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ちょっと一休み日記です。 テーマは『恋空』 ごめんなさいね・・・ミーハーで物見高いオバサンで。 18日の夜、とろろ丼さんと二人で、ケータイ小説『恋空』の批判サイトを読んでました。『恋空』本文を少しづつ引用しては、かなり辛辣なコメントを付けていく、ものすごく根気のいる作業をしているサイトです。ファンの人には申し訳ないですが、私にはケータイ小説『恋空』(ただし、PCで閲覧したもの。書籍化されたものは少し文章が違うらしい)本文よりも、おもしろかったです。 そういう視点のオバサンの日記ですから、これから書く内容も、ケータイ小説『恋空』や作者の美嘉さんにはそうとう「いぢわる」な内容です。でも、ファンの子たちにも読んでもらいたいな・・・ 2007年12月20日号の「週間文春」に、『恋空』の盗作疑惑問題が掲載されたそうです。私は、「週間文春」の記事は読んでいないのですが、内外タイムス(2007年12月13日付け記事)で知りました。↓リンクです。「内外タイムス 12月13日付け」http://npn.co.jp/article/no/09964319/以下に、一部引用します。------------- (前略) さて、「恋空」のパクリ疑惑だが、単行本発売直後に浮上。なんでも昨年7月にKKベストセラーズから発売された井上香織氏の「さよならの向こう側」という小説にストーリーが酷似しているそうだ。 以下、同誌が指摘している類似点を抜粋すると、●主人公がレイプもしくはレイプ未遂の被害を受けており、恋人とのセックスの際にその記憶がフラッシュバックする。●主人公と恋人が知り合った時期に「放課後の高校図書館」が登場する。●主人公と恋人だけの特別な存在を供養するための「思い出の場所」がある。●主人公が死んだ恋人を思う場面で、二羽の生き物が飛んでいるシーンがある。(「さよならの向こう側」は蝶、「恋空」は鳥)など。ほかにも類似点が数多く指摘されており、要は全体のプロットがほとんど同じなのだ。(後略)------------- で、その類似点が非常に多い『さよならの向こう側』も読んでみたくなったのですが、今はネット上では全部を読むことはできないみたいです。ただ、あらすじや本文の一部らしい引用を見ることができました。 それだけの感想ですが、あの、『恋空』より日本語がちゃんとしているというか、それなりの小説になっているみたいです。えーと、あのやたらと改行の多い文章ではないです。情景描写もしっかり書き込まれているようですし。 こちらも主人公が高校生の前編と大学生になった後の後編から構成されていますが、高校時代は地方、大学時代は東京が舞台のようです。主人公のセックスも性暴力被害もでてくるようですし、恋人との突然の別れ、他の男性とおつきあいをしても元彼が忘れられないこと、再会後、元彼がガンに犯されていることを知って彼の元に戻り、看病をするけれども最後には彼が亡くなるというお話のようです。 たまたま「似ていた」というのはちょっと無理があるかな、と思いますが、意図的な「パクリ」「盗作」といえるかどうかもわからないです。『恋空』の重要な要素である「流産してしまった赤ちゃん」は『さよならの向こう側』にはでてこないみたいだし。 『さよならの向こう側』の本文を読んでいないので、こう言ってしまっていいのかどうかわからないけれど、おそらく、「小説」としての完成度は『恋空』よりもずっと高い。文章もしっかりしています。そして、『さよならの向こう側』の方が、『恋空』よりも先に書籍化されていますから、こちらもそれなりの読者がついていたと判断できます。 でも、爆発的に売れたのは、『恋空』の方だった、というところが興味深いのです。 次に続きます。 追記)はじめに日記を書いたとき、引用記事を「J-CASTニュース」よりとしていましたが、あらためてPCで検索しているときに、「内外タイムス」の間違いだったことがわかり、訂正させていただきました。誤記、申し訳ありませんでした。
2008.01.18
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