Nov 14, 2005
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053:髪 青山みのり 2005年10月21日 (金) 02時08分

愛されるためにすすきの野の色に髪をそめてもさみしいタカシ


題詠マラソン2005 青山みのりさんの歌。同じ男の子を持つ身として共感の
多かった一連だった。
「髪型や色、服装等が極端に変ったら、それはなにかのシグナルです。」
などと言われると、母親としてはびりびりしてしまう。
子供の歌は類型的になりがちで難しいが、「すすきの野の色」が詩を呼んでいる。
「愛」「さみしい」は、歌会などでは叩かれそうな言葉だが、力のある作者だから、分かっていて使われているのだろう。
「愛<さ>れる」「<すす>き」「<そ>める」「<さ>みしい」のサ音の響きも、逆立っている心理に効果的だ。


「すすきの野」というよりは「栗のイガイガ」
ウーーーン。。。自分も染めた経験あるし、言いいたいことはないけれど、
青山さんの歌がぐるぐると頭の中を回っていた。
さみしそうには見えないぞ。。。と、びみょーに揺れる母心。
ま・いっか。

明日は七五三。晴れますように。


*題詠マラソン2005 青山みのりさんの歌・十首選


007:発見   百万回生きて発見することを一期一会の子らへ語りぬ

010:線路  通らねばならぬ線路があるならばたんぽぽ揺るる春にゆくべし

025:泳   泳いではわたれぬ川をあまたもつふたりしじみをそだててゆかな

039:紫   まっさらの貸し出しカードを抱きつつ棚に眠れる紫式部



053:髪   愛されるためにすすきの野の色に髪をそめてもさみしいタカシ

055:ラーメン ラーメンにスープを入れる指先は(オトコダ)十三歳の寡黙さ

068:四   椅子キリン我の家族も四本の足で立つのだ てるてる坊主

082:罠 不覚にも罠にはまりし野うさぎは音大卒の学歴をもつ

095:翼 <嘘をつけ><嘘をつくな>が同意語のふしぎ 翼の種を売ります





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Last updated  Nov 14, 2005 10:52:32 PM
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Re:すすきの野に栗のイガイガ(11/14)  
jiq  さん
「野のいろに・・・」いいですね。イガイガもかわいらしいのでは。「マラソン」の歌は、俳句よりも俳味があって
楽しくほっとします。それも口語だからかな・・
 熱いコメント有難うございました!
そう、熱くもなりますよね、口文混合はまずいでしょうが、句や歌の雰囲気に合わせてつくればいいのかなとも
思っています。
 だし、俳句の方には文語を高尚・格上的にみる風潮も
あるように思えますし、それが世の中とずれさらにわざわざ「ブランコ」を「しゅうせん」と今でもつかうのは
どうかなと思います。
 その時代時代の言葉でつくられてきたものであれば、
今のコトバで今を「写生」するほうが生きるのではとも。
 もちろん、文語旧かながびったりくるものはそれで作るという使い分けでいいのでしょうね。

(Nov 21, 2005 09:08:29 PM)

Re:すすきの野に栗のイガイガ(11/14)  
ぷりいぬ  さん
ぷりは、髪の毛を染めたことがないので・・・
イガイガですが、ぷりの喉もちょこっとイガイガ
インフルエンザワクチンをうってきたのに
風邪のお土産もらってきました(シクシク) (Nov 22, 2005 01:03:46 PM)

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