焼き物の、
ろくろで造られる食器の多くは、
形が造られた後に乾燥させ、
生乾きの状態のときに、
同じく、ろくろで回転させながら、
高台を削ったり、
側面を、あるいは磁器などは、
内面の仕上削りをします。
その時に使う素地を削る道具を、
瀬戸では、鉄やステンレスで出来たマガリ、
地域によってはカンナと呼びます。
このマガリがきちんと削れるように、
研いでなかったり、
削る部分に合わないマガリを使ったりすると、
削られる品物がきれいに削れず、
波をうったり、
マガリがびびって、
跳ねてしまう状態になったりします。
そのマガリが跳ねた状態を、
技術としてデザインしたものを、
飛びカンナといいます。

夕食の時に出されたお湯飲みです。
この湯飲みは、
焼くと黒っぽくなる鉄分を含んだ土で、
ろくろをひいて、
生乾きの状態の時に、
白い土を化粧土として、
同じくろくろを回転させて塗ります。
その化粧土が乾かないうちに、
マガリまたはカンナで模様が施されます。
化粧土の表面がほぼ等間隔に飛んだように削られて、
下の黒っぽい鉄素地が顔を出します。
飛びカンナは、
ろくろの上でのほんの数秒が勝負。
失敗は許されません。
そして飛びカンナで仕上られた湯飲みは、
模様を生かすために、
透明な釉薬を塗って焼かれます。
こんな湯飲みでお茶をいただくと、
おいしいです。
焼き物は不思議です。
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