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2021.09.27
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テーマ: 読書(8289)
カテゴリ: 【読書】未分類

本のタイトル・作者



13歳からのイスラーム [ 長沢 栄治 ]

本の目次・あらすじ


第1部 イスラームの教え
第2部 イスラームのくらし
第3部 イスラームと世界
第4部 イスラームのいま

引用


さて、イスラーム君についていうと、どうも最近は悪口や噂を立てる友だちが世界に多いようです。そうした一方的な見方を受け入れて、イスラーム君を「怖い」とか「頭が固い」とか「変な習慣がある」とか勝手に決めつける人が大人のなかに多いのも確かです。でも君たちには、まっすぐな自分の眼で見て、自分の頭で考えて、イスラーム君と本当の意味で仲の良い友だちになってほしいと考えます。


感想


2021年読書:212冊目
おすすめ度:★★★★

わかりやすく、内容は歴史から今に至るまでをしっかりまとめていて、この一冊を読むとイスラム教についての概略が分かるようになっている。

アフガニスタンのニュースに憤りを感じて、思った。
はて、それで私はイスラム教の何をしっているというのだ?


私はかつてインドネシアに滞在していたことがある。
インドネシアは、世界で1番多くのイスラム教徒が暮らす国。
彼らの日常にいかに宗教が溶け込んでいるか、生活の一部となっているか。
そしてまた私が目にした寛容性は、「イスラム教」としてニュースで見る印象と異なるものだった。

ラマダーン(断食月)なんて、苦痛なのだと思っていた。
でも、子どもたちは「今年から断食できるんだ!」と喜んでいた。
私もそれに参加すると、彼らは大変喜んだ。
そして毎晩、日没をカウントダウンするテレビと、華々しい「BUKA PUASA」(断食明け)。

私はイスラム教について無知で、ただその生活の中にある宗教を興味深く眺めた。
アッラー、アクバール、アッラー、アクバール。
洗濯物を取り込みながら、大音量の放送が何を唱えているのかも知らず。


その昔、子供だったとき。
隣家の玄関を入ってすぐのところに、青い空間があった。
タイルで出来たそこ。玄関わきに不思議だなあと思っていた。
長じてはじめて、それがイスラム教の礼拝の場だったと気付いた。

成田美名子『エイリアン通り』という漫画を読んでいた時、世界に私の知らないものがある、と思った。


イスラム教は怖くない。
不自由でも不便でもない。
と、私は思う。

どんなものごとにも、良い面と悪い面がある。
何もかもがすべて上手くいくシステムなんてない。

ただ、私たちは違うだけだ。
自分たちが当たり前としてきたものとの間が、大きいだけだ。
扉を閉じないで、目を見開いて。

イスラム教の教えは、世界から広く知識を求めよと言っている。
女の子が教育を受けちゃいけないなんて、言ってない。
私はこの本を読んでそれを知る。
そしてアフガニスタンの現状にやはり憤る。

私はただ、今の日本に生まれただけで。
もしかしたら私は、アフガニスタンに生まれていたのかもしれない。
だから、彼女たちは、私だ。

この本で「へえ!」と思ったこと


・イスラームの語源は「大切なものを他人にゆだねること」
 (アラビア半島で家畜をあずけて放牧していた)

・ムスリムというのは「神に身をゆだねる人」。

・アラビア語の単語は3つの子音(三語根)からなる。
 islam の子音 slm に「~の人」という m をつけて muslim になる。

・ムハンマド=「預言者の封印」(最後の預言者)

・女性は「表に出ている部分はしかたないが、そのほかの美しい部分は人に見せぬように」

・イスラム教は今世紀中に信徒の数で最大の宗教になる

・1970年代 イスラーム復興

・1950年代 イスラーム金融(利子なし銀行)が登場
 ムダーラバ 利子ではなく投資によるリターンが目的なのでOK
 過剰な投機による経済混乱の危険性が小さい




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最終更新日  2021.09.27 00:00:18
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