PR
langit_lalala
メモ帳個人log。レビューはネタバレ注意。
コメント新着
キーワードサーチ
▼キーワード検索
2016年01月09日
カテゴリ： Book
最初、何でフィリピンに住んでるのに笑顔じゃないのか不思議だった。
フィリピン人は、大抵陽気だ。
特に女性。
彼らと一緒に暮らしていれば、あの陽気さは感染するはず。
悲しい歴史があったのか？と思ったら、戦争前にフィリピンに移住し、日本が統治し、第二次世界大戦に突入し、フィリピン人を殺し、フィリピン人に殺され、強制的に軍に通訳とかで徴用され、フィリピン人に憎まれ、敗戦後も恨まれ、、と散々な過去を生き抜いてきたらしい。
よく見たら、タイトルは「在留」じゃなくて「残留」。
南の島でペンション開くのとは訳が違う。
そこで生きる以外の選択肢がなかった人たちだ。
台湾でも嫌な事が色々あっただろうし、台湾で今も「いい統治だった」と言われる位の事がなぜ他の国ではなされなかったのだろう。
この写真集見てて、 写真記録 部落/藤川清 を思い出した。
部落差別が残っていた時代、その村の中に入って人や生活を切り取った。
同じモノクロ写真だからかもしれないけど、沈黙の中の眼差しが似ている。
こっちの写真集は、ミニマリストに憧れてた私には衝撃的だった。
多分、バイアスかかってるだけで、実際の暮らしは大変だったろうけど、キレイに見えた。
貧すぎて、無駄なものを持てないから、必然的に部屋に物がない。
台所もなかったらしく、道路で野菜切ってる写真があった。
家族のいる禅堂暮らしみたい。
これを繰り返してはいけないけど、彼らは現代人が持ってないものを持ってると思う。
お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
【毎日開催】
15記事にいいね！で1ポイント
© Rakuten Group, Inc.
