天は人の上に人を造らず

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鳩ポッポ9098

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2005.01.15
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テーマ: ニュース(96864)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 今日は、奈良の児童殺害事件について書こうと思います。

 起こってしまった事件に関して、容疑者の人格については、とやかく言いませんが、この男の罪状には、同じ男として激しい憤りを感じます。自分でも不思議なのですが、鳩が最初に怒りを感じたのは、楓ちゃんが殺害されてしまったことではなく、この男の人道から外れた行為その物でした。思うに、子供を持った親ならば、真っ先に自らの子供に投影して、楓ちゃんの視点から、この事件を見られることでしょうが、鳩は、こういった犯罪に至った過程と、原因、ならびに、これからの対処法といったことばかりを考えていました。故に、冷めた見方であると非難されるかもしれませんが、以下、鳩が考えたことを少し書いてみようと思います。

 まず、この事件と非常に類似性の高い事件として、1989年の宮崎勤事件が挙げられています。しかしながら、当該事件の犯人、宮崎は、非常に猟奇性が強く、相当に精神を病んでいたであろうことが伺えるのに対し、今回のケースは、そういった猟奇趣味ではなく、非常に軽い動機、また非常に軽い経緯から、殺害に至ったところを考えると、精神状態云々の問題ではなく、この男の社会性と考えの甘さを観念するに、その社会的責任は、非常に重いと言わざるを得ません。

 この事件の背景として、報道によると、以下のような理由が挙げられているようです。

・思春期に、社会性を形成する上で大きなダメージを受けた。(母の死等)
・児童ポルノ
・学歴・職歴など

ですが、これらは、どれも決定打というには、あまりに根拠に乏しい。2番目の児童ポルノが最もスポットを浴びている理由ですが、児童ポルノを禁止する趣旨は、子供を性的虐待から守るということにあるのであって、大人の精神形成を問題にしたものではありません。もし、右命題が正当であると仮定するならば、全てポルノが違法であるという結論になるからであります。むしろ、副次的な趣旨は、児童への性的虐待に対する社会的な意識を高めることにあるのであり、それは一種の社会道徳というものであって、法は、個人の精神形成をまで射程に入れているとは言い難い。こういった言節は、出会い系サイトなどが問題になった時も、言われたことでありますが、思うに、媒体に洗脳される大人を多数輩出している現代の社会こそが、より問題なのであって、媒体に関しての議論というのは、あくまでも事件の味付けに過ぎません。むしろ罪の矮小化に繋がる危険性すら懸念されるのであります。すなわち、「ロリコン」が悪いかどうかという議論は、事件とは無関係とは言わないまでも、本旨ではなく、児童に対する猥褻行為並びに殺人という行為に及んだ事自体が問題なのです。加えて「小林がロリコンであり、同種の犯歴がある」という事実の立証だけで、事件の動機の裏づけとしては、十分であって、その裏づけに拘泥するのは愚かな事だと考えます。

それよりも重要なのは、猥褻行為の動機はよく分かるのでですが、肝心要の殺人の「動機」が極めて根拠薄弱な事にあると思うのであります。宮崎には、「動機」がありすぎるぐらいあったのですが(「殺人や死体に美や正義を激しく感じる」、之ほどの有力な動機は有りません)、今回のケースは、「騒いだから殺した」、しかも故意犯である、どうも納得できません。これと同様にここ数年、あまりにも簡単に殺人が行われる事が多いのですが、この事件は、近年連綿と起こるこういった、「無思慮な殺人」の一変種ととるのが妥当であると思います。ですから、「情状の余地、一切無し」でいいでしょう。



あまり知られていない事ですが、「英米法系」の国々は、「差別が前提」であります。同レベルの要請が対峙する時、「慣習」と「判例」の持つ意味は、日本におけるよりもはるかに大きい、という前提があります。ですから、性犯罪に対して極めて厳しい差別的対応をしているのは、非常に筋が通っています。逆に、人権保障の観点から、手続法が極めて厳格に適用され、刑事被告人に非常に有利に働きます。適正手続きとか、デュー・プロセス・オブ・ロー、もしくは、単にデュー・プロセスと言う言葉を耳にされる事もあると思われますが、刑事訴訟法を検事や各種捜査官等が、破ってしまった場合などには、形勢逆転等という事も、しばしばです。だから、弁護士も腕が鳴るという物です。
対して、大陸法系の国々(日本も含まれますが)は、「合理性」を要求する為、差別化の理屈を好みません。故に、手続法の適用は、緩やかで、古典的な「応報刑論」が根幹になります。(反面、刑事訴訟法は、特に警察に無視される事がしばしばですが)

 従って、昨今盛り上がっている「教育刑論」は、本来的には、日本の刑法体系には合致しない種類の物である、という認識は、我々がしっかりと持っておかなくてはいけません。では、今回の事件を受けて、新法を作るとして、合理的な落とし所はどういった所になるでしょう。

 まず、アメリカのような性犯罪者を社会の監視下に置くというのは、日本の場合、不適当だと言わねばなりません。というのは、日本の場合、「お上」より「世間」の目がうるさく、それでなくても前科者には非常に住みづらい社会であるという現状を鑑みるに、その行使は、余りにも合理性を欠いていると思われるからであります。故に、監視は社会ではなく、お上に任せるのがいいと思います。その為には、全国の警察が共通に情報を入手できるデータベースが必要ですし、性犯罪前科者の所在地、本籍地等も把握していなければなりません。さらに、緊急性を要する状況において素早く対応する目的から、GPSも欲しい所です。以上を纏めると、大体、鳩の主張は以下のようになるのであります。

・性犯罪前科者に対し、転居や定めたる期日を越えて本籍地を離れる場合は、当該事項を正式な手続きによる警察への報告を義務付ける。
・性犯罪者に対し、GPS端末の所持を義務付ける。
・法務省と警察との無意味な縄張り争いを出来るだけ排除する。(これは、すでに動きがあるようですね。)

繰り返しますが、これは非常に警戒感を持ってなされるべき立法でなくてはなりません。鳩は、政治家の先生方各位に、その事をよくお考えの上、立法なされん事を願うのみであります。





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Last updated  2005.01.15 18:44:02
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夏の日の伯爵夫人@ Re:同期の桜(11/10) ちっとも、気持ち悪くありませんよ。 日本…
赤い月@ Re:犯罪を生む犯罪(05/19) T○Sの学校に行こうで放送されていたマザ…
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Raio@ とても参考になる記事です! 鳩ポッポ9098遊びにきました。 ため…

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