう。
彼はギリシア一の学者であるから、このくらいの事は、簡単に調べられるだろう」
こう考えた王さまは、さっそくアルキメデスを呼び出して命令しました。
「アルキメデスよ。お前もうわさを聞いているかもしれんが、
この金の冠が、まことに金だけでつくられた冠か、
それとも銀の混ぜ物をした冠なのかを調べて欲しいのだ」
「かしこまりました。おまかせ下さい」 アルキメデスは答えて引き下がってきたものの、これにはすっかりまいってしまいました。
「はて、どうすればいいのだろう? 冠をつぶして調べれば、すぐわかる事なのだが、まさか、王さまの冠をつぶしてしまうわけにはいかないし」
それからアルキメデスは、ああでもない、こうでもないと
昼も夜も考え込んでしまって、食べ物も喉を通らないほどです。
そんなある日の事、アルキメデスは気ばらしに風呂にでも行ってみようと思いつき、風呂屋に出かけていって、のんびりと湯につかっていました。
「ああ、良い気持ちだ。心も体も軽くなる。 ・・・軽くなる。 ・・・お湯につかると、軽くなる。
体がお湯の中で浮くという事は、お湯の中では、それだけ体が軽くなるのだ。 体がお湯の中で軽くなるなら、金の冠だって軽くなるに違いない。
もし、冠が金ばかりで出来ているのなら、同じ重さの金の固まりも、同じだけ軽くなるはずだ。 もし、冠が金ばかりで出来ていなければ、同じ重さの金の固まりと、軽くなり方が違わなくてはならない。
すると、冠と同じ重さの金の固まりが、どのくらい軽くなるかを調べてみればいいんだ。 エウレカ(わかったぞ)! エウレカ(わかったぞ)!」
アルキメデスは、お湯の中から飛びあがりました。 新しい発見に興奮して、まわりの物は何も目に入りません。「早く帰って、実験だ!」 風呂屋から飛び出したアルキメデスは、家に向かって走り出したが、道を行く人たちは、そんなアルキメデスを見てびっくりです。
なぜならアルキメデスは、新しい発見の興奮のあまり、服を着るのも忘れて、真っ裸で町の中を走っていたのです。
さて、裸のまま家に帰ったアルキメデスは、冠と同じ重さの純金の固まりと純銀の固まりをつくって、それぞれの重さを水中ではかり、王さまの冠の金がどれだけの量の銀にかえられたかまでも計算して、一代の面目をほどこしたと伝えられています。
当時、金は全ての金属の中で一番密度が高くて、同じ大きさの金と銀とでは、金の方がずっと重いという事は、アルキメデスだけでなく多くの人も知っていました。
また、『物体は、水中ではこれと同じ体積の水の重さだけ軽くなる』と、言うのは、《アルキメデスの原理》として、今でも使われているのです。
世の中には創造する天才があるように、探す天才もあり、書く天才があるように、読む天才もある。 ヴァレリー
☆ せっかく生まれてきたのです。人様の役に立つ、何かを残して、胸を張って、心豊かに還ろうではありませんか。
インドのネルー初代首相が「名声は群を抜き今もって人々の敬愛をあつめている人物」 とたたえた女性がいる。 彼女の名は、ラクシュミー=バーイー。
19世紀、中央アジアにあったジャーンシー王国の王妃。 インドのジャンヌ=ダルク 人々は今も、敬愛の念を込めてそう呼んでいます。ラクシュミーさんは、庶民を率いて、近代兵器で武装したイギリス軍に果敢に挑んだのです。
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