縄文人☆たがめ☆の格安、弾丸?海外旅行

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2016.12.18
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 亜人 #24 
争じゃないすか





☆前のお話は→  第14話~第23話 あらすじまとめ

★1期はこちら→  亜人1期全話あらすじ



【ニュース】
これまでにも緊急事態宣言を発令していた政府は、亜人・佐藤の自衛隊基地占拠に対し改めて国家の危機であるという声明を発表。今後は米国との協力関係も視野に入れ対応にあたるということです...



慧理子に母から電話。「こっちは大丈夫だから、お母さんは気にしないで」と慧理子は言った。



【即応部隊】
「人質と化学兵器を押さえられている以上こちらから下手に手は出せない。上の指示を待て」



佐藤:「図面通りバッチリだね」



コウマ:「亜人側が保有する神経ガスは小さじ一杯で半径100m以内の人間すべての殺傷が可能」
曽我部:「もし全国各地に散布された場合、日本国民が死滅するでしょう」
 総理:「先ほど在日米軍司令官から共同作戦の要請があった」
曽我部:「国内のテロ事件にアメリカが軍事介入するのですか」
コウマ:「それは国家主権の侵害でしょう」
 総理:「向こうは内乱ととらえて極東有事とみなしている。大統領から正式な通達済みだ」



手元にはわずかな武器しか残っていなかった。
 攻:「俺やっぱ永井のやつ呼んでくる。あいつならスゴイ作戦を立ててくれるかもしれないし、それに幽霊だって...」



戸崎:「放っておけ」




戸崎:「何もせず、ただ黙って見てろと?」
 圭:「この国が亜人の独立国家になるなら、それはそれで住みやすそうですしね」
戸崎:「身勝手だとは思っていたが、まさかここまでとはな」



 圭:「そういうあんただって婚約者を助けたいだけだろう」



 攻:「永井、ほんとうにそれでいいのかよ」
 圭:「はあ? いいに決まってるだろ」
 攻:「クズが」
 圭:「知ってるよ、そんなこと」     



戸崎:「あいつは終わりだ。IBMも出せないし、もう何の役にも立たない」



田中:「ここまできたら、さすがに政府も要求を飲むしかない。ですよね佐藤さん」
佐藤:「ああ、そろそろ連絡が来るんじゃないかな」
電話が鳴った。



コウマ:「単刀直入に言おう。政府は国民の安全を第一に考え、九州南部の無人島、もしくは北海道の一部に亜人の特別自治区を制定する」



「よし、やった~」



 佐藤:「フフフフ、うれしいね」
コウマ:「これは我々に出来得る限りの特例措置だ。よって諸君らも武装解除に向けての話し合いに応じる...」



佐藤:「でもダメだね」
奥村:「あ」



ミサイルが発射された。





田中:「脅しのダメ押しっすか」
奥山:「いや、本当に撃つなんて聞いてない」
田中:「どういうことだ」



 高橋:「なんだよ、これ」
コウマ:「これは毒ガスだ。警備は防護壁を確認しろ」



佐藤:「私が欲しいのはそんな陳腐なものではない。私が欲しいのは、この国そのものだ」



佐藤:「これが最後の通告になる。この国を、日本を明け渡せ。タイムアップまで残り3日だ。もし日本政府や米軍が我々の要求を拒むのなら、死ぬ気で止めに来い」

佐藤:「但し空爆はナシだ。半径3キロ以内の上空に不審な航空機を発見し次第ミサイルを発射する。たとえこの国が毒の霧に覆われようとも亜人だけは生き残る。我々はこの国の統治者となろう」



田中:「何やってんすか。 これじゃホントに戦争じゃないすか

佐藤:「何を言ってるんだ田中くん。最初から言ってるだろう。これは戦争だって」



ゲン:「こんなの、やってられないって」
佐藤:「今さら抜けるなんて許されないよ。敵前逃亡は重大なルール違反だ」
高橋:「だったらなんだってんだよ。俺ら全員監禁でもするつもりか」
佐藤:「そうだね、その気になれば君たち全員の首を斬り落とせるんだよ」



田中:「佐藤さん、なんでですか。ようやく、ようやく日本が動いたんですよ。俺らはそのために、亜人の未来のために、今まで...」



佐藤:「そんなのどうでもいいよ。大事なのはワクワクするかどうかだけ。そのために戦ってるんじゃないか」
田中:「佐藤さん、あんたはどうかしてる」



【ニュース】
現在、爆撃された首相官邸付近は半径1km以内が封鎖され化学防護隊による懸命な作業が続いています。政府は全国民に屋内待機を指示しましたが各地では混乱が相次いでいる模様です。



田中:「お前らは先に行け。後ろを見張る」



高橋:「奥山、お前もいいのか?」
奥山:「ずっと戦争ごっこを続けるのは無意味だよ」
ゲン:「でも、これからどうする?」
高橋:「もし佐藤に見つかったらタダじゃ済まねえぞ」
奥山:「それなら考えがある」




【ニュース】
日本各地で混乱が続く中、一部では暴徒化した人々が亜人狩りという名のもと亜人の家族にまで危害を加えるという事件が発生しています。すでに田中、永井、両亜人の家族は保護されましたが長井圭の妹とされる女性の安否が不明であり入院先の施設に暴徒が押し寄せているという情報も入っています。





