と或る神戸至上主義者の徒然日記

と或る神戸至上主義者の徒然日記

2005.11.18
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カテゴリ: 映像芸術関係
花様年華に続いてみたのが、この 『2046』
2046 スペシャル・エディション 初回限定版 キャスト8名とメインビジュアルによるポス
正直、この映画には失望させられた記憶が強かった。
『恋する惑星』のファンであるオイラにとって、
ウォン・カーウァイ監督 が、
トニー・レオン フェイ・ウォン カリーナ・ラウ
コン・リー チャン・ツィーイー あたりまで動員して

何年も完成を待ちわびた作品であったのだが…

何なんでしょうね、これ。

最初に劇場に見に行ったときの感想としてはそんな感じでした。
木村拓哉の出ていないシーンを繋ぎ合わせれば、
かろうじて、少しはマシになる
んだろうけどなぁ…

という評価を下した記憶があります。

まぁ、『花様年華』見たのもだいぶ昔だし、
忘れてる設定や伏線もたくさんあっただろうから、と思い、
今回、TSUTAYA半額セールに乗じて2作連続で見てみました。

…うーん。確かに、並べてみてようやく気付いた事とか
結構あって、観た甲斐はあったと思うんだけど、

前作にあった、奥行きの深い描写とかが薄れてるし、
演者をたくさん出しすぎて、一人一人のキャラクターの
印象が散漫になってるし。
風呂敷を広げすぎて、その収拾に手こずっている


というか、この作品って『花様年華』の続編に
位置づけられているわけだけど、
完成までの経緯などを考えてみると、

もともと 《2046》 という作品になるはずだった構想から、

優れた部分を抽出・濃縮されて出来た 『花様年華』
『花様年華』の残りカスを作って出来た のが 『2046』

という考え方で良さそうに思う。

だから、確かに『花様年華』を見ていないと
『2046』の話はイマイチ分からないんだけど、
『花様年華』を見てから見てみると、
何か 怒りすら湧いてくる んですが…
作品のクォリティ0ーをココまで落としちゃあダメでしょ。

のかもなぁ。
やっぱり。
「重慶森林」か「西邪東毒」でも借りて、
慰めにするしかないかなぁ。


各役者に対する感想は下記の通り。

○トニー・レオン
本作では、実に色気のある、それでいて影のある役を
好演していたのではないだろうか。
前作の主人公とは一見性格の全く違う役なんだけど、
それでいて一本,筋の通った役を演じているのは
流石だと思う。
ただ、今作において、彼の引き出しが十分に使われて
いたとは思えない。

○フェイ・ウォン
「恋する惑星」同様、不思議な魅力をにじませていて
良かったと思う。
惜しむらくは、 共演者に恵まれなかった ので、
何となくやりにくかったのでは、と同情してします。

○カリーナ・ラウ
やっぱり老けたねぇ。
一瞬、スーエン夫人(レベッカ・パン)が出てきたのかと
思って、びっくりしましたよ。
ただ、熟女の魅力をスクリーン一杯に充満させていたのは
さすがです。色気のある役者ですね。
今回は、あまり登場する機会がなかったのが残念です。

○コン・リー
この人も、劇中で強い色気を放っていました。
けど、トニー以外の役者と絡んでいるシーンが少なく
また、役柄自体が積極的に前に出てこないものだったので、
コン・リーの魅力が十二分に出し尽くせていたかは疑問です。

○チャン・ツィーイー
「HERO」とか「LOVERS」とか「初恋のきた道」とか
そのあたりのイメージを持っていたから、
今回の役はずいぶん驚きました。
ずいぶん大人っぽいです。
もう25歳だから、このくらいの色気は出すことが
出来るんですね。

○木村拓哉
相変わらず【木村拓哉】しか演じられない役者。
『2046』の世界観から一人浮いていたような。
高い演技力の求められるウォン・カーウァイ作品で
いきなり世界デビューしようとしたのが間違い。

キムタク使いまくれや!という圧力がかかる
→どうやってこいつの演技力を誤魔化そうか悩む
→どうにも誤魔化す方法が無く、何年も完成が延期される
→仕方なく『2046』全体をこいつのレベルに合わせる
全世界を失望させる失敗作
って事になったんじゃねぇの?てくらい、
他の役者との差が気になりました。


いずれにしろこの作品、各々のキャラクターに
与えられてる時間があまりに短かくて、
各々の個性の把握がしにくかったです。
映画の舞台の'60年代の雰囲気を醸し出すために
今とは違う服装や化粧法などを使用していたため、
カリーナとかコンとかチャンとかの印象が
他の映画の時とは全然違っていたので
よけいにキャラを見分けるのが難しかったです。


全体的には、やっぱり期待が大きかった分、
ただただ大きな落胆と物足りなさを感じました。
この映画の国際的な評価は、
一歩間違えたら単なるブッシュたたきでしかない
マイケル・ムーアの『華氏911』

カンヌの最高の賞である パルムドールをとられてる ことが
如実に物語っていると思います。


ココまで、ボロクソに言ってきてますが、
単体の作品としてみれば、
(ごく一部を除いて)必ずしもレベルは低くないとは思います。
これが20代半ばぐらいの若手監督の作品なら、
100満点の150点くらい付けてもイイくらいだと思いますよ。

ただ、 ウォン・カーウァイが監督してる作品にしたら、
あまりに物足りないゾ、
というだけですので。。。





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最終更新日  2005.11.18 21:00:40
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