君へのメッセージ

君へのメッセージ

2007.12.29
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カテゴリ: 息子の介護
年末年始を家で過ごさせたい、と介護タクシーで迎えに行った。にこやかに家に戻った祐二だったが、やはりわめき声が出てくる。わめくしか意志を伝えられないのだ。これがまた難解な意志伝達方法で、伝えられないもどかしさがあるのかどうかも定かではない。顔をしかめていないときは、苦痛を訴えることは起こっていないと察し、体をゆすってあげたり、背中に手を入れてさすってやる。満面笑顔でわめきが笑いに変わる。顔を歪めて喚いているときは、どこかが不愉快なのに違いないので、ああなのかこうなのかといろいろ試みる。こういうときはこうなのだという答えが定まらない。なかなか分かってやれないのがつらい。脳みそが壊れると言うことはこういうことなのだ。今ここにいるのは36歳の人間のはずなのだが、1歳児を抜け出せない。それでも笑顔のときは、抱きしめてやりたいほどに愛おしい。





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最終更新日  2007.12.29 20:58:43 コメントを書く


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