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縄文人☆たがめ☆の格安、弾丸?海外旅行

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★前のお話は→　第1話～第14話　あらすじまとめ

★1期はこちら→　暗殺教室　第1期　全話あらすじ

カエデの猛攻を受ける殺せんせー。顔だけの分身が一刻も早く彼女の触手を抜かなくてはと告げる。彼女の触手の異常な火力は自分の生存を考えていないから出せるもの。このままでは生命力を触手に吸われて死んでしまう。彼女の殺意と触手の殺意が一致している間は、触手の根は神経に癒着して離れない。イトナくんのときのように時間をかけて説得する暇はない。じゃあどうすればと言う生徒たちに殺せんせーは言った。

戦いながら引き抜きます。敢えてネクタイの下にある急所の心臓を突かせる。ここを完全に破壊されれば死ぬ。やったという手ごたえを感じれば触手の殺意は一瞬弱まる。その瞬間、君たちの誰かが茅野さんの殺意を忘れさせることをしてください。方法は何でもいい、思わず暗殺から考えがそれる何かです。

これだけは先生にはできません。殺意の対象からふざけたことをされたところで、さらに殺意がふくらむだけ。君たちの手で彼女の殺意を弱めれば一瞬ですが触手と彼女の結合が剥がれ最小限のダメージで触手を抜けるかもしれない。うまいこと致死点をずらすつもりですが先生の生死は五分五分でしょう。でもね、クラス全員が無事に卒業できないことは先生にとっては死ぬことより嫌なんです。

どうすんのよ、ガキどもに一発芸でもさせろというのとビッチ先生。渚は考えていた。ネコダマシはダメだ。あれだけ意識の波長が乱れたら一発きりのネコダマシはベストの瞬間に当てられない。ナイフ、狙撃、茅野を傷つけるものばかりだ。何かないのか。この教室で身に着けた技術。優れた殺し屋になるために何でも学んできたじゃないか...ある、教わった殺し技。

カエデの攻撃が殺せんせーの急所に当たる。苦しそうにする殺すせんせーを見て、やったとカエデ。殺せんせーは触手でカエデを捕まえて引き寄せると言った。

「君のお姉さんに誓ったんです。君たちから、この手を離さないと」

渚がカエデの前に立った。いきなりキスをする渚。

「言わせないよ、茅野。全部演技だったなんて。ここでの思い出、みんなで楽しく過ごしたこと。復讐しか頭になかったなんて、僕が言わせない」

殺せんせー、これでどうかなという渚に、満点です渚くんと言うと殺せんせーはカエデの触手を抜いた。みんなが駆け寄る。これで茅野さんは大丈夫なんですかと聞かれた殺せんせーは、ええ、おそらく。しばらくは絶対安静ですがといった。

キスで動きを止めるなんて、やるじゃないかと言われ、殺意を一瞬とめるには有効かと思って。茅野にはあとでちゃんと謝るよと渚。ビッチ先生は、キス10秒で15ヒットってところかしら、まだまだねと言った。この私が強制無差別ディープキッスで鍛えたのよ、40ヒットは狙えたはず。

ダメージを受けた殺せんせー。平気だがさすがに心臓の修復には時間がかかるので先生から聞きたいことはあるでしょうが、もう少しだけ待ってくださいと言った。そこにシロが現れて攻撃してきた。かわす殺せんせー。シロは、瀕死アピールもたいがいにしろ。まだかわす余裕があるじゃないかと言った。

使えない娘だ。自分の命と引き換えの復讐劇なら、もう少しいいところまで見られると思ったがねとシロ。大した怪物だよ。いったい一年で何人の暗殺者を退けてきただろうか。だがここにはまだふたりほど残っている。最後は俺だというとシロは覆面を取り顔を見せた。

最後は俺だ。すべて奪ったおまえに対し命をもって償わせよう。覆面をかぶり声を変えた天才科学者、やはり君か柳沢と殺せんせー。行こう二代目ともうひとりに言うと柳沢は去った。３月には呪われた命に完璧な死を。

カエデが気づいた。よかったと殺せんせー。平気?と渚が聞くと、うんと顔を赤くした。

「最初は純粋な殺意だった。けど殺せんせーと過ごすうちに殺意に確信が持てなくなっていった。殺せんせーには私の知らない別の事情があるんじゃないか。殺す前に確かめるべきじゃないかって。でもその頃には触手に宿った殺意は膨れ上がって思いとどまることを許さなかった。バカだよね。みんなが純粋に暗殺を楽しんでいたのに、私だけ一年間、ただの復讐に費やしちゃった」

そう話すカエデに渚が、茅野にこの髪型を教えてもらってから僕は自分の長い髪を気にしなくてすむようになった。殺せんせーって名前、みんなが気に入って一年間使ってきた。目的が何だったとかどうでもいい。茅野はこのクラスを一緒に作り上げてきた仲間なんだ。どんなにひとりで苦しんでいたとしても、全部演技だったなんて言わせないよ。みんなと笑ったたくさんの日々が。

殺せんせーは、みんな揃ったら全部話すって約束した。先生だって聖人じゃない。いいことばかりしないのは、みんな知ってる。でも聞こうよ、みんなで一緒に。うんと頷いたカエデは、ありがとう、もう演技やめていいんだと泣き出した。磯貝が殺せんせーに、どんな過去でも真実なら俺らは受け入れますと言った。

できれば過去の話は最後までしたくなかった。けれど、しなければいけませんね。君たちの信頼を、君たちとの絆を失いたくないですからと殺せんせーは言った。

夏休みの南の島で烏間先生がイリーナ先生を、優れた殺し屋ほど万に通じると評しました。先生は教師をするのはこのＥ組が初めてです。にもかかわらずほぼ全教科を皆さんに教えることができました。それはなぜだと思いますか。そう、２年前まで先生は、死神と呼ばれた殺し屋でした。

それからもうひとつ、放っておいても来年３月に先生は死にます。ひとりで死ぬか、地球ごと死ぬか、暗殺によって変わる未来はそれだけです。

超生物は語り始めた。秘められた人間の記憶を。

彼は死だけを信じて育った。劣悪な環境のスラムに生まれ、彼が唯一、子供の頃から信頼できた真実は、殺せば人は死ぬ。だから彼は殺し屋になる道を選んだ。それは彼の天職だった。力が強い者は知識で殺す。頭がいい者は力と技で殺す。両方とも強い者は人間的魅力で篭絡する。1000人を殺すころには、死神が彼を語る通り名になっていた。

明晰な頭脳に強靭な肉体。戸籍もないから死んでも文句は言われない。今回の実験の素材としてはうってつけ。伝説の暗殺者死神の新たな生活は、朝から晩まで人体実験を受ける日々だ。柳沢誇太郎はそう言った。

柳沢に言われて死神の夜間監視役になったのは、雪村あぐり。死神を見て、すごい優しそうな人で意外と言った。何もしないから解放してくれませんかと死神が言うと、もし殺されたら私、死んじゃうからダメですと明るく言った。この女はやりようによっては使えると死神は思った。だがひとつ気になる事が。「そのシャツ何」

バイタルチェックに来たあぐり。相変わらずダサいシャツを着てますね。正直イラッとしますというと、独房生活の清涼剤になると思ったのにと言い、好きなブランドだけど私の生徒にもなぜか評判が悪いと言った。

データチェックが遅いと柳沢に殴られるあぐり。父親がうちの下請けだからお情けでおまえをもらってやるんだ。命令には全力で従えと柳沢は言った。

生命の中で反物質を生成させる。それが柳沢の研究の核心だった。反物質生成に必要な粒子の加速サイクルを生命のサイクルに組み込み、巨大なエネルギーで細胞のエンジンを始動させる。モルモット扱いされ実験は連日続けられた。私自身が実験を巧みにコントロールすれば成功確率は高まり人智を超えた破壊の力が手に入ると死神は思った。

今日はチェック項目が多いから急いで進めないと叩かれちゃうとあぐり。叩かれると不都合でもと死神が聞くと、本職は教師ですから頭が悪くなったら困りますと言った。柳沢が仕事が遅いとあぐりを殴ろうとするが死神が体をまひさせて止め、これで明日も教師ができますねと笑った。

研究所に来て３か月もたつ頃には、殺し屋と教師は旧知のように打ち解けていた。試験問題を作るあぐりにアドバイスをする死神。本職の教師が殺し屋に授業されていた。私より教師にむいていますよとあぐりが言うと、仕事上、大学教授にも化けますからねと死神は言った。

ですが、私に教師はむいていない。ひとりだけ教え子がいたんですが裏切りまして、そのせいで私はここにいるんですと死神。教え子は死神が捕らわれると、これで死神の名声とスキルは僕だけのものだ。それだけじゃない、先生も持っていない変装スキルも最近身につけた。さよなら先生、見えてなかったよね僕の顔。そう言うと去った。

わからないものですと死神。ほぼ完璧にに能力を伸ばし、ほぼ完璧に管理してきたつもりですがと言うと、あぐりはわかる気がすると言った。たぶんその生徒は見てほしかっただけなんですよ、あなたに。

死神の肉体は未知の変化を始めていた。膨大なエネルギーを秘めているだけに逆らわれたらと研究員が言うと柳沢は、もしやつが脱走を企むなら、あぐりを人質にとると言った。従順でそこそこ優秀で死んでも誰も文句を言わないモルモット。言わばあの女はやつの邪心をはかる捨て石だ。

拒絶反応に苦しむ死神。自分が生贄であること。死神が人ならざる存在に変わっていくこと。それらを感じながら彼女は余計なことは何も聞かない。ただまっすぐこちらを向いて、今日も彼女は平和に笑う。そうか、見るというのはこういうことか。誰にも姿を見せなかった伝説の殺し屋は、見られることが嬉しいことだと初めて知った。

さらに季節はめぐり、彼女の教え子たち、椚ヶ丘中学３年Ｅ組の生徒が入れ替わる頃。それは三日月が生まれる二週間前。

☆次回　過去の時間

　　　　　(なんか今回、妙に似合ってカワイイなw)

【感想】
ディープキッスで15ヒット。後半のお話で飛んでしまった感もあるけど、渚くん、お見事でした。カエデも無事触手も取れてよかったです。そしていよいよ殺せんせーの過去が明らかになりましたね。と、続くようだけど。超生物になる前の殺せんせーは結構イケメンだね。花屋に化けていた死神は殺せんせーの教え子だったんですね。雪村先生、シャツのチョイスはものすごいけど、素敵な女性だね。でもなんか彼女が出てくると切なくなるね。今週もいいお話で、続きも楽しみです。