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できるかどうかは、わかんないけど、殺せんせーの命を助ける方法を探したいんだと渚はみんなに話した。殺せんせーが３月に爆発しないですむ方法のあては今はないけどと言う渚に、倉橋が賛成と手をあげた。殺せんせーと、まだまだたくさん生き物を探したい。

渚が言わなきゃ、私が言おうと思ってたと片岡。恩返ししたいもん。原、杉野、不破も賛成する。やらなきゃ後悔する。やれるだけやってみるのもいいかもねと岡野が言った。よかった。同じ気持ちの人がいてと渚。

方法が見つからずに時間切れしたらどうなると村松。寺坂は、そんなハンパな結末であのタコが喜ぶと思うかと言った。才能あるやつって、何でも自分の思い通りになるって勘違いするよねとカルマは渚に言った。ずんぶん調子に乗ってない? Ｅ組で一番、暗殺力がある渚くんが暗殺やめようとか言い出すの? 才能がないなりに必死に殺そうと頑張ってきたやつらのことも考えず。

それって例えるなら、モテる女がブスたちに向かって、たかが男さがしに必死になるのやめようよとか言ってる感じ? そんなつもりじゃと渚。第一、暗殺ならカルマくんのほうがずっとと言うと、そういうこと言うから、なおさらイラつくんだよとカルマ。実は自分が一番、力が弱い人間の感情を理解してないんじゃないの。

違うよ、そういうんじゃなくて、もっと正直な気持ち。カルマくんは殺せんせーのことが嫌いなのと渚。だから、そのタコが頑張って、渚くんみたいにヘタレを出さない教室にしてきたんだろと声を荒げるカルマ。殺意が鈍ったらこの教室は成り立たない。その努力もわからないのか。体だけじゃなくて頭まで小学生かと言われて渚の目つきが変わった。

文句があるなら一度でもケンカに勝ってから言えばと渚を突くカルマ。渚が飛びつき三角締めを決めた。僕だってハンパな気持ちで言ってない。カルマが渚を持ち上げて殴ろうとした。磯貝と前原が二人を止める。殺せんせーが来て、中学生のケンカ、大いに結構と言った。

アサシネーションでスタートしたクラスルーム、これで決めてはどうでしょうと殺せんせーは仲裁案を出してきた。赤と青のペイントBB弾。先生を殺すべき派は赤。殺すべきではない派は青。まずしっかり全員が自分の意志を述べてどちらか選んでください。そしてこの山を戦場に戦い、勝利チームの意見をクラス全員の総意とする。勝っても負けても恨みっこなし。どうです?

先生は大事な生徒たちが全力で決めた意見であればそれを尊重しますと殺せんせーは言った。最もいやなのは、クラスが分裂したまま終わってしまうこと。先生のことを思ってくれるなら、これだけはしないと約束してください。

磯貝のどうする?に頷くみんな。この方法で殺せんせーを殺すか殺さないか決めることにした。

俺から選ばせてもらうと千葉。速水も続く。必殺を目指して必死に頑張ったから俺らは成長できたと思う。誰が、何が俺らを育ててくれたのか。そこから目を逸らしたくない。だから暗殺を続けたい。

カエデ。私は殺せんせーを殺そうとしたとき後悔した。この先生にはもっと長く生きてほしいって。たぶんお姉さんの血筋だから同じことを考えたんだと思う。だから私は殺せんせーを守りたい。

奥田、竹林。科学の力は無限です。助けることだって。それにあてがゼロってわけじゃない。みんなが一丸となれば。

岡島、菅谷、三村。俺らものづくり組は暗殺自体が卒業製作だと解釈している。時間切れで死ぬくらいなら、最高の作品を殺せんせーに見せたいんだ。

木村。ジャスティスの名に恥じない暗殺者を目指せって言ったのは先生。俺はそのアドバイスに従うよ。

神崎。これから先もずっと相談にのってほしいと思うから。

狭間。地球の命と恩師の命。同じ天秤に乗せるだけでくたびれるわ。面倒はやめて殺しましょう。

矢田。私は自分の気持ちに素直でいたい。

磯貝、前原。俺らは単純。助けたいと思うから助けたい。

イトナ。殺すためにこのクラスに来た。殺しに来たからお前らと会えた。殺せんせーを殺す毎日は楽しい。理由はそれだけでいい。

律。殺せんせーを殺すことは私に与えられた至上命題ですが、思考と行動を繰り返すうちにターゲットの死は我々にとって最大の損失だと認識するに至りました。

殺さない派だったけど、みんなの意見を聞いてわかんなくなってきた。殺すって先生のこと嫌いってことじゃないんだよねと岡野。もちろんです。暗殺されているときこそが、君たちを一番身近に感じますと殺せんせー。なら、こっちのみんなに気持ちが近いかも。岡野は渚にごめんねと言った。自分の意見でいっぱいだった僕が恥ずかしいと渚は思った。

