日本語教師のヨックン。
1
2年生の『会話』の授業では、先週から「二人スピーチ」を取り入れた。 文字通り学生二人でスピーチをするもので、元々は日本の漫才から得たアイディア。 学生たちに日本の生活や習慣などを教えたいのだが、 私が話すと、学生たちは聞くだけになるので、 私が教えたいことを、学生たちの口を借りて教えることにした。 まず、私が原稿を書いて、それを二人の学生に、発音を修正した上で暗記させ、 授業の時に教壇で話をさせる。 教壇で上手に話すことは勿論、重要なのだが、 私の目的は、教壇で話す前に、1週間二人でずっと練習しながら暗記させることにある。 原稿の内容はだいたい5分程度の長さだが、 それを二人で1週間練習しているうちに、とても流暢に話せるようになる。 何よりも嬉しいことは、毎回、授業で、この二人スピーチをしたい人を募ると、 たくさんの学生が手を挙げて、じゃんけんで決めなければならなくなったこと。 今、私のクラスではほぼ全員、人前で話すことに緊張しなくなった。 むしろ、もっと話したいとせがむようになっている。 写真の学生(二人とも)は去年、自分の日本語に自信がないのと、 もともと引っ込み思案の性格から、授業中は何も発言しなかったのだが、 1年が経った今では真っ先に手を挙げるようになり、人前で堂々と話せるようになった。 今学期の「二人スピーチ」は5分間程度の長さで、 内容も日本の生活や習慣を紹介するだけだが、 来学期になれば、時間はもう少し長くなって、内容も言葉の応酬が多くなり、 表情や動作についても指導をする。 より高いレベルに進化していくが、私のクラスの学生たちなら、 きっと上手にやってくれるはずだ。 日本語が上手になるためには、恥ずかしさや緊張、怖さを克服しなければならない。 我々、日本語教師の仕事は日本語の単語や文法を教える前に、 まず学生たちの心に巣食っているマイナス要因を取り除くことにある。 それができれば、会話は自然に上手になっていく。 今年の2年生の私のクラスを見ていると、心からそう実感する。。。
2012年11月27日
閲覧総数 12