登校拒否?


1週間だけ5、6年生が引率してくれる。
登校初日、ガチガチに固まった顔で登校。
一安心。

じゃなかったー!
2日目、集合場所で大泣き。
遅刻してしまうので、先に行ってもらって
どうしたのか聞いても泣くばかり。
仕方が無いので、会社には遅刻する旨電話をして
車で学校まで送って一緒に教室まで入っていった。
先生と相談して
1週間、9時まで一緒に学校にいる事にした。

次の日から付き添って学校へ。
教室で朝の会が始まってもタンポポは
目が時計から離れない。
9時が近づいてくると、半泣き状態。
それでも、先生に無理やり押し付けて
後ろ髪を引かれる思いで会社へ。

4日目はグズラに頼んだ。
会社にグズラから電話が入った。
「新入学生の歓迎会を体育館でやってるけど
タンポポは大泣きだよ。置いていって良いのか?」
はぁ、前途多難だ。

家では
「隣の子に話し掛けてごらん。
きっと、お友達になってくれるよ」
と言ったりしたが、だめだった。

学校の様子は連絡帳に先生が書いて教えてくれた。
「恐い」
と大泣きしたらしい。
先生は
「そうだね、最初は恐いね。
でも、先生がいるから大丈夫だよ」
と言ってくれたらしい。
後に先生が、
「最初にぶつけてくれて良かったんです。
じゃなかったら、もっと尾を引いていたと思います」
とおっしゃってくれた。
ベテランのとても良い先生にあたった事がラッキーだった。

それを知って
「ママは会社でタンポポの事を考えるよ。
だから、無理にお友達に話し掛けなくて良いから
今はママは何をやってるかなぁって考えて。
それで、休み時間は自由帳に絵とか書いてな」
と話した。

ポケモンの絵を書いていたらクラスの子が集まって来て
「上手だね、教えて」
と話し掛けてきてくれた
とうれしそうに話してくれた時には

芸は身を助ける

なんて、大げさな事を思った。
その日を境に元気に登校できるようになった。


© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: