縄文人☆たがめ☆の格安、弾丸?海外旅行

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2014.06.19
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およそ遠しとされしもの。下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。



蟲師 続章 あらすじまとめ

★前のお話は→  蟲師 あらすじまとめ


蟲師 第9話 重い実



蟲師9-1

農夫から食べ物を買おうとするギンコだが、酷い冷夏で何もないと言われる。ひと山むこうの村なら、あそこだけ豊作だと聞くが、あそこの米は普通じゃないから、やめておけとも言われる。その村は天災のたびに豊作になる。先祖の呪いなのだとか。

「別れ作だ。また誰かがご先祖様に取られるぞ。今年は誰だ。ご先祖様は弱い者から取りなさる」豊作の村ではそう囁く人たちが。ギンコがその村をたずねる。見事な田だ。少年(サネ)に食べ物を売ってくれないかと言うと、よそ者にやるものはない、毎年、十分な米はとれないから蓄えられるときに蓄えておかないとと言う。

では今年の豊作は奇跡なのかとギンコ。ご先祖様が守ってくださっているんだとサネは言った。その代りにひとり連れいてくのか、ご先祖の所業にしたらあんまりだよなとギンコが言うと、仕方ないんだとサネ。ギンコは話を聞く。

この村の田畑が酷い天災のたびに豊作になるのは昔からのことだと聞いている。そしてそんな年にには必ず、秋に誰かの口の中に「瑞歯(みずは)」が生えてくる。その歯は秋の終わりには抜け落ちて、その人は死ぬ。その命は豊作をもたらしたご先祖様への供え物だと伝えられてきた。

この奇跡がなかったら今まで生き延びてこられなかったから、みんなは感謝していた。命を落とすのは弱い者からと言われている。遺体は土葬にし歯は祭主様がお堂にお祀りするのだとサネ。自分はいずれ後を継ぐので、いろいろ教わっていると言う。抜けて少し経つと歯は祭主様にしか見えなくなる。

なぜ後継ぎなのかとギンコが聞くと、祭主様と同じでときどき人に見えないものを見るからとサネは言った。ギンコは祭主をたずねて「ナラズの実」というのを探していると言った。祭主は病気の母を心配するサネに大丈夫だからと言うと家に帰した。



ナラズの実のことは知っているようだなと言うと、先代からある蟲師が光脈を封じ込めたものと聞いたと祭主は言った。ギンコは祭主が蟲の見える性質のようだからと言って話す。光脈とは光酒(こうき)の流れる筋。それらは生命そのもの。不死や蘇生など使いようはあるが、それは蟲師最大の禁じ手ではある。が、例外も幾度となく存在してきた。この実もそのひとつ。

ナラズの実は土に埋めれば周囲に一年限りの豊穣をもたらし、代償として恵みを受けた生命体のひとつを奪っていく。それが蟲師に伝わる記録。ギンコは祭主にひとつの命で多くの命を救える実が手の内にあったらどうするかとたずねる。祭主は使うだろうなと答える。実在してしまっているのなら犠牲を見過ごすことのほうが罪だ。

ギンコは確実にひとり死ぬことを承知で実を埋めたなら、人を殺めることと同等だと言うが、祭主はその程度の罪なら誰でも手をそめるだろうと言った。一年きりなら使わない手はないかもだが、一度使えば何度も使うことになる。実は生きているから使うごとに影響力が増す。すべての均衡を崩すものにもならかねない。ギンコは言った。

祭主は、ここには先祖の血肉が眠っている。この土地を拓きようやくここまでにした。それが自分たちの唯一の誇りなんだと声を荒げた。ギンコがその土に異形のものを埋めるのは土をけなすことになるのではと言うと、祭主は笑って、もしもの話だ、そんなことはわかっている。そんな実がもしも本当にあったら、もっと慎重に考えると言った。

そう、そんな実はひとりの人の手に余る。実り過ぎた稲穂が重い首を垂れるように必ず手からこぼれ落ち土へと横たわるのだ。その後の人の苦しみを知るべくもなく

祭主の家を出たギンコにサネが駆け寄り、皆を助けてくれるのかと聞く。ギンコはそれには別れ作の仕掛けをすべて話した上で村全体の承諾がいる。村の人を集めてくれるかと言う。祭主が出てきて、誰かに瑞歯が生える前に実を消すために田を焼くのかと言う。ようやく認めたなとギンコ。皆を餓死させるつもりかと言う祭主に一年ここを離れればいいと言った。

妙なことを吹き込むと許さないと言って祭主は倒れた。このごろ体調が悪いようだったというサネに薬を見せてもらうと毒だった。どういうつもりで飲んだのか、このまま死ぬのは無責任だとギンコは言った。祭主は、あの実の最後の犠牲者は自分にすると決めていた。田を焼くのはやめてくれという。

ナラズの実を持ち帰ったのは先々代の祭主。それ以後、天災のたびに実は用いられた。自分の代になり20年前に天災が訪れ実を使った。これで村全体が救えると思った。秋になり瑞歯を生やしたのは妻だった。つらくて食事もとらないでいると、病の妻が米を炊いてくれた。私の命をあんたが食べてくれるのなら死ぬのも怖くないと妻は言った。

妻の炊いた飯を泣きながら食べた。そんな米ですら体は貪欲に吸収していった。やがて妻から抜け落ちた実を捨てに行くつもりだったが、また来るであろう天災のことを思った。そしてあと一度だけは誰の犠牲も見ずに実を使えることに気づいた。そして今年、時は来た。ナラズの実を埋めた。

自分から抜け落ちは実は、どういう実かは言わずに、サネに処分してもらうつもりだと祭主は言った。ギンコは、あんたは誰よりここで生きて、この土地の行く末を見たいはず。それでいいのかと言った。祭主は、見えるさ、このまま諦めなければ少しずつ豊かになる。いつか必ず何不自由なく暮らせる日が来るはずという祭主にギンコは、あんたが望むとおりにすればいいと言った。ただ、もうひとつ答えてほしい問いがある...

祭主に瑞歯が生えた。サネの母は米を食べて少しずつ元気になっていた。もうきっと大丈夫だと言うサネの言葉を聞いて祭主はよかったなと言った。そして大事な話があるからよく聞いてくれと言った。



こんなのやだよと泣きじゃくるサネからギンコが瑞歯を取り上げる。そしてこれから俺がすることは一切他言しないでくれよと言った。もうひとつ答えてほしい...これは賭けだが、あの実を食えば動物も蘇生することができるはず。だがそれは生物をこえたもの「不死」となる。それを受け入れられるか。ギンコは祭主にそうたずねていた。

それは最大の禁じ手だったのではという祭主に、あんたが黙っていれば、バレやしねえよとギンコは言った。成功するかどうかもわからないし、それが幸福かもわからない。賭けてみるなら、傷を暴き立てて実の存在を確かめるようなことをしたのだから、これくらい手を汚してもいい。

俺はやはり見届けたい。この土地がこの先どうなっていくのかを。俺がしてきたことが、正しかったのかどうかを。ギンコはナラズの実を祭主に飲ませた。ギンコとサネが見守る中、祭主は息を吹き返した。

その里において、その年の豊作は後々まで語り草になったという。共に奇妙な伝説も生まれた。長く続いた別れ作の途絶えたその年、出来た米は、死んだ男を甦らせた。その男は不老不死となり諸国を歩き、時折戻ってはその地を潤す新たな農法を伝えて行くのだという。


★原作では第3巻にあります。










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Last updated  2014.06.19 02:21:35
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