日本語教師のヨックン。

日本語教師のヨックン。

2006年10月07日
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 昨日、たくさん食べた月餅を、今日も朝から3個食べ、残りは10個を切った。そのため、今朝はカロリー消費のために1時間の散歩をした。こちらに来てから1日に1時間の散歩は欠かしておらず、時には朝、昼、夕方とそれぞれ1時間、合計3時間の散歩をする日もある。
 散歩をする目的は、カロリー消費以外に、日本ではお目にかかれない珍しい光景や施設を見たり、クラスの学生と会って話をしたり、そして次の授業で話す小ネタを考えたりするのだ。
 私の授業では、始業後5分はこの小ネタを使った会話をし、雰囲気を和ませた上で(最近はいきなり和んでいるけど)、その次の5分で脳を活性化させるクイズを出題して、集中力を高めてから本番の授業に入るという手順を踏んでいる。だが、このクイズで何度も苦渋を飲まされ続けてきた学生たちもさるもので、この頃では騙されないように、出題の裏を読んでくるようになった。大いなる進歩である。ひっかけ問題が多い日本語1級試験(特に聴解!)などではこの「出題の裏を読む」ことが重要になる。
 で、散歩の後は来週からの授業の準備。この大学では資料をコピーする際はその都度校内、或いは校外(校外の方が安い)の印刷所に行って、お金を払ってコピーをしなければならない。そのお金は学生たちが出し合ったもので、受益者負担の原則が徹底されている。
 日本のように事務室や研究室にコピー機があって、自由に使うことができるというわけではないので不便だし、その都度学生にお金を払わせるのも気が引けるのだが、当の学生はそれを当たり前のことして全然気にしていない。
 学生と一緒に食事に行こうものなら、学生たちは教師には一切お金を払わせようとしないし、バスに乗る時のバス代も私が払うより先に学生が払ってしまう。教師節の花や昨夜(中秋節)の月餅の贈り物も根は一緒だと思うのだが、いくら親しくなっても、学生たちは教師に対して越えざる一線を自ら画しているようだ。
 そんなことを何度も経験してくると、「親しき仲にも礼儀あり」はこの国では実際の行為として根付いているのだなあと実感するのである。





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最終更新日  2006年10月07日 18時56分21秒
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