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その意味では、日本的思考というのは、西欧的保守主義や共産主義などによる空想主義よりも、はるかに進んだ現実主義であるということができます。そもそも日本の最高神といえば、アマテラスですが、アマテラスも登場したときには、天の岩戸にお隠れになるという、いまでいうならさながら登校拒否の引きこもりとなっています。それが努力し、成長し、最後には立派な最高神となれらる。
スサノオも、登場したときには、ポセイドンのような海神ですが、亡くなったお母ちゃんが恋しいと、毎日泣いてばかりいて、ちっとも仕事をしない。あげく、仕事をほっぽり出して、アマテラスのもとにドスンドスンと地鳴りを響かせてやってきて大暴れをしています。さながら暴走族です。
けれど、そうした神々が、さまざまな経験を経て、立派な大人となり、日本の神となられる。そしてその神々の直系の子孫が、私達日本人だ、というのが、日本人の基礎にある考え方です。
つまり、私達日本人は、産まれてこの方、凡夫の身にあって様々な間違いをし、失敗を繰り返し、親や同僚や周囲の人たちにさんざん迷惑をかけてきているけれど、それでも常に心をあらため、日々ちょっとずつでも勉強し、成長し、進化し、人々のお役にたてる人間になろうと努力する。
そういう過去に謙虚に学び、いまを努力をする人々が、互いに協力し、たがいに助け合うことで、いまよりもっと良い世の中を造る。築くろうとします。日本では、こうした地に足の着いた考え方が、日本建国以来ずっと日本人の意識の根底に流れ続けています。
では、なぜそういう思考が、意識の根底に流れるかと言えば、それが日本建国の理想であるからです。どういうことかというと、いまから2700年前、神武天皇が即位された際に、日本は「家族国家」と宣言されました。天の下、すべての国民が家族として、たがいに助け合い、協力しあい、たがいに成長してよりよい国(家)をつくる。これが日本の建国の理念です。そしてそれが日本人の理想でもあるわけです。
つまり「家族として、たがいに助け合い、協力しあい、たがいに成長してよりよい国をつくる」ことが日本人の根本思想であり、その中心にあるのが、本家の中の総本家としてのご皇室という姿となっています。これがイデオロギーでいえば、『日本主義』です。【 その3につづく
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