慧理子の入院先に押し寄せた暴徒は警備を突破。慧理子を探す。



病室を出て逃げる慧理子。圭が現れて「行くぞ、エリ」と言った。



慧理子:「さわんないでよ。誰のせいよ。誰のせいでこんなことになったと思ってるの」



暴徒たちに見つかってしまった。圭は慧理子の手を引いて逃げる。大声を出せばエリまで動けなくなるしと考えているとバットで殴られて倒れた。数名が集まってきた。



「亜人狩りだ」と襲いかかる暴徒。圭が慧理子を庇う。刃物を振りかざす暴徒にIBMを出そうとするが出ない...その時いきなり窓ガラスが割れた。







 圭:「カイ...」
カイ:「来い」





翼を持つIBMは3人を乗せて夜空に飛び立った。



圭は慧理子に落ち着いたかと聞くと、警察までは行けないけど近くまで送っていくから行こうと言った。待てよとカイ。



カイ:「俺と一緒に逃げよう」
カイ:「ニュースで見た。いろいろと大変なんだろ。佐藤とかいうやつのせいで」
 圭:「別に。カイには関係ない話だ」
エリ:「ちょっと、お兄さん」
 圭:「エリは黙ってろ」
エリ:「でも、カイさんにそんな言い方」
 圭:「黙ってろ」



カイ:「あいつの先輩のつてでインドまで逃げれるらしい。今度こそ一緒に逃げよう」



 圭:「まだ、そんなことを」
カイ:「変か?」
 圭:「僕はもう前までの僕とは違う。どうやっても戦うしかなくて、目の前でたくさん人も死んで、改めてはっきりした。余分な感情は必要ない。情に流されるのはバカだ」



カイ:「圭...」
 圭:「カイだってわかるだろ。助けてくれたカイを僕は置いてった。そのせいでカイは少年院に入ったんだ」
カイ:「かもな」
 圭:「だったら、もうほっといてくれよ」
カイ:「でも友だちだろ。圭は友だちだ。」



 圭:「まだそう思ってくれてるんだ」
カイ:「そりゃそうだろ」
 圭:「ほんと変わらないね。カイは昔からなんにも変わってない」
カイ:「そうか?」
 圭:「ありがとう」
カイ:「よし、じゃさっきの話で決まりだな」

カイは車を調達に。圭は琴吹と話す。



琴吹:「あいつ、バカだよな」
 圭:「ああ、そうだね」
琴吹:「超バカだよ。お前なら絶対、妹のところに行く。だから必ず助ける。そう言い張るぐらいだ」
琴吹:「前に置いてかれてんのによ」



 圭:「ほんと、どうかしてるよね」
 圭:「僕はこれまで、立派な人間になるため必要なことだけをして必要なものだけを選んできた。なのに、あんな変なやつが、たったひとりの友だちだなんてね」
琴吹:「なんだそれ」
 圭:「ちょっと頼んでもいいかな」





  圭:「エリ、悪かったな。僕のせいでいろいろと迷惑かけた」
エリ:「なによ、今さら」
 圭:「ほんとにゴメン」
エリ:「別にいいけど」
 圭:「でも逃げる時くらい静かにしろ。大声出すなんてバカだ」
エリ:「はあ? あれは兄さんがいきなり来るから...」



 圭:「カイ、こんな時にアレなんだけど、すごくおしっこしたい」
カイ:「ああ、じゃあ脇に止めよう」



カイ:「圭のやつ遅いな。ちょっと見てくるわ」
琴吹:「無駄だよ。なげえ小便だ。お前に妹を任せるって」
エリ:「なにそれ」
カイ:「圭...」
琴吹:「お前もバカだけど、お前の友だちもバカなんだな」



カイ:「うるせえよ。あいつはバカじゃねえ」







こちらゲームで遊ぶ佐藤。
田中:「ずいぶん楽しそうですね。そんなに面白いですか。ゲームって」
佐藤:「ああ、特に難易度が高ければ高いほどクリアした時は格別だよ」
田中:「ひょっとして、わざとですか。あいつらが裏切るように仕向けたの」
佐藤:「田中くんも面白いこと言うなあ」
田中:「そのほうが、もっとゲームが楽しくなると思ったとか」
佐藤:「まあ、仲間が少ないほど殺せる相手が増えるのは事実だけどね」



田中:「佐藤さん、あんたは大バカだ。俺が思ってた人とは違ったし何考えてるかも全然わからねえ。でも...」





佐藤:「ヘヘヘヘヘ、2プレイヤー側は空いてるよ」



 攻:「永井」
戸崎:「なぜ戻った」
 圭:「決まってるだろ。佐藤を止めるには僕の力が必要なはずだ」



戸崎:「ふざけるな」
下村:「戸崎さん」
戸崎:「今のお前に何ができる」
 圭:「あんたが僕のことを信用してないのはわかってるし、そんなことはどうでもいい」



 圭:「でも、僕は佐藤を止める。そうするべきだ」



「ターゲット確認。突入だ」



「罠だ」



☆次回 「でもまあ、面白そうだからいいけどね」

【感想】
佐藤はもうメチャクチャだね。結局、田中と二人になってしまったようだけど、佐藤は面白くなったと思っているのかな。田中は根っからの悪人ではないと思うし、今までされたことを考えると気の毒な気もする。
カイくん、またまたカッコよく登場でしたね。翼のIBMもカッコイイし、かなり便利だねあれ。琴吹もいいやつだね。何気に圭とも気が合いそうな感じ。
★2話連続だったので感想は簡単に。早めに次もアップ予定です。


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Last updated  2016.12.19 17:17:03
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