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2004.09.01
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“un buco nella sabbia”by Mina (1964)

 竹内まりやのオールディーズ・カヴァー集『ロングタイム・フェイバリッツ』には、ミーナの『砂に消えた涙』と伊東ゆかりの『恋する瞳』、それから前にも何度か登場したジリオラ・チンクエッティの『夢見る想い』と、カンツォーネが3曲も入っていて、ついついうれしくなってしまいましたね。
 特に『砂に消えた涙』は、この当時のイタリアン・ポップスの中でもとっても好きな曲でした。これは、弘田三枝子の日本語版が流行ったので、つい今でも「♪ 青い月の光を浴びながら 私は砂のー中に~ 愛の思い出みんなうずーめて ...」と、歌えてしまいます。漣健児の詞については、もう何度も書きました。いまさら何も言うことはありません。

 この歌を聴くたびに思い出す風景があります。それは、若い頃に住んだ湘南の浜ではなく、子供の頃に住んでいた地方都市の映画館なのです。

 これが流行った当時僕は中学生で、まだ県庁所在地に合併される前の、S市に住んでいました。かろうじて「市」に認定されるほどの規模の小都市でしたが、そこには映画館が二つあって、そのうちの一つ、日活上映館の「光映シネマ」では、一時期、開館前にいつも弘田三枝子のこの曲が流れていたんです。これに対して、すぐ近くにあった東映の「S映劇」からいつも聞こえてきたのが『松の木小唄』で、どうにも懐かしいです。
 「S映劇」は目と鼻の先にあったので、良く聞こえてきたのは当然なんですが、ちょっと離れた「光映シネマ」からもかなり大きな音で聞こえてきました。相当な音量だったろうに、あの頃は文句を言う人もなかったんでしょうね。

 けど、どうして「光映シネマ」は、弘田三枝子の『砂に消えた涙』流していたんだろう。いつもは裕次郎や小林旭ばかりだったのに……。きっと、学校を卒業したばかりの若い映写技師の卵が、この歌が好きだったんだね、名曲だからね、などと想像してみるのも楽しいじゃありませんか。

 そういえば、うちのすぐ裏はいわゆる飲み屋で、お座敷もあって、時々酔っぱらいが歌を歌っていましたが、三波春夫や橋幸夫とか、ムード歌謡ばかり歌っているのが不思議でした。どうしてこんなに流行っている坂本九や飯田久彦、パラキンやクレージーキャッツの歌は歌わないんだろう、などと思ったものでした。


 さて、『砂に消えた涙』はとても有名な曲ですから、特にミーナのオリジナルの方はみなさんどこかで聞いたことがあると思います。
 イントロが印象的ですよね。ギターの単音で「ポンポンポン ポロポポポポン...」と刻まれるメロディーが、牧歌的だけれどちょっとけだるく、耳に残ります。それに続くストリングスも、これと同じ旋律を奏でています。これはバックの演奏でも時々出てきて、エンディングもこれで終わるところが何とも良いです。寄せてきた波がひいてゆくようです。

 サイト検索をしたら、「 Longtime Favorites 曲目解説&制作メモ 」という山下達郎が直々に書いたものが見つかりました。ここには発売当時のシングル盤のジャケット写真が載っていて、とても懐かしくなってしまいました。
 おなじみYahoo Italia に飛んでみたら、 イタリアのオリジナル盤 もありました。
 つくづくインターネットはすごいなあと思いました。

 イタリア語は発音が日本語に似ていて、そのまま真似して覚えたりした部分もあります。それがそのまま正しいイタリア語の場合もありますが、若干聞き違えたりすることもあって、ちょっと冷や汗モンです。
 この曲の途中で「ケンベンターレ」と聞こえるところがあって、ずっと謎でした。「ケンベン」が耳について、どうしても気になってしまいます。
 後にイタリア語の歌詞を読んで、これが "♪ che inventavi per me..." の "che inventavi" の部分であることがわかりました。
 たしかにじっくり聴けば "che inventavi(ケィンヴェンターヴィ)" ですが、いまでもこの箇所に来るとつい「ケンベンターレ」と歌ってしまったりします。


 で、早速見つけて参りました。2003年3月24日の日記のコメントに、カタさん名義で書いていました。それによると「ブコネラサビアペルナスコンデレ」だということでしたが、"♪ Ho fatto un buco nella sabbia per nascondere..." ですから、Ho fatto un の続きは完璧だったわけです。
 若い耳は素晴らしいと言わざるを得ません。

     **********************

 五黄の寅さんの8月16日の日記に「あなたの夏の終わりにふさわしい曲は、どんなんかなぁ?」という問いかけがありました。 特に考えずにいましたが、やはりビーチボーイズのバラードがよろしいかと…。
 あとは、あまり季節には関係ないんですが、この『砂に消えた涙』なんかもいいですよね。






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Last updated  2004.09.01 08:16:45
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