すっかりケンカをしてしまったふたりを見てカエデが杉野に、前から気になっていたが、あのふたりって、友だち付き合い長いのにどこか他人行儀だと言った。

全員が赤と青チームに分かれた。相手チームの旗を奪うか全滅させたチームの勝ちで審判は烏間先生がつとめる。迷いを抱えながら暗殺を続けても成功しないことはわかっている。クラスが再び暗殺に集中できるかどうか、ひとつの賭けだなと烏間先生は思った。

クラス内暗殺サバイバルがスタートする。

片岡、竹林、開幕アウト。千葉と速水が狙っていた。それを見たビッチ先生が、とんでもない殺し屋に育ったものねと言う。殺せんせーは、あのふたりだけじゃないと言った。千葉と岡林が神崎にやられる。神崎がオンライン戦争ゲームの達人だということを忘れていた。菅谷も死亡。

有希子は爪を隠していたのねとビッチ先生。実に正しい戦い方ですと殺せんせー。このフィールドで中央突破は極めて難しい。だから外側から回り込んで攻めるのが定石となる。だが神崎はカルマに捕まった。カルマが赤チームの指揮を執る。

開始と同時にやられた片岡が殺せんせーのところに戻って来た。おそらくカルマくんの指示でしょうねと殺せんせー。要するに一番爪を隠していたのは赤い坊やってわけ? とビッチ先生。カルマは三村に指示を出す。強行偵察の才能があると気づいていた。

闇に完全に同化した狭間に杉野と不破がやられる。が狭間も相討ちで死亡。私を捨て石にしたんだから後で呪うわよと狭間。陣形が乱れたところで岡野の奇襲。倉橋死亡。カエデと岡野が戦う。木村がカエデを撃ち、その本気をもっと早く見たかったなと言った。

この調子でと走る木村。カルマは一撃離脱の指示を出していたが原を見つけ油断していると襲う。が、原の手作りトラップに引っかかった。丸腰の原はおいしそうな獲物に見えただろうと前原に斬られ木村、岡野死亡。先走りやがった。描く通りに動かないのがヒトってやつだとカルマ。

偵察していた三村が磯貝に撃たれた。互いの戦力が半分を切り。そろそろ旗をとる戦略を考えるころ。カルマはこの状態になるのを読んで最初から作戦を動かしてきた。片岡や竹林を始末したのは敵の作戦の選択肢を奪うため。その上で要に配置しておいたのが速水だった。木の上からイトナに守られた速水が磯貝たちを狙う。

カルマが速水とイトナに、そろそろ大勢来るから最低でも足止め、可能なら全滅してと指示を出し、中村には銃撃戦が始まったら一気に勝負を決めてと言った。中村は寺坂たち三人組に敵が凛香と交戦している間に、私はあんたたちを盾にして突入すると言った。

あんたたちが全員死ぬころには、私は余裕で旗に到達できると言う中村に、俺ら生贄かよ、手段えらばねえなと吉田。当然じゃんと中村は言った。ちゃんと勝負に勝って、ちゃんとみんなで殺せんせーを殺してやりたいもん。寺坂は、実はてめえがクラスで一番、クソ真面目なのかもなと中村に言った。

策は積むだけ積み上げた。あと不気味なのは三村でも発見できなかった渚くんくらいかとカルマ。磯貝たちが速水とイトナを狙い銃撃戦が始まる。中村と寺坂たちも動き出す。奥田、磯貝が死亡。

争い事は苦手だし射撃成績で凛香に勝てたことなど一度もないけど、殺せんせーのために一発だけ。矢田が速水を撃つ。やった、と喜ぶのもつかの間、イトナにやられた。そのイトナは前原に斬られた。手薄になった旗を中村らがとりに行く。

しかし４人は渚に瞬殺された。至近距離の背後からの攻撃。何もない場所から渚は突然出て来た。

☆次回　結果の時間

【感想】
なかなか見ごたえのある暗殺サバイバルでした。みんなそれぞれ頑張っていたね。そう、不真面目に見える中村が実は一番クソ真面目で、カルマは天才ではなく努力の人。カルマが渚にイラつくのもわかるね。そしてクラス一のアサシンの渚はもうラスボスだな。結果も見えている気もするけど、でもやっぱり続きは楽しみ～