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私の好きな甘茶ソウル(4) 【 甘茶偏差値 69 】MOMENTS / GOTTA FIND A WAY LP(STANG 1022)'72 甘茶ソウルを代表するグループ、モーメンツの72年のアルバム「MY THING」収録曲で、後の73年になってからSTANG 5050としてシングルカットされた模様。この曲は空港での擬音やナレーション、飛行機の飛び立つ音などが盛り込まれた、いわゆる擬音ソウルの代表的作品として人気の曲です。空港ロビーをハイヒールで急ぎ足でコツコツと歩く女性の足音は、それだけで強烈なフェチを放っていて堪りませんね。(主人公が想いを寄せる女性は、願わくば、ピッチリとしたタイトスカート制服の似合うスチュワーデスであって欲しい。)アメリカ各都市名のアナウンスも未知なる都市への憧憬を感じさせていいムード。物悲しく湿っぽいメロディはキャッチーなうえに品もあります。淡白で透明感のあるコーラスをバックに歌われるファルセットリードも、力の入れ加減が絶妙で適度に泣きの入った所もグッド。臨場感のあるバックに負けない魅力ある内容ですね。なお、「THREE FOR LOVE」というグループによる5分超えとちょっと長いカバーがあり、そちらも同様のナレーション入りでなかなかの出来。
2010.05.29
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唐沢なをき / 電脳なをさんの世界 4.唐沢なをき / 新・電脳なをさん 第2巻~作ってみた 2004年4月以降、既に6年も単行本化が止まっている私の大好きな唐沢なをき先生の名作漫画「電脳なをさん」シリーズ。単行本化されないにもかかわらず、腐って手抜きすることもなく、ますますテンション上がりまくり、濃く、面白く、下品極まりない漫画を描き続けてくれる先生には心底感謝しております。単行本全6冊に収録されているのが第371話までで、2010年4月現在で689話まで連載が進んでいますので、単行本未収録作が実に318話(単行本約5冊分)にも及んでいることになります。未単行本化分の方が加速度的に面白くなっているのに実に勿体無い、残念なことであります。個人的に連載元の週刊アスキーは先生の話が特に面白かった号しか買ってないので、まとめて読みたいという欲求も臨界点に達しました。ただ手をこまねいて待っていてもしょうがないので、今般自分で作ってみることにしました。こういう時に便利なのが公立図書館。早速先月地元の図書館のカウンターに行って相談したところ、全国の図書館から所蔵先を探してくれるとのこと。どうやら一箇所づつ虱潰しに探してくれたようです。結果、国立国会図書館と私の地元の図書館と某地方図書館2箇所の合計4箇所へコピーを依頼し、約1ヶ月後の先日ついに単行本未収録の全318話のコピーが手元に揃いました。雑誌掲載サイズはA3見開きサイズですが、これをA4サイズに縮小コピーし、単行本とほぼ同じサイズのA5サイズ用のクリアファイル(30ポケット 1冊100円)に二つ折りにして入れました。国会図書館以外は直接縮小コピーしてくれたので有り難かったです。因みに国会図書館はコピー代1枚50円ですが、他は1枚10円です。送料とかファイル代入れても全部で1万円もかからなかったんじゃないかな。全部で11冊に収まりました。ほぼ同じサイズなので単行本同様に快適に楽しむことが出来ますよ。私同様、「電脳なをさん」シリーズの単行本化を切望している皆さんも是非お試し下さい。もちろん週刊アスキーさんにおかれましては、一刻も早く正式な単行本化をお願い致します。PS:電脳なをさんネタ、もう4回目なので専用ページ↓作りました。 唐沢なをき / 電脳なをさんの世界
2010.05.26
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洋楽スーパーポップの世界(3) 【 ポップ偏差値 61 】BILLY JOEL / UPTOWN GIRL '83 「AN INNOCENT MAN」 ビリージョエルの「恋はあせらず」擬似トラック、「TELL HER ABOUT IT」を収録したアルバム「AN INNOCENT MAN」収録曲。このアルバムは83年に出されたものだけど、60年代的雰囲気を持った佳曲がいっぱい詰まっているので、オールディーズ系ポップスが好きな方なら是非一度アルバム通して聴いて欲しいですね。この曲も「TELL HER ABOUT IT」同様に60'Sモータウンサウンド、具体的には「SUPREMES / STOP! IN THE NAME OF LOVE」辺りを意識したトラック。軽快で歯切れの良いリズムに、決して味わい深いという訳ではないけど、カラリと晴れ上がった明るく能天気なメロディがイイ。高揚感のある爽やかなコーラスも爽快な気分にさせてくれます。この曲のPVを見ると、やはり60年代懐古的な映画「アメリカン・グラフィティ」を意識したような映像で、その単純明快で純真無垢な空気が流れるヌルめの世界観も、これはこれで和めますネ。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(モータウン風味)ポップ偏差値合計87767777561
2010.05.21
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甘茶ソウル百科事典の世界(1) 山下達郎 サンデー・ソングブック 【 P.131 】 TYRON BRUNSON / LOVE TRIANGLE '87甘茶ソウル百科事典の掲載曲をコンプリートしようと、P.128掲載の小説「ゆうべの客」にチラっと出てくるこの曲までチェックしてる人はどのぐらいいるのかなあ。昨日(2010年5月16日)の山下達郎サンデーソングブックでオンエアされて、ピーン!と来た人はかなりマニアックですね。渋い雰囲気の87年作のR&Bっぽいこの曲は個人的には趣味じゃないけどグレイドはなかなかですね。なお達郎氏によると「シングルバージョンは面白くなく、アルバムのロングバージョンの方が説得力あるトラック」だとのことでした。共にリンクから「YOU TUBE」で聴けます。
2010.05.17
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アニソンポップの世界(4) 【もうすぐランクイン】丹下桜 / エンジェル '95 作曲池毅 編曲戸塚周主にアニソン中心に多くの作曲を手がけてきた池毅(いけたけし)氏による作品で、「ママレードボーイ全曲集」収録曲。彼の手がけた曲は既に当ブログで取り上げたものだけでも、「麻倉未稀 / リメンバー・ターン」、「大森玲子 / LALALA~くちびるに願いをこめて~」、「MAHO堂 / おジャ魔女カーニバル!!」、「FOUR SEASONS / 北へ。」、「ファイブスピリッツ / なんとなく北へ」、「國府田マリ子 / 曇りのち晴れ」、「守谷香 / お嫁さんになってあげないゾ」、「A・CHI-A・CHI / WRONG NUMBER」等など数多くの名曲があります。彼の作品は起伏に富みながらも滑らかで、アップテンポな曲であっても品を感じさせるメロディ・ラインが特徴的です。近年あまりアニソンの仕事をされていないようで、残念な限り。これからもガンガン元気な曲を作って欲しいですネ。「曇りのち晴れ」同様、「ママレードボーイ」に使用されたこの曲は、「カードキャプターさくら」の木之本桜で知られる丹下桜さんの実質的なデビュー曲とのこと。幼げで可愛らしく、しかもピリリと引き締まった声質で、時折聴かせる甘えた唱法など含めて萌え度は流石に高いですね。そして、この曲での池毅メロディは飛び切り明るいという訳ではありませんが、明るい陽射しや暖かい気候などを感じさせる多幸感ある内容。少し胸がキュンとする瞬間もあって流石のラインです。イントロと間奏の手前に湿っぽいマイナー調の部分を交えた箇所は考えられた演出と言えなくもないですが、個人的にはマイナス要素で池毅氏には申し訳ないですがカット編集して聴いています。結構ポップ度がアップしますのでお勧めですヨ。ニコニコ動画のこちらの45分11秒のところで聴けます。
2010.05.14
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私の好きな甘茶ソウル(4) MY FAVORITE SWEET SOUL (4)【 甘茶偏差値 69 】CISSY HOUSTON / YOUR SONG LP(PRIVATE STOCK 2031)'77元Sweet Inspirations(U.S.BDG #90)のメンバーでWHITNEY HOUSTONの母としても知られるシシー・ヒューストンの77年のソロ・アルバム収録曲。曲自体は白人シンガーELTON JOHNの世界的大ヒット曲のカバーですが、ゴスペル仕込みの非常にソウルフルな歌いこみにより一聴すると違う曲に聴こえてしまうほどの変貌ぶり。基本アレンジは大仰なソウル・バラード。全体として淡白で当たり障りの無いアレンジであるエルトンジョン版と比べ、こちらは静と動の対比がくっきりとしたダイナミックなアレンジ。ピアノやストリングスを使っている点は同じだけど、かなり奥行きがありますね。それは彼女の唱法にも同様に言えて、基本的に絶唱タイプながら静の部分までも実に鮮やかにきめ細かく表現されています。更に自由度の高い独創的な解釈によりこのメロディの持つ新しい側面を引き出したと言っていいでしょう。加えてゴスペル風味たっぷりの厚めの女性コーラス陣も重要な活躍をみせています。情感ぶちまけのシシーのリードを優しく穏やかに見守るかのような、体温低め、感情抑制型のコーラスは、その対比により深く心に染み入ります。元々のメロディの良さもあるけど、ポピュラー・ヒットのソウル・カバーものとしては最高峰に位置するカバーと言えるんじゃないかな。有名なメロディなのでレディソウルの入門編としてもお勧め出来そう。
2010.05.09
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音壁の世界(2) THE WORLD OF "WALL OF SOUND"(2) 【 ポップ偏差値 60 】松任谷由実 / SUNNY DAY HOLIDAY (SINGLE MIX) '97 作曲松任谷由実 編曲松任谷正隆ベテランのシンガーソングライター、ユーミンの97年製音壁曲。アレンジは旦那さんの松任谷正隆氏です。ドラマ「成田離婚」の主題歌。このSINGLE MIXはアルバム「スユアの波」収録のALBUM MIXより若干長いバージョンとなっています。メロディはオーソドックスなユーミン・バラードで、しっとりと落ち着いた中に仄かな悲しみ、寂しさといったものを感じさせるもの。タイトルの「晴れた休日」というイメージとはちょっと違うイメージですね。突出した出来とまでは言いませんが、彼女らしい完成度の高い、高品質なメロディラインです。そしてこの曲の最大の魅力は荘厳な雰囲気を醸すウォール・オブ・サウンドなアレンジにあります。ピアノの生音の響きを生かしたイントロに、鐘の音、カスタネット、タンバリン、ストリングスと厚く重ねていきながらも、ユーミンのヴォーカルを損なうことのない品の有るアレンジ。時折ドスンと重低音を響かせたりと一本調子に終わらせない趣向を凝らした仕事が素晴らしいですね。それら音壁効果により全体として幻想的な雰囲気と雄大な自然、長大な時の流れ等を感じさせる内容に仕上がっています。長いキャリアを誇り多作な彼女だけど、こうした音壁曲は極めて珍しいようですね。この曲を聴く限り彼女と旦那さんと音壁との相性はイイと思うのでこれからも演って欲しいものです。「YOU TUBE」で聴けます。
2010.05.05
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