ヨリエルは魔法使い♪

ヨリエルは魔法使い♪

2005.10.04
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カテゴリ: エッセイ


そんなに興味なかったの。
具体的なストーリーは知らなかったし…
でも、本の紹介みたいな冊子に
これが紹介されてて
すごく面白そうだなって
興味をそそられたんです☆

普段は昔の文豪ばっかり読んでるの。
現代の作家より、昔のが好きだし
時代物が好きだったりして。
それに日本語に訳されてる洋物は
基本的に読まない感じで…

知的障害の主人公チャーリィが
ビークマン大学の博士や教授たちの実験によって
ドンドン賢くなっていく過程が
すごく良く描かれてる。
やがて普通の人よりも
賢くなって行ってしまう。
そうすると、チャーリィを孤独が襲う。
そして今まで自分はバカで
周りにからかわれていたのに
それに気づかなかったことに
気づいて行く事によって
今まで自分の中に起こらなかった感情、
嫉妬や憎悪が生まれて来る。
そして、キニアン先生との初めての恋。
女性をそんな対象として
見たことがないチャーリィは
知識だけが膨れて行く中で
その事に戸惑うの。

作者のダニエルキイスは
心理学を学んでいたことがあって
すっごく人間の描写が上手いの。
特に、微妙な自然な描写が。

まだ最後まで読んでないんだけど
結末は大体わかるの。
最後、チャーリィは手術には成功したわけだけど
賢いままで、ずっとは
いられなくて
元に戻ってしまうんだと思う。

これを読んでて
すごくチャーリィの気持ちになって考えるの。
いつも読書は寝る前なんだけど
読んでない時も、考える。

バカにされてることに
気づいてなくて
どんなことされても
ニコニコして
みんな、僕を愛してくれてるんだって
思いながら生きてた時の方が
実は幸せだったのかなって。
まぁ、それは極端だけどさ。
私もそうだけど
人間は多かれ少なかれ
知識を欲してると思うの。
でも、知識って時として
無い方が幸せなんじゃないかな?って思うの。
それは昔から考えて来たことだったんだけど…
私は、何でも考えすぎてしまう所あるからね。
知識や経験から来る思い込みは、時として
人間の本来持ってる感情や原始性や
スピリチュアルな何かを
封じ込めてしまうように思うんだ。

チャーリィは教授たちの実験に利用されて
同じく賢くなる実験に成功した
ネズミのアルジャーノンと競争するの。
彼らは教授に利用されてしまったわけだけど
結果的に、むしろ幸せだったのかもな
とも思うの。
それは、二つの世界を見ることができたから。
二つの世界で、異なる人間の心理を。
そして異なる自分を
生きることができたから。

人間には知性がある。
動物と違って。
それは時として
人間を苦しめてるように思う。
でも、だからこそ
人間なんだ、
とも思う。





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Last updated  2005.10.05 01:34:16
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