あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2013.05.23
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カテゴリ: あそび一般

【広島市は21日、各区で公園の点検を担う事務指導員8人を対象にした講習会を、安佐南区の公園2カ所で開いた。昨年度、市内の公園で遊具が壊れ、子どもたちがけがをする事故が4件起きたのを受け、点検の徹底を確認した。】 (【】内は記事から一部引用、Google ニュース/中国新聞:2013/05/23)

 一見すれば、「広島市は良いことやっている」と見えなくはないし、こうした講習会は必要で、その点では「やらないよりやる方がまし」程度の評価はできる。しかし、次に引用した部分を見れば、その講習会の問題点が見えてくる。

【8人のうち、安佐北区を担当する●●さん(66)が講師を務めた。古市第三公園(安佐南区古市)では、ブランコの座板のボルトの締まり具合や、滑り台の塗料の剥がれの有無をチェック。●●さんは「揺すって耐久性も点検してほしい」と強調した。】 (【】内は記事から一部引用、記事では●●には個人名が入る、Google ニュース/中国新聞:2013/05/23)

 この講習会は、遊具の点検業務を委託された事務指導員のみなさん方の、内輪だけで行う講習会となっているのだ。もちろん、こうした講習会自体は否定はしないが、「ブランコの座板のボルトの締まり具合や、滑り台の塗料の剥がれの有無をチェック」や「揺すって耐久性も点検」程度の点検技能を保持するために、講習を受けないといけない方々に、遊具の点検を委託するような行政姿勢こそが、そもそも間違っているのだ。

 この程度の点検項目は、一般市民などが、自分で遊具を利用したり、こどもたちが遊具を利用するのを見ているだけでも、発見できる内容となっている。それ位の点検が、確実に遂行できないような方々に、遊具の点検業務を委託していたのでは、事故が起きるのは無理ないことだ。

 そして、何よりも遊具における事故は、上記の点検項目などの比較的簡単な点検すら、「やっていなかったり、やっていないのと同然な」、ずさんな点検で起きているし、とりわけ死亡・重傷などの重大事故は、一見しただけでは発見するのが難しかったり、専門的技量が必要とされるような、精細な点検が的確に行われていなかったことが原因として起きているのだ。

 このように、遊具点検体制に疑問の多い広島市の遊具行政、言い換えれば、大型で豪華な複合遊具などにお金を出しても、遊具の点検・補修にはお金を出さない広島市こそ、厳しい講習を受ける必要があるだろう。もちろん、同様の遊具行政は、広島市だけに限ったことではない。




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最終更新日  2013.05.23 17:24:27コメント(0) | コメントを書く
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