ラッコの映画生活

ラッコの映画生活

PR

×

Calendar

Comments

Jeraldanact@ Проститутки метро Электросила Брат замминистра инфраструктуры Украины…
SdvillkeS@ ИнтерЛабСервис [url=https://chimmed.ru/ ]brueggemannal…
hydraGes@ Новая ссылка на гидру v3 новый сайт гидры v3 <a href=https://hydraruzpnew4afonion…
間違い@ Re:『沈黙の行方』トム・マクローリン監督(米・加2001)(02/21) 姉ではなく、妹です。 なので、弟ではなく…
RogerEQ@ Это вам будет по вкусу разработка сайтов веб сервис - <a hr…

Profile

racquo

racquo

Favorite Blog

コイケランド koike1970さん
Kabu + Plus エースNo1さん
行きかふ人も又 はる **さん
Nobubuのbu… Nobubuさん

Keyword Search

▼キーワード検索

2007.08.14
XML
カテゴリ: フランス映画
GARDE A VUE

87min

0.jpg

これもミッシェル・セロー追悼鑑賞。この作品、日本で劇場公開されたのかどうかは知りませんが、DVDのタイトルはなんともひどいもの。「レイプ殺人事件」がまったく間違っているとまでは言えないけれど、この副題から想像されるものではありません。連続少女暴行殺人事件の犯人として疑われた身分もある男が警察で尋問を受ける一夜の物語で、舞台は回想シーン以外はほとんど警察署の一室で、レイプなどのシーンはまったくありません。一方「検察官」という主題は誤訳ないし不適切な意訳。原題のGARDE A VUEというのはフランスの法律に定められた警察による被疑者の一種の身柄拘束ないし拘留のようなもので、検察も検察官も無関係。この映画で言うと警察に呼ばれて任意で質問にのらくら答えていた被疑者の公証人に対してガリアン刑事が「マルティノ先生、ではポケットを空にしていただけますか」と言った時点でGARDE A VUEという身柄拘束状態になったわけで、もちろん容疑が濃いからの処置であり、だからマルティノも「そんなバカな」と言うわけだ。

1.jpg

まったく違う内容だが、この映画を見ていてジェラール・ドパルデューをロマン・ポランスキーが尋問する映画 『記憶の扉』 を思い出した。『記憶の扉』も雨の降る一夜の警察署一室での明け方までの尋問の映画だった。どちらも被疑者は真犯人なのかというサスペンスで観客を引っ張っていくが、終わってわかるのはその種明し自体よりもその背後のドラマが主題だということだ。『記憶の扉』では高名な作家、この映画では身分ある公証人でどちらも被疑者に尋問する警官の態度は丁重だ。『記憶の扉』の発想の元にこの映画があるような気がしてならない。先日亡くなったミッシェル・セローはこの映画で3度の内の2度目のセザール賞最優秀男優賞を獲得しているし(あとの2度は『Mr.レディ Mr.マダム』と 『とまどい』 )、アメリカの名優ジーン・ハックマンはこの作品が好きでリメイク『アンダー・サスピション』を作っていることからもわかるように、この映画は名作だ。なによりも原作とその脚色が実にしっかりしていると思う。

2.jpg

12月31日21時。 公証人のマルティノが警察に出頭してくる。年越しのパーティーにでも呼ばれているのだろう、マルティノはきっちりとタキシードを着ている。尋問するのはガリアン刑事。2件の少女暴行殺人事件があって、一方の事件では死体の発見された海岸近くにマルティノが車を長時間止めていたのが確認されており、またもう一方の事件ではマルティノが第一発見者なのだ。リノ・ヴァンチュラ演じるガリアン刑事はマルティノが犯人だと思っている。問題はどうやって自白を得るかだ。身分もあるし頭も良いので、ただ強引に荒っぽい取り調べをしても自白は引き出せないと考えていて、丁重だが執拗な彼なりのやり方で尋問を続けていく。ここは一種の心理ゲームだ。マルティノは自分の持つ偏執的性の趣味や、それゆえの新婚当時からの妻シャンタル(ロミー・シュナイダー)との夫婦関係の破綻等を語るが、ガリアンの事件の想定に対しては違う想定を語り、あくまでも犯行を認めようとはしない。

3.jpg

電話を許されてもマルティノは妻にかけようとはしなかった。彼としては妻を巻き込みたくないといったニュアンスを示していたが、何か特別な思いがあるようだ。しかし恐らくガリアンに呼ばれて妻シャンタルは警察署にやってくる。マルティノが会うことを拒否するのでガリアンが別室でシャンタルに会う。物語には直接関係ないことだけれど、ガリアンが「タバコを吸ったら迷惑ですか?」と問うのに対して「ええ、自分が吸ってないときは」とシャンタルが答え、ガリアンは彼女にタバコを差し出すのだけれど、こういう会話の妙っていうのはフランス語だと出来るけれど、日本では無理ですね。なんか羨ましいです。

4.jpg

(以下ネタバレ)


5.jpg

妻との会見を終えてガリアンがマルティノのいる部屋に戻ると、クリスマスの姪とのこと等を話したことをマルティノは知っていた。しかし事件の翌日に血のついたレインコートを洗濯屋に出した預り券までも彼女が提出したことを知って、マルティノは一転自白を始める。役目を果たして外に出てきたガリアンを署長が労ったとき、事故を起こして運び込まれた盗難車のトランクに少女の殺害死体が発見される。2件の連続少女殺人はマルティノの仕業ではなかったのだ。がく然とするガリアン。ちょうど帰っていくシャンタルもその様子を見ている。ガリアンが部屋に戻るとマルティノが供述を続けていたが、係官のタイプうる供述書を取り上げるとガリアンは破いた。マルティノは釈放されるが、「必要だったらカミーユも尋問したのか?」と言って去っていく。彼が外に出ると駐車した車の運転席に妻のいた。マルティノは助手席に乗り込むが、ふと気付くと妻は不動で、手にはピストルが握られていた。ちょうど出てきたガリアンに怒りを露わに「ガリアン!、ガリアン!」と叫ぶマルティノだった。 1月1日7時。

6.jpg

マルティノの異常性愛が実際にあったのか、どういうものであったのか、そして裕福な生活と名流婦人の地位が目的で愛がなかったのかも知れないシャンタルとの関係、たぶんマルティノはシャンタルを愛しており、地獄のような生活ではあってもそれを受け入れ ある意味幸せな日々 であった。ガリアンによる事件の冤罪捜査でその微妙なバランスが崩されてしまったとき、マルティノは殺人犯となることで終止符を打とうとしたのだ。しかし容疑が晴れて釈放されたとき、夫を落とし入れるまでに走ってしまったシャンタルは生きていることは出来なかった。

*7.jpg




監督別作品リストはここから
アイウエオ順作品リストはここから
映画に関する雑文リストはここから





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.09.21 04:25:05
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: