君へのメッセージ

君へのメッセージ

2011.08.13
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祐二と同じ病室のNさんは病院では若手の二人、共に脳挫傷での闘病中だ。祐二が話せず食べられず足が効かないながら、笑顔を振りまき、人恋しい時は声をかける人の手を掴んで離さないなど遷延性意識障害から一歩進化しつつある状態。一方Nさんは話のできる脳障害者で、うわごとのようにしゃべっているが話に脈絡のないことが多い。挨拶しても答えてくれたことはなく、うつらうつらしている。時に英語をペラペラ話している時もある。よほどの知識人であったらしい。残念なことに、心臓が危険な状態にあり手術を受ける直前に、事故に遭ったらしい。そのまま手足は動くのに、本人は動けるのに身体は動かせられない状態のようだ。
 何かを訴えるように彼は抑制された手で、ベッドの金具を叩く。かちゃかちゃかちゃ。
すると祐二がすかさず笑いながら、応戦する。ベッドの柵を叩くのだ。だんだんだんと。
 どちらもリズミカルで、しばらくカチャカチャ、ダンダンは続く。病院中の人がまた二人が始まった、と慣れっこになっているようだ。

 昨日も、思わぬ出来事が。
 言語の先生が、祐二に向かって「さあ次は何が出てくるかな」といった時、間発をいれず、
「おばけ」とNさんの声。先生思わず吹き出した。祐二も一緒に大笑い。実に楽しい。でも辛い現実。
 おまけに二人の介護者はどちらも高齢者。





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最終更新日  2011.08.15 16:23:34
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