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その言葉は絶滅のおそれがある野生生物の情報をとりまとめた本
【英】Red Data Book [略] RDB [同義] RDBに由来している
あらゆる人々が手に入れたいと思うほど、唯一無二の不思議な力を持つ存在
☆前のお話は→ 第1話~第8話 あらすじまとめ
第9話 「はじめてのお披露目」
夏休みが終わると学園祭の準備が始まる。統一テーマは「戦国学園祭」
・一日目の舞台発表や模擬店などを人気投票で審査。得票ポイントによって二日目の全体イベント「戦国合戦ゲーム」の組み分けをする。
理事長の提案により、戦国合戦ゲームのテーマは「北条氏照」に。北条氏照は(学園の近くに八王子城址がある)八王子城の城主。秀吉に一番最後まで逆らった戦国武将。結局、城は攻め落とされたが、この城攻めのエピソードを合戦ゲームに盛り込むことになる。
会議の場に学園祭実行委員長の早川がやってきて、生徒会執行部に戦国衣装の着付け講習会のモデルの協力の要請をする。武将とお姫様がほしいとのこと。
図書館で八王子城についての本を読む泉水子。そこに高柳がやって来る。真響ではなく、自分となかよくしたほうが分がいいと言う。学園祭で本当の決着がつく。学園祭の期間は学園が持っている結界が解かれ、外部の人間の出入りが自由になる、つまりオープンになるからと言う。
泉水子と深行が自分の陣中に来ることを考えておいてと言う。「まさか、氏照側になりたいわけじゃないよね」そういうと留学生の女の子とともに消えた。ふたたび本を読む泉水子(音読w) まわりの様子が変?
* 八王子城が攻められた時、氏照は小田原城の籠城に詰めており不在だった。城主のいない城を重臣と農民が守っていたが、秀吉側についた戦国武将が万単位で押し寄せて来た。上杉景勝、前田利家、真田幸村など、名前をよく聞く戦国武将がこの城攻めに加わっている。秀吉の命令により、降伏させるのではなく徹底的に攻め殺されたという。女、子供、農民までが犠牲になり、滝が三日三晩、血で赤く染まったとまで言われる。
「お方さま、お方さま......」
「誰? 誰のこと? 名前で呼んで。名前を呼んでくれないと、わたしが誰なのか......」
倒れた泉水子は保健室にいた。そこには雪政。看護師の資格も持っているらしい。雪政は泉水子は夏休みに頑張り過ぎたと言う。この学園では、これから大規模な試みが始まる。安全とはいえない物事が起こる可能性は高い。我々が君を守るための存在であることを信用してもらわないといけないと話す。
君というのは、自分か、それとも姫神かと泉水子。雪政は同じものだと言うが、戸隠では同じじゃなかったと泉水子。今は紫子がいるからだが、ベールを脱いだ姫神になるのは、おそらく泉水子。そこで最後の姫神になるのかもしれない。
話をしながら泉水子は気づいた。わたしは深行君にふつうの女の子として認めてほしいだけ。でも彼が姫神に仕える道を選んでしまったら、その機会は永遠に訪れない。雪政は深行のことを息子ながら困った小姓だ自分が姫神に選ばれていることくらい理解すべきだと言う。
着付け講習会。モデルを引き受けた真響は着替えに。深行がやってきて学園祭当日、執行部は黒子の衣装だが、三つあみの髪は絶対にほどくなと言う。わからないと答える泉水子。一生お下げのままでいたくない、いつかは、ほどかなきゃ。ほどいたとき何がどうなるか、わかっていかなきゃと言う。なんだか遅い反抗期みたいだなと深行。どうするのが自分のためか、これからは自分でわかるようになると泉水子。
決意はかうが、泉水子は護身の力を持っていないと深行。陰陽道、修験道、忍法に共通した護身法「 九字
」を泉水子に教える。
「 臨(りん)・兵(びょう)・闘(とう)・者(しゃ)・皆(かい)・陣(じん)・列(れつ)・在(ざい)・前(ぜん)
」
村上穂高が泉水子に声をかけた。洋服を着た穂高は他の生徒にはわからないように来ていると言う。彼らがどんな地固めをしているのが知っておきたかったから。宗田真響がずいぶん頑張っているみたいだが、君をどう扱えるかが彼女の勝負の分かれ目かもしれない。君はまるで隠し財宝のような人と泉水子に言った。
図書室でのことを思い出した泉水子は、たくさん見比べる人のことを『審神者(さにわ)』と呼ぶんだと思うという穂高にキャンパス内には今なにかいるかと聞いてみる。前より居心地はよさそうだねと穂高は答える。
着付け講習会の中等部のモデルが来ないということで、急遽、泉水子がモデルをすることになる。三つあみのままではダメなので髪をほどくように言われる。姫神があらわれやすいように事を運ばれてる? 泉水子は、深行におそわった九字を切った。『できるよね、わたし。』
お姫様に扮した泉水子に驚く深行。きれいなお姫様姿の真響と泉水子に、たくさんの生徒がシャッターを押す。
講習会が無事終了。制服に三つあみ姿に戻った泉水子。姫神になりかわることはなかったが、深行はどういうつもりでモデルなんか引きうけたのか、代わりならいくらでもいるだろうと怒る。引っ張り出そうとする連中がいることをわからないのか、村上先輩も理解しがたいと言っていたと深行。すると、
「それでは、彼がしかけたわけではないのか」姫神の声。お下げの髪を「ずいぶんきゅうくつな頭だと思うが、新鮮な感覚ではある」
「足はみごとに自由だな。これはいい、どこまでも歩ける」
「うそだろう......どうして......」
「ああ、気分がいい、ようやくここまで来ることができた」
そこに立っているのは、姫神だった。
☆続きと感想はこちら→ 第9話つづき
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