電話カウンセリング 初回無料 byアドラー心理学

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2006年06月03日
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テーマ: 心の病(7259)
カテゴリ: アドラー心理学
私たちはこの世をそのまま直接「見る」ことは不可能です。

まず、神経系を経由して間接的に情報が入ってきます。視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などです。

そして、それらの情報を「今までの経験」をもとに解析しながら、認知します。

この「今までの経験」をもとに解析するときに、強力なフィルターがかかります。認知フィルターです。この認知フィルターは一人一人ユニークで、同じような出来事を同じように解釈する人は一人としていません。

この認知フィルターのことを一般の人たちは「性格」と呼んでいます。認知フィルターの違いによって出来事に対する解釈が違い、対応する言動が違ってくるからです。

人々の性格が違うのはその人が持っている認知のフィルターの違いによるのです。

そして、「性格」は生まれつきの「気質」と経験からの学びの入り交じったもので、どこからどこまでが気質で、どこからが学びかは判然としないときもあります。「ああ、この人のこういうところは生まれつきの気質だなあ。」とある程度推察されるときもあります。

アドラー心理学では、この認知フィルターを独特の方法で分析します。認知フィルターのことをアドラー心理学では「ライフスタイル」と呼んでいるので、この分析のことを「ライフスタイル分析」と呼んでいます。

ライフスタイル分析をして、その人の認知フィルターが明らかになると二つの良いことがあります。



実際の人生が順調に進んでいるときにはライフスタイルの困った側面は発動されません。こんな時は人は誰かに相談しようとも思わないし、何とか今の自分を変えなくちゃとも思いません。もちろん、悩みに悩んで自殺しちゃったりとかという事態もありません。

ところが、困難な事態が起こってしまうと、ライフスタイルの困った側面が発動されて、その人は悩んで苦しむという事態に襲われるわけです。いろんなアディクションに悩まされたり、人間関係がうまくいかなくて眠れなくなったりなどなどの症状として表れてきます。

ライフスタイルを分析すると、そのような困難にぶつかったときの苦しみが予測できるようになります。

例えば、私のライフスタイルのテーマは「失敗」なのです。私は仕事上などで何か大きな失敗などをしたときに苦しむというパターンを持っているわけです。

ですから、私は「何か失敗したときには苦しむぞ。」という予測を常に持ちながら、人生という荒波を渡っているわけです。

人は、真っ暗な中を歩むほど怖いものはありません。予測がつかないからです。ところがある程度の予測がつくと、大胆に歩いていけるものです。

自分のライフスタイルを知るということは、人生を歩いていくときに予測を持って歩いていけるということなのです。

さて、ライフスタイルを知ることのもう一つの利点は、「苦しみ」の起こる事態を回避できるということです。

方法はいくつかあります。

ライフスタイルというのは自分の究極の目標と自分が使っている手段を知るということでもあります。

ですから苦しみの起こる事態を回避するためには



という方法があります。どうして苦しむかというと、自分の目標に向かっていろいろと活動する。しかしうまくいかない。うまくいかないから苦しむわけです。

うまくいかないのはなぜか?

それは目標を達成するために使っている手段が不適切なのだ。目標を達成するために、今までと違う手段を使えばよい。

ということになるわけです。

例えば、 SMILE

SMILEを学んで、とてもうまくいく人と、学んだのだけれどどうもうまくいかない人がいます。違いは歴然としています。SMILEのやり方を素直に実行する人はうまくいきます。SMILEのやり方は人間関係がうまくいくように作られているのですから当然です。

ところが中には、自分でSMILEのやり方を分析して、考えに考えて、自分なりの工夫を加えて実践しちゃう人がいます。こんな人は失敗します。

なぜなら、自分なりの工夫は自分の今までのライフスタイルを反映しているからです。つまり、工夫することで今までのライフスタイルに戻ってしまうわけです。自分の考えや工夫は自分のライフスタイルから逃れられないのです。

今までのライフスタイルでうまくいかないからSMILEを学んだはずなのに、SMILEのやり方を素直に実践しないで自分なりの考えや工夫を入れちゃったら、うまくいかないもとの結果に戻るに決まっているのです。

また、カウンセリングを受けて、カウンセラーから目標達成のための別の手段を提案してもらってそれを実行するという方法も同じ構図です。

えっ?そのくらい自分で考えられるって?

無理です。

どんなに考えても、というか考えれば考えるほどライフスタイルの枠組み、今までとまったく同じパターンに入っていきます。自分だけで考えて行動しているうちは絶対にライフスタイルの枠から抜け出ることは不可能です。

少なくとも、「友人や恋人や配偶者の助言に従って今までの自分の行動パターンとはまったく違う行動を取る。」くらいのことをしない限りはライフスタイルの枠から抜け出すことは不可能です。

自分のライフスタイルから抜け出すには他人の「違うライフスタイル」の関与が絶対条件なのです。

「苦しみの起こる事態を回避する」方法として「1 目標はそのままにしておいて、手段を変える。」というのについて書いてきました。

方法その2はまた次回書きます。




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最終更新日  2006年06月04日 13時20分25秒
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