Yasuakiの株式投資日記

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2006年05月29日
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カテゴリ: 同業比較
さて、2006年3月決算も出揃ったところで、またまた小売業・同業他社比較を
やってみようかと思います。こんなことしてどれだけ意味があるのかはイマイチ不明
ですが、昨年2回やってみてやはりやる前と後では格段にひとつの企業に対する見方
がかわった、あるいは、業界での位置づけ、特徴が理解でき、より客観的な評価がで
きるようになったかもしれません。スクリーニング法として絶対値を重視していたの
ですが、相対的に良いのであれば、絶対値にこだわる必要はないと気づきました。



今日はスーパーマーケットの比較です。

上場43社の一斉比較です。

※注1 2006年3月で区切っており、2005年4月~2006年3月決算を

※注2 2007年予想売上高は「売上高」以外の営業収入を含んでいない場合があります。


まずは 売上高・経常利益・時価総額 を比較し、業界にどんな会社があるのかをざっくりと
見てみたいと思います。

43社合計の 売上高 5兆308億円 で、前期比 +2.5% の増収を確保しています。
経常利益 は合計で 1,228億円、+1.7% の増益となっています。やはり日本を代表
する巨大な産業ですね。ただ業界全体の成長性は極めて低く、数字で見ても成熟している



スーパー1.bmp

売上業界トップは ライフ です。大阪が地盤ですが、関東にも多数出店している珍しいスーパー
です。一定地域以外への進出はあまり見られないと思います。確か最近社長が三菱商事
出身の人と交代して現在業務改善に取り組んでいますね。ちなみに私が最もよく利用する
スーパーなのですが、あまり変化ないですね。


いるのでしょうか。



経常利益額 トップは142億円の ヨークベニマル 。突出していますね。これを受けて時価総額
もダントツです。

経常利益 50億円以上 の企業は 9社/43社 です。そして時価総額 500億円以上 の企業も
9社/43社 です。このあたりが一つの壁になっているかもしれません。

ちなみに売上高では下から5番目の 大黒天物産 が時価総額では 14位 と上位に位置しています。
高い利益率と成長性が評価されています。





次に売上高増収率です。 10%超 の企業はたったの 5社/43社 しかないです。やはり成熟
産業です。

スーパー2.GIF

岡山を地盤とする食品ディスカウントスーパーの 大黒天物産 がダントツ1位です。毎年30%
~40%成長を続けており、小売業界でもその成長性の高さは尋常ではありません。食品ディス
カウント業界は非上場企業を含めて今後競合も厳しくなっていくと思われますが、今のビジネス
モデルがどこまで通用するか、将来が楽しみですね。今期は兵庫、山陰へ進出を始めています。
本当のオンリーワン業態であるなら、今期計画の売上高416億円は単なる通過点なのでしょう。


バロー が2位。昨年北陸で展開するスーパー・ユースを買収していますが、その効果もあり
+27%もの大幅な増収を達成しています。バローはスーパーだけでなく、ドラッグストア
(中部薬品)やホームセンターも積極出店を重ねており。とにかく東海・北陸を制圧しよう
かという勢いを感じます。そのあおりを食ってゲンキーは苦しんでいるわけですが・・・。
今期も+15.5%増収という大幅増収の計画。もっと早く気づいてこっちに乗り換えれば
よかったです。


3位は マックスバリュ東海 。毎年10%超の高い成長を続けている優良企業です。今期は少し
成長が鈍化でしょうか。


ハローズ が4位。広島の成長企業です。こんな成長企業が長年PER10倍そこそこで放置
されていましたが、昨年ようやく評価されましたね。24時間営業を武器に岡山へ進出、
そして瀬戸内ドミナントを形成する計画のようです。


10位の オオゼキ ですが、毎年少しずつ成長率を上昇させており、今期予想ではなんと+12%
増収の計画です。競合激しい首都圏でこの成長率はすごいですね、


今期予想 では大黒天は当然として、2位が新潟の 原信 +30% 、3位が三重の マックスバリュ
中部
+25% と大幅増収の計画となっています。

原信は「ナルス」と合併、マックスバリュ中部は「ナフコはせ川」の買収によるものです。






次に 経常利益の増益率 です。

スーパー3.GIF


この業界は利益率が低く、また業績のブレが大きいので、毎年大幅な増収や減益を繰り返す
企業が多いですね。今期予想を含めて4年間 増収を続けている企業 15社/43社 しかありま
せん。この業界で毎年安定した業績を続けるのは難しいようです。

地味なところでは 丸久、マックスバリュ中部、ヤマザワ、ヤオコー、ドミー など安定して
伸びていますね。

上位7社までは全て前期、あるいは前々期からの回復によるものです。

前期の 減益 13社/43社 。05年度は21社だったので、前期はやはり景気回復の兆し
があったと言えるのかもしれませんし、各企業のリストラ効果が表れているのかもしれません。





次に 経常利益率 です。今期予想を含めて5年間の推移です。やはりこのようなブレが大きい業界
では過去からの変化も合わせて比較するとより理解しやすいです。
(青色は利益率上昇、赤は低下をあらわしています)

スーパー4.GIF

業界平均の平均利益率は 2.4% と低い水準です。5%以上が3社、4%以上で6社、3%以上
でも14社しかありません。スーパー業界では 3% 以上あれば十分優良企業と言えますね。


やはり オオゼキ は化け物級ですね。一度店を見に行った事があるのですが、全然普通のどこにでも
あるような小さなスーパーなんですよね。ただその小さい店にあふれんばかりの客が来るんですよ。
坪当たりの売上が異常に高いんですね。



サンエー、大黒天も説明するまでもありませんが、注目は6位の山口県の 丸久 でしょうか。
3年連続で利益率を改善させており、3年前の2.7%から4.3%へ大幅に改善させています。
また マックスバリュ西日本 も04年の1.8%から3.7%へ改善しています。 東武ストア
03年の0.5%から毎年上昇させており、前期は2.7%へと大きく改善しています。
それぞれ地道な経営改善が実を結びつつあるようですね。


逆に利益率が低下傾向なのが ベルク です。03年は6.3%と業界トップだったのが、前期は
3.7%と10位へ落ちています。埼玉が地盤ですが、やはり相当競合が厳しいのでしょうか。

ベルク以外でも マミーマート、東急ストア、いなげや、ユーストア、ダイイチ、マルヤ、
マルエツ
なども利益率低下傾向でジリ貧です。このあたり負け組みになりつつあるのかも。






・・・次回へ続く。








43社もあると表にするだけでも相当しんどいっす。もうすでに嫌になりかけてます(笑)。





今年は去年より平均して帰宅が2時間くらい遅いのでこのマニアック企画もいつまで続くかさっぱり
わかりませんけど、ちょうど、相場も低迷中で業界調査にはちょうど良い時期ですし、なんとかがん
ばりたいです。本当は同じような情報をどこかの雑誌が定期的に提供してくれないかとずっと期待していた
のですが、なかなかないですね。





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最終更新日  2006年05月30日 01時12分00秒
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