ゼッパンダ観察日記
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バナナさんがすっごくていねいに解説を書いてくれているのでここに転載。アニメ紹介本などでは1/2や1/3頁程度の扱いで「非常に悔しい」そうです。「面白いのに!!!」VHS「南海奇皇(ネオランガ)」全12巻 原作・會川昇 ポニーキャニオン 合計全696分これで第1シーズン・第2シーズンをあわせた全48話をOP・ED・予告編(各2種ずつ)入りで全編見ることが出来ます。各巻のジャケット裏に設定画・キャスト&スタッフのコメントやインタビュー・制作秘話を掲載し、本編を補完。『貧しく暮らす産姉妹が突如手にすることに成った巨大な神(ネオランガ)の力。この神の登場により、近隣の人々や同級生の中で迷惑がる人・喜ぶ人・金儲けを企てる人・家庭が崩壊する人・職をなくす人・命を失う人・世論の流れで受け入れたり、排除しようとしたりする人々の一喜一憂を各話で描きながら、日本政府・暴力団・「虚神会」という古来からの日本の神々を崇拝する宗教組織・狂信的な愛国青年達・ネオランガの力を狙うアメリカFBI・そして良くも悪くも視聴率だけの為に国民にネオランガを悪く印象付けるマスコミ等々、沢山の思想がぶつかり合う巨大怪獣アニメ(作中の大多数の人々はネオランガを「怪獣」と認識)の姿を借りた、「イデオロギー闘争アニメ」です(製作者もそのつもりで作っています)。三姉妹も、ネオランガの力を使い野望を抱く小学生の三女(実際に独立国家を建立)、妹達を食べさせていくためにダーティな仕事もこなす長女、ネオランガの力で人々を幸せに導こうとするものの次々に現実に裏切られていく主人公の次女(演:宮村優子)と、重いバックを背負っています(みんな明るく生きているので悲壮感が無いことが救い)。それぞれが、各々の理想を探そうとする登場人物達(毎回予告編では「楽園はそこにある」「楽園を探して」「楽園はまだ無い」と、それぞれ考え方の異なる人たち全員が、それぞれ納得のいく着地点(楽園)をさがしているのです)。サブタイトルも「法が在る世界」「とうに壊れていたもの」「虚ろな王」「流行の天使」「不自由な楽園で」「神なき国の神」「邪である幸福」等々、意味ありげな物が多いです。私の見解では、深い考えを持たず、世の流れにより右や左に移り変わり、受け入れたり、排除したりする、名も無き一般市民達が最大の「悪」に見えます。はっきり言って、当作にカタルシスはありません。見所としましては、この作品は「怪獣映画」をオマージュしているので、特撮マニア心をくすぐります(1話~4話までの、ネオランガが東京湾から上陸し、ただ歩き回るだけでパニックになるというあたりは「ゴジラ」(1作目)「大怪獣ガメラ」を思わせます。町や人々のモブシーンなどの”背景描写”がリアルで、「怪獣映画」としてのクオリティを上げています。他にフラバラ・ロボット長官(セリフを引用)・怪獣殿下(ちゃんと大阪城で暴れます)・空からの贈り物等々の引用も目立ちます。また、第1シーズンは、ただ巨大なものがそこに在るだけで困惑する人々とネオランガの存在意義とでストーリーが進みますが、第2シーズンになると次々に現れる「虚神」(日本古来の死んだ神)との「怪獣バトル」がメインになります(その殆どが2話続き)。予告も「怪獣映画」として撮影秘話を披露していきます。そして毎話毎話の意味ありげなナレーション(「僕」と一人称、登場人物の誰しもが知らない真実をしるナレーター。彼は一体誰?)重い内容に反し、明るく生活を送る個性豊かなキャラクター達。「ジャングル大帝」のようなスキャットのみの壮大なOP(第2シーズン)。上田真樹による一般大衆の心情を「虫」に例えたED(第1シーズン)などなどなど、見所沢山!!』
2014年07月22日
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