超ひも理論(Super String Theory)    二十一回@韓国ソウル

超ひも理論(Super String Theory) 二十一回@韓国ソウル

PR

×

Profile

二十一回

二十一回

Calendar

Comments

whitebear319 @ Re:ウサギ物語(05/21) ブログ復活ですね!
荒川静香DVD各種食事券タダでお送りします @ 魚の目でスモールトーク 久しぶりに魚の目削りました、 ところで…
超ヒモ理論 @ Re[1]:F-5(永住権)への道 (最終回の1つ前)(02/20) whitebear319さん >写真のキレイな足の…
whitebear319 @ Re:F-5(永住権)への道 (最終回の1つ前)(02/20) 写真のキレイな足の女性は、色白くないで…
超ヒモ理論 @ Re[1]:クイズ(02/08) 永住権が手に入った暁には、秘蔵の写真を…
whitebear319 @ Re:クイズ(02/08) クイズ読まないでさらにヒートアップした…
超ヒモ理論 @ Re[1]:F-5(永住権)への道 (第14回)(02/07) whitebear319さん >写真にばかり目がい…
whitebear319 @ Re:F-5(永住権)への道 (第14回)(02/07) 写真にばかり目がいってしまうのは私だけ…
e-アフィリ@ 1登録\1,000★紹介制度ありで簡単お小遣い稼ぎ 私はe-アフィリというアフィリエイトサイ…
e-アフィリ@ 1登録\1,000★紹介制度ありで簡単お小遣い稼ぎ http://plaza.rakuten.co.jp/nightbell/di…
2006.02.20
XML
カテゴリ: 永住権への道
2月20日 12:50pm

ここは スウォン出入国管理事務所。


朝の電話を受け、はやる思いを押さえ、さっそく昼休みを利用して飛んできた。


「永住権をもらいに行くときは どれほど気分がいいことだろうか」


と 今まで何度も想像してきた。


「コーヒーなんか出してもらって、そいでもって、やぁ よかったですねぇ なんてみんなからいわれて、 それから 祝福の拍手のなか、やや照れぎみの私は ぺこりと頭を下げてこう言う。

ほんと いままでお世話になりました。 なんて。。。


そんな想像をしながら、電話で教えられたとおり、1階すぐ入り口のそばのレジストレーション カード受取り窓口に向かった。

大学生のアルバイトらしい男性が たった一人立っていた。先客は1人もいない。私は彼に受付用紙を渡した。



もう3ヶ月もこの用紙を 出したり、戻されたりしたのだ。 裏には審査課の電話番号がメモされてる。 最近になって管理課の電話番号も メモに追加されている。でも今、やっとその任務を 終えるんだ。 

そう思うと、単なる受付用紙が 急に私の思いを全て知り尽くしている 代身者のように思え、我知らず いとおしい思いが込み上げてきた。

しかし そんな郷愁にふけっている私とは反対に その男性の表情が難しくなっていった。 そして唐突にこう言い出してきた。

「こちらから 連絡行きました?」

「えっ? ええ もちろん。 今朝の9時35分にもらったので来ました。」

「本当に 行きました?」

「もちろん!」

いままでの うっとり気分が急に消え去り、またいつもの管理事務所での雰囲気に戻っていくのが感じられた。

そして その男性はこう 言葉を続けた。

「ここには ありません!」

「な、 ないって 君。 じゃぁ どこにあるというんですか?」



「た、 多分? だって そもそも この課の女性が 今朝 私に電話くれたんでしょ?」

「それは ぼくは わかりません。 とにかく 連絡が本当にいったのなら 多分2階にあると思いますよ。 そちらで聞いて見てください。」



私は 夢を見ているんだろうか? 

これは 夢なんだろうか? 



あの電話は幻影だったのだろうか? だとしたら ほんとリアリティのある夢だ と 私はぼぅっと考えた。 でも 夢のわけがない。 電話も真実なのだ。





ここまでやってきたんじゃないか。 きっと うまく行く。

と自分自身に言い聞かせながら、2階の階段を上っていった。

その異様な雰囲気は 階段の中間あたりから 私を取り巻きだした。 むっとする息苦しさ、階段を急ぎ足でおりて来る 中国人と思われる中年女性。

これは なんなんだ? と 思いながら 2階のドアを開けた… 

そのとたん! 急に私の耳にその喧騒が飛び込んできた。 

そこはさながら 野球場の外野席を思い起こさせるほどの 人だかりであった。 ざっと見て200人はいる。 いままでこんなに多くの人が 1つフロア-にひしめき合っているのは見たことがない。
スウォンの全ての外国人の合同コンパでもやっているような雰囲気なのだ。

圧倒されながらも 必死に外国人を押し分け、掻き分け、やっとの思いで待機番号表 出力機までたどり着き、一番上のボタンを押した。

「待機番号 0407 待機人数 202人」

とプリントされた レシートが出てきた。

202人! 202人も待たなきゃならないんだって?

そのとたん、 私は その番号表 出力機が なにかの生き物のように見え出してきた。 そしてその生き物は 

「おまえなんかに永住権はあげないよ~」

と言いながら 舌をぺろっとだしたように見えたのだった。

いったい 私の番はいつ頃になるんだ。 202人なんてとてもじゃないが待ってられない。 どうしよう。

その時、ふと 私がまだ30代の頃、ベトナムで勤務していた頃に、現地の先輩から 教えられた言葉が 頭に浮かんできた。

「外国で生きるための心構え 第1条 : ルールは絶対守るな!」

よし、これでいこう! 悠長に202人も 待ってなんかいられない。

そう思うやいなや 私は一番右の席に座っている 男性審査官めがけて 進んでいった。 その男性は今 目の前の外国人女性に対し、 何か説明している。 そんな男性の目の前に 私はおもむろに 例の 天下御免の受付用紙を突きつけながら 大きな声でこう叫んだ。

「これ! ここでもらえるんですよね!」

私の勢いに押されたのか、それとも声が 予想以上に大きかったためか その中年男性はびっくりした表情で 私を見あげ、次にその受付用紙を見た。


この男性が 私の受付用紙を受け取ったら 私の勝ちだ。


そう思うと 私は さらの彼の顔の近くに その用紙を差し出して こう言った。

「ここで いいんですよね!」



そのとたん、 なにかにひきつけられるように 彼は その用紙を受け取ったのであった!



すると 今まで彼と向かって座っていた ロシア人らしい女性が

「あんたねぇ 今、私の手続きやってんのよ!邪魔しないでよ。」

とでも言いそうな顔を 私の方に向けてきた。 しかしそんなことは かまっちゃいられない。 私だって今まで、ベトナム、中国、タイ、シンガポール、はたまた 台湾まで一人で行って 働いてきた男なんだ! こんな女性の1人や2人、手玉に取るのは さめたおかゆを食べるのより 簡単だ! (わかる人は わかる (-_-;)

昔の感覚を取り戻した私の口からは 自然にこんな言葉が 出ていた。

「ズドゥラストゥウィ-チェ」(コンニチハ)

これは唯一私が知ってるロシア語だ。 するとどうしたことだろう。 その女性は 急に にこっと笑いながら

「ズドゥラストゥウィ-チェ」

と返事を返してきたのだ。

あっ 色白! 若い! そして…

L-24-s.jpg


そうこうしていると、 私の受付用紙を受け取った その男性が 後ろの女性審査官に向かって 私の受付用紙を手渡しながら 何か一言二言 言っているのが目に入った。

「やった! 202人 待たずに済んだ!」

こうして私は フロア-中にしみ込んだ 外国人特有の あのなんともいえない息のにおいを ひたすらこらえながら、じっと待つことにしたのだった。
(つづく)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.02.24 18:14:22
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: