日本語教師のヨックン。

日本語教師のヨックン。

2006年11月07日
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 作文の授業に出かける直前、一人の学生が電話をかけてきた。聞けば、足を挫いて歩くことができず、今日の授業は欠席するという、お詫びの電話だった。
 授業の出席率が高いこの大学でも、時には欠席する学生はいる。だが、 欠席することを詫びるために、電話をかけてくる学生は彼以外にいない のではないか。それだけではない。 彼は授業を欠席することを悔やみ、自分の今の気持ちを作文に書き、それを私に渡すようにと友人に託した のだ。

 決して優等生ではなく、がさつな印象もあるが、人懐っこい性格の彼は、私の授業が始まって1か月した頃から、教室の最前列に陣取るようになり、会話などでも大きな声をあげて、流暢ではない日本語を話すようになった。私の授業のファンなのだという。
 作文もうまいとはいえないが、いつも何か印象に残る文章を書いてくる。前回も作文の中に「私は字が下手で本当に悩んでいる。先生も私の作文を読めば、私の悩みがわかるでしょう」等という一文を書き込んでいた。
 というわけで、作文番外編として、彼の肉声作文を読んでください。

足が挫いた

 そして、友達の郭さんと姜さんは私を連れて学校内附属病院に行った。驚いたことに、病院には外科の医者がいなかった。「日曜日ですから、外科の医者は休みです」と言われた。私が動けなくなったので、姜さんは附近の薬屋で「雲南白薬」という薬を買ってくれた。郭さんは「私も足を挫いた経験がある。心配しなくていい。『雲南白薬』はよくきく!」と言った。郭さんの話を聞いて、ほっと安心した。
 仕方がなかった。寮に戻った。郭さんの指導の下で、薬を足に吹きつけた。数時間後、足が少し痛くなくなった。腫れも減った。姜さんと郭さんのおかげで、安心して寝ていた。郭さんにも姜さんにもとても感激した。
 ところで、日曜日だからといって、外科の医者が休むのは患者に無責任だ。学校の病院は制度の不健全だとわかった。







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最終更新日  2006年11月07日 23時31分02秒
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