2011/09/20
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今日の一曲
「とん平のヘイ・ユウ・ブルース/左とん平」

日本のレア・グルーヴとしてその筋ではあまりにも有名な一曲。山下達郎も自身のラジオで何度もオンエアする名曲です。歌詞もブルースらしく中年のなんとも切なく寂しい世界が描かれており「こんな擂り粉木みたいな男に誰がした?それはヘイ・ユウ~!(お前だ)」このサビの部分に鬱積した気持ちを解放させるカタルシスを感じます。普段耳にしない「擂り粉木」って言葉と「ヘイ・ユウ」が交錯して作り出される世界は、まるで日本語による新しい詩の表現のようです。作詞は郷伍郎。主にCMの作詞を手掛けたそうで「東京はみなし児/カルメンマキ」「フランシーヌの場合/新谷のり子」「パピルスの船に乗って/ベッツィ&クリス」等作詞しています。これらを聞いてみると、耳に残る印象的な言葉を選ぶのが上手なようで、CM作家らしいと思います。

前回書いた「AKB48」の「ラブフラゲ」もそうですが、日常では使用しない言葉を使うと曲の印象は深まります。ボキャブラリー的にはシンガー・ソングライターより、職人的な作詞家さんの方がずっと持っていると思います。そう言えば秋元康も著書で「日常的な気づきをリュックサックに放り込んで行く」と記してました。また昨日のNHKのテレビ番組では「1000程の(だったかな?)様々なパターンの曲を全て聞いて当てはまるものを探して行く」とも言ってました。

聞き手に印象が残る言葉を選ぶ商業作詞家、この広告代理店的な発想から生まれる名作。無意識過剰な作品にポップ・アートの醍醐味を感じます。

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最終更新日  2011/09/20 11:12:14 AM
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