日本語教師のヨックン。

日本語教師のヨックン。

2006年10月24日
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 朝8時からの院生の精読で取り上げたのはは村上春樹の短編「沈黙」。村上春樹は中国でもとても有名で、日本語がわからないコピーセンターの係員も「村上春樹」という字を見ただけで興味を持っていた。
 「沈黙」を選んだのは長さが手頃だったことと外来語の使用が少ないという2点だけで、特に深い理由はない。私自身、読書は好きなのだが、「読書の醍醐味は疾走感だ!」と、速読・多読をモットーにしてきたので、一字一句を細かく検討しながら小説を読み解くというのは性にあわない。ただ、精読の授業の準備をしていると、疾走感だけでは得られなかった、作品の面白さもあらためて知ることができる。つまり、精読は私自身の勉強でもある。

 3年生は今日も「労働授業」で、校内の雑草取りや水撒き、落ち葉掃きなどに従事していた。しかし悲壮感や義務感といったものはなく、形だけ適当にやって、後はお喋りをしたり、遊んだりしているところは、日本での地域清掃の雰囲気と同じ。
 昨日と今日は、校内を散歩しながら、掃除をしている3年生を見つけてはいろいろな話をした。授業内の会話だけでは人数も回数も限られるし、教室外でたくさん話すことの方が、日本語はよっぽど身に付く。昨日は、授業中に発言したことがない男子生徒と20分近くも話をしたほどだ(彼は、時々「中国語で話していいですか?」と言っていたが)。
 たくさん話せば自信になり、自信がつけば、もっと話したいと思うようになる。もっと話したいと思えれば、会話は自然に上手になる。だから生徒と話をしなければならないのだ。





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最終更新日  2006年10月24日 18時59分06秒